気づけばバレンタインウェディング②
皆さま、お久しぶりです。
執筆活動他、思いもよらないことが起き、活動できずにおりました。
また定期的にアップしていきたいと思いますので、よろしくお願いします。
最後の更新から半年も経ち、季節外れとなってしまいましたが「気づけばバレンタインウェディング」の続きから失礼します。
結婚式当日、準備は夫の両親宅で行います。式前に男性が新婦の姿を見るのは良くないとされているので彼は弟の家で支度します。
化粧も髪の毛も自分でどうにかしようと思ったのですが、今度は私の母が黙っていません。
美容師である母は姉の結婚式で彼女の意見を聞き入れなかったために化粧、髪型のセッティングに参加させてもらえませんでした。
私も同様の思いがあったので自分でやると伝えていたのですが、ウィッグやつけまつげなどを手に準備室に現れた母を放ってはおけず、結果、髪型とつけまつげだけはお願いしました。
プロだからうまいですけど、ウィッグのカラーもスタイルも全く相談なく用意されたので、仕上がりは当然私の想像とは別のものに。
まっ、いっか、式は私のためよりも両親のためだからね。
「化粧は濃い目に」
写真写りのことを考えて知り合いからアドバイスを受けていたのでアイメークをしっかり施します。
結果・・・・・・
「なんだかドラッグクィーンみたい」
「自分でそうしたんじゃない」
隣で見守ってくれていた姉から痛烈な一言。
今更薄くするわけにもいかないし、まぁ近くで顔を見るのは夫だけだからいいか。
おかげで写真を確認したらしっかりと映えておりました。
義父の知人が車で迎えに来てくれ式場へと向かう予定ですが、なかなかやってきません。
ようやく来たと思っても「ちょっと立て込んでいるからちょっと待ってて」と。
待ちに待たされ後、やっと車に乗り込み、式場に到着すると姪っ子と甥っ子が手に花を持ちお出迎え。
目に入れてもいたくないほどかわいい二人、まるで天使だったな。
夫がチョイスした音楽が式場であるレストランとテラスに響き渡り、あらゆる場所から「おめでとう」と祝福の嵐。
だけどね・・・・・初めってあった人ばかりで、彼らがレストランの店員なのか招待客なのか区別はつかず、とりあえず失礼がないよう全員に笑顔で「ありがとう」を返します。
テラス入り口で待っていた父と腕を組み、夫がいる祭壇へとゆっくり前進。
「あっ、写真撮ってる。止まって」
「あっ、こっちも」
気遣い屋の父の歩みは非常にノロく、笑顔で皆に気づかれないように力一杯彼の腕をひっぱります。
「待ってよ、ママが写真撮っているじゃん」
「すっごいゆっくり歩いているから大丈夫だって」
バージンロード、呟き喧嘩勃発。
どうにか新郎の元に到着し、神父さんが語り始めます。
二人の愛について。そして打ち合わせ通り皆さんが集まってくれたことへの感謝を伝えてくれます。
誓いの時がやってきました。
新郎は神父の言葉に続いてスラスラ誓いを立てる。
そして私の番。
私の英語力など無視した神父は途中で区切ることなく長文を伝え私に言わせようとしますが、覚えられません。
覚えられた言葉だけ呟き止まる。
神父さんは改めて伝える。
速すぎて覚えられない。
それを何度が繰り返した後、諦めた神父は「yes」だけでいいって・・・・・・。
すっごい大切な瞬間なのに諦められちゃった。
指輪の交換をして、誓いのキス。
チュッと軽く終わるかなと思い気か、なかなか唇を離さない彼。
どうしたものかとソワソワしているとしばらくするとゆっくりと解放され、夫の笑顔が見えました。
たくさんの拍手と笑顔。
なんて幸せなのかしら。
主役になるのはあまり得意ではありませんが、恥ずかしいながらも嬉しさで満たされた瞬間です。
続きはまた次回に💛
無空真実の電子書籍です。よろしくお願いします。
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