スケジュールを立てよう-皆野アルプスを行く破風山ハイキング②
あれからもう10か月経つんだなぁ。
昨年の思いを頭に、のんは吉方を調べる。瞑想に九星気学、目に見えない世界を受け入れ、生活に取り入れているのん。自分の内面と宇宙のエネルギーに目を向け、多くの学びを得、成長してきた身はその大切さを実感している。金星同士の二人は吉方が合いやすい。
ふむふむふむ・・・。
吉方カレンダーで方位を調べながら日程を絞っていく。5月29日か30日がよさそうだな。他の日程と合わせるとハイキングに行けるのは29日。吉方位は一白水星、のんは軽くぞっとする。
この一白水星吉方位、二人にとって吉方には変わりない。しかしこの吉方位へと出かけると何らかの苦労を強いられることが多い。事実、昨年断念した時も一白水星吉方位だった。まぁ、ハイキングは出来なかったことは残念だったが、唯一の水星吉方位で雨に打たれ、温泉という癒しを得たということには間違いない。そして再挑戦となる今回も再びの同じ星。私の知らないところでいろんな力が導きを与えていると素直に思えた。
改めて破風山ハイキングについて調べてみよう。参考になるのは県や市の観光協会ウェブサイトに掲載されているコース。
地元の人が言うことには間違いない。
皆野町観光協会-皆野町ハイキング情報
https://www.minano.gr.jp/hike/
前回は大渕登山口から登り秩父華厳の滝をゴールにしていた。滝近くに温泉があったので帰りに浸かれたらいいなという思惑によるもの。しかしモデルコースは秩父華厳の滝からのスタートになっている。ルート断面図で確認するとどちらからスタートしても登って下るコースにはなるものの、大渕登山口が華厳の滝登山口より標高が低いため下り優勢コースとなる。さらに華厳の滝から駅まではバスで向かう必要がある。こちらをゴールにすれば最終バス時刻が気になるが、大渕登山口ならば駅まで歩いて帰れるので万が一を考えてもこちらのほうが良い。さらに写真によるコース詳細を見てみると、コース上には岩場がありで道すがらロープも出てくるらしい。前回はこのことを知らずに向かってしまった。
天気が悪い上に確認・準備不足とくればそりゃぁ、自然さんも「こらこら」と蚊の力を借りて、懲らしめたくなるものだ。山の中にいたのは30分も満たない時間だったにも関わらず、実に20か所以上も蚊に刺されてしまった。
あのまま強行突破しなくてよかった。雨の中、岩をよじ登り、急斜面を行くなんて到底無理だった。さらに泣きながら進んだことで時間を大幅に過ぎて最終バスにも乗り遅れた可能性だって考えられる。コースを断念せざる負えなくなった時、自らの決断と言えど辛く、勝手に負けた気がした。しかしそこには教えと救いがあったことに気づくと、改めて見えない力の手助けに理解と感謝の気持ちが生まれるのだ。
東京から近い秩父だが熊が住んでいる。人が多いコースであれば騒音で繊細な熊たちは人との距離をちゃんとおくだろうが、マイナーコースを選ぶなら万が一、自分で自分の身を守れる準備をしておくべきだろう。そこでたぁが購入したのは熊避けスプレー。
アラスカのテレビ番組に影響されたのだ。値段は決して安くないし内心たぁのミーハー心と想いつつも、これでたぁが気持ちよくハイキングに来てくれるならと余計ないことを口にせず、承知した。
よしっ日程が決まった、コースも決まった。後は出発時間だな。目安所要時間は4時間らしいが、自然に見とれながら写真を撮りつつ進む二人の歩はのろく、目安通りに進まない。折角、登山口側に滝があるならそれもお目にかかりたい。帰りも遅くなりすぎないように十分な時間をもって9時26分には皆野駅に到着しよう。自粛要請中、インターネットや本で様々なハイキングコースを調べては気を紛らわしていた。そしてやっと行ける、やっと行けるんだよ。座り崩れたのんのインナーチャイルドは小躍りを始める。