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家族と一緒にネパール旅行-20
ここパタレ・チャンゴは水の流れによって自然に削られた地形の間を流れる川と滝が見られる場所です。
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川べりを円形に削りながら水は進み、地下へと進んできます。
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この下にある場所こそ、先ほど訪れていたグプテシュワールマハデヴ洞窟なんです。
昔、この洞窟を見ようと覗き込んだ外国人が下へと落ちてしまったことから「覗きすぎないように」という注意書きが書かれていました。
見えそうで見えない滝底。
水が吸い込まれている様につい夢中になってしまい、命を落としてしまった悲劇も頷けます。
悲しいかな、好奇心旺盛の私。
どうにか上から洞窟の割れ目が見えないかと、注意をしながらもちょっとずつ進んで覗きます。
「気を付けて」
チャレンジ精神旺盛のたぁですが、他人から注意を促された場所では私に対してとても過保護。覗く私の胴体をしっかりと手で押さえて、覗きたくても覗けない完全防備で守ってくれます。
子供じゃないから、ちゃんと加減はわかっているつもりだよ。
有難いような、そうでもないような・・・・・・。
このブログを書くためにグプテシュワールマハデヴ洞窟について改めて調べてみると今ではその上に立派な建物があるようですが、私が行った頃はもっと質素だったような気がします。
ワールド・ピーズ・パコダ、グプテシュワールマハデヴ洞窟にパタレ・チャンゴと勢いに任せて朝から三か所も観光名所を回ってしまいました。
お腹が空いた。
気が抜けると体からの欲求に気づきました。
それは私だけではなく他のみんなも一緒。ポカラの街に戻るまで空腹に我慢できないと近くのお店に入り、お腹を満たします。
ぷぅ~。
「ポカラの街まで歩こう」
とは誰も言わず、素直にタクシーに乗って戻ります。その後、ホテルでゆっくりした後、カップルごとに分かれて街を探索。
さすが観光地ポカラ。
カトマンズに負けず洋服やアクセサリー、小物、登山用具など様々なお店が立ち並び、レストランも多く、中にはたぁが言っていた夜になるとライブが開かれる場所も数は少なくありませんでした。
実はこの時期、たぁがラフティングで生計を立てていた若き頃からの古い友人であるロビンがこの町にいました。彼は今もその仕事を続け、他にもアクティビティトレーナーを行っており、ここポカラでもちょっとの間だけ同様の仕事をしていたのです。
彼が働くお店に向かったものの会うことが出来ずに残念な気持ちで歩いていたら、たまたま道ですれ違って、みぃーつけた。
久々の再会に二人は固くハグをして喜びを分かち合います。日本では離れた別々の場所に住んでいるので会える機会が少ないのに、ネパールの地でこうやって会えるとなるとさらにテンションが上がります。
ロビンとはこういう再会が多く、数年前も大好きな奥多摩御岳山でハイキングをするべくロープウェイの御岳山駅に降りるとたぁが彼の姿を見つたなんてこともあり、不思議な繋がりを覚えます。
彼はこの後に用事があったので、別の日に会う約束して別れました。
翌日は石の仕入れで町中を探索、いろんな品を見つけては値段交渉をして“ここにしかないもの”の品定めに夢中でした。
次の日、この旅行が決まってからずっと訪れたいと思っていたチベット難民村に行きました。ポカラを探索して気づいたのはここにはたくさんのチベットアクセサリーが販売していたことです。
もしかしたら難民村でもいろいろと良い商品が見つけられるかもしれない。そうしたら彼らの生活の援助にも繋がるはず。
幸い、難民村はポカラからタクシーで迎える距離です。狭いタクシーに身を寄せ合いながら4人で乗り込み無事到着。
村は一般人も観光客も訪れることが出来ます。すでに難民村という名の観光地とも言えるでしょう。
ここでは伝統的な家の中で糸を紡いだり、機織りをしている姿を見せてもらえました。
こちらに笑顔を配らせている女性がいたので、写真を撮影してよいか聞いたらチップを要求されました。
そっか、これも彼らの営みの一つなんだな。
その人はお金を受け取ると胸元に隠しました。
他の女性はこちらにも目を配らせず糸を紡いでいたので、彼女が座る座布団の裾にそっとお金をおいて写真を撮らせてもらいました。
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難民村ってこういう感じなのか。
お金の要求があると心に変化が生じますが、だからと言って何か別のものを想像していたというわけではありませんでした。
※2010年11月18-12月4日にたぁ両親とともに訪れたネパール旅行記です。
これまでのお話
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