気づけばバレンタインウェディング①
2月14日バレンタイン。
甘い思い出に浸ってみたり、浸ることを夢見てただの一日になったり、バレンタインということすら忘れていたのに思いがけないことでビックデーになったり・・・。
どんな形であれ一度は感情を揺さぶられたことがあるのではないでしょうか。
かくいう私にとって2月14日はバレンタインというだけではなく結婚記念日でもあります。ちょっとときめきロマンチックに感じるのですが、この日を結婚記念日にしたのは私でも夫でもなく夫の母、義母でございます。
夫はニュージーランド人。
私たちは結婚式も記念写真も撮る気はなく日本で籍を入れたのですが、夫が言うには夫家族が言うのはニュージーランドでは神父の前で愛を誓って初めて結婚を認められると信じられており「ならばニュージーランドで式を挙げないと」ということになりました。
(後に不要ということに気づいたのですがもう後戻りはできない状態でした。)
「式を挙げるなら私たちも行かないと」
「もちろん」
私の父・母だけでなく小さな子供を二人抱えた姉家族もニュージーランドにやってくることが決まりました。
乗り気でない二人の代わりにはしゃぐのは両親たち。
夫は弟との二人兄弟で、ママは一生ウェディング準備には参加出来ないと思い込んでいましたが、思わぬチャンスが舞い込み、私の代わりに張り切ります。それはママだけではなかったようで、ある時電話がかかってきました。
「ママ、パパ、弟と式を挙げたい場所が違うんだけどどれがいいか選んでって」
「その場所に行ったことないんだから知らないよ」
「そうだよね」
なんと式場候補を各自提案し、喧嘩になったようで。ありがたいんですけど・・・・・・・・もう少し落ち着いてください。
結果、それらの候補とは別の夫両親家から近いレストランに決まりました。
ニュージーランドに到着してからドレスを準備するのでは遅いので、ネットから(多分海外に)オーダー注文し5万円ほどで作ってもらえました。オーダーメードと言いつつも、採寸は自ら行ったため、家に届いたドレスは大きすぎました。
裁縫を得意とした祖母の元育った母もそれなりの腕前を持っていたので、補正を依頼。針子さんが傍にいたことに感謝しかありません。
お母さんありがとうね。
靴、小物も取り揃え、さぁ家族総出でニュージーランド入りです。
結婚式で初めて顔を合わすご両家。男性同士は結構打ち解けるのが早いものですが、女性同士はなぜだかそうはいきません。変な意地の張り合いと気遣いの応酬。とりあえずウェディング前までは不仲になることがなかったのは助かりました。
ウェディングアーチは両パパの手作り、レッドカーペットを引いてもらい神父さんも出張をお願いします。
神父さんと結婚に対する心構えと来てくれた皆さんに伝えたいことについてなど事前打ち合わせがあります。
式には誰が呼んだのか40人以上の人が来て下さるようで。
私たちの知人は各家族以外誰もいません。だからこそ私から彼らに伝えたいことは1つだけです。
「今日という大切な1日を私たちのために集まって頂いたことに感謝を伝えてください」
これに尽きます。
そしていよいよ結婚式当日。
うーん、長くなりましたね。続きは次回に書かせてください。
無空真実の電子書籍です。よろしくお願いします。