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自分だけのキャリアを創り出す!「個の時代」で自分らしく生きるためのヒント

便利さが生活に浸透した“豊かな日本社会”に生まれた私たち。

分からないことはすぐに調べることができたり、会いたい人とはすぐにコンタクトが取れたり。私たちはひと昔前に比べて、さまざまな局面で選択の幅の広がりを享受できています。
一方で、押し寄せる情報の波にうまく乗れず、「自分は何のために生きているのか」わからなくなっている人も多いのではないでしょうか。

  • 流れに身を任せてキャリアを選択してきてしまった…

  • 自分のキャリアに納得がいかずストレスが溜まる

  • 自分だけが時代に置いてけぼりにされているような不安が募る

価値観や生き方の多様化が進み、画一的に物事が進まなくなった時代だからこそ「個の時代」*が到来したとも言われるようにもなりました。
*個の時代:一人ひとりが今まで以上に「より良く生きる」について考え、自分らしい生き方を見出していく時代

「時代の波に飲まれず、自分らしく生きていきたい!」
今回はこのように自分自身のキャリアや生き方を見直したい方に向けて、「個の時代」で自分らしく生きるためのヒントを書いていきます。

<プロフィール>
竹中紳治 複業活動家/株式会社LX DESIGN CPO(Chief People Officer/担当領域は経営企画・組織づくり)


大学卒業後、数理業務を行う保険会社に入社。3年目にコンサルティングファームに転職。コンサルティングファームでは、スタートアップから省庁までさまざまな人と関わりながら、認可折衝や組織再編、プロジェクトマネジメント等を行う。
2019年頃からは、個人で「複業活動家」としての活動をスタート。ビジネスパーソンや法人向けにコンサルティングやコーチングを行ったり、大学講師をしたり、プライベートでは、PTA会長として地域や保護者とのつながりを深めている。
タイパの実践者として、NHKクローズアップ現代にも取り上げられる。

実は7割の人が感じているキャリアへの不安…

実は現代人の7割が抱いているキャリアへの不安。(2022年度株式会社ライボ「キャリアに関する意識調査」より)
年収・収入、仕事とプライベートのバランス、やりがい、転職、会社からの評価、職場の人間関係など、キャリアへの不安はさまざまに挙げられます。

たしかにキャリア選択は、時代とともに多様化しています。

しかし、キャリアの選択肢が多様化する中でも、結局は「自分の人生をどう自己決定していくか」にかかっています。自己決定がうまくできない人の共通点は、キャリア選択に不安や恐れを抱いていること。私は不安や恐れを解消できれば、誰でも自分らしいキャリアを歩むことができると考えます。

人は変化を恐れる生き物です。
自分の不安や恐れに気づき、自分自身に変化を起こすことには誰しも抵抗を持ちます。だからこそ、不安や恐れに向き合い解消する方法を知っておくことが大切ではないかと思うのです。

私たちは今、激動の時代を生き抜いています。日本では昭和から平成、令和へと移り変わり、人々の価値観が時代とともに変化しました。

世界ではグローバル化が加速。ボーダレスワークも浸透しています。またテクノロジーの進化によって、新たな雇用やビジネスチャンスを創出しているほか、労働力の生産性も向上しています。

それにもかかわらず、日本の「一人当たり労働生産性」は、OECD加盟国中22位。G7では最下位です。(公益財団法人 日本生産性本部 国際的にみた日本の時間当たり労働生産性

また皆さまご存知の通り、日本企業の時価総額は年々減少しています。私はこれらの原因が「日本が変化しきれなかったこと」に起因しているのではないかと考えます。例えば、ペーパーレス。ペーパーレスの遅延は、DX化できるはずのイノベーションを妨げ、経済力の低下につながっているのではないでしょうか。

これから経済力の低下が危ぶまれ、少子高齢化も進む中で重要となるのは一人ひとりの変化です。

しかし私は、一人ひとりが自分らしいキャリアを歩めるようになれば、きっと日本全体の生産性や幸福度が上昇するのではないかと考えています。

変化する働き方、あなたの選択肢は?

近年、働き方は大きな変化を迎えています。副業や複業が広がり、自分に合った働き方を見つけることが求められるようになりました。

2020年に日本経済団体連合会が行った「労働時間等実態調査」(2020年 労働時間等実態調査)の結果によると、日本全体で副業を認めている企業の割合は22%。

総合的に見るとまだまだ副業・複業を解禁している企業の割合は低いものの、私自身は今後大企業も含めて副業・複業を許容する時代がすぐに到来すると考えます。急速なIT化によって、「自分がやらないといけない仕事」をテクノロジーに委託できる世の中になっていくと予想するからです。

やらないといけない仕事がなくなったとき、人々のエネルギーに余剰が出ます。そして、その余剰エネルギーをどこに再配置するかと考えますよね、そうなったとき、リスキリング(個人の学び直し)やチャレンジ促進への機会提供に注力していくべきではないかと思うのです。

「今やらないといけない仕事」がなくなったとき、あなたは何にエネルギーを注ぎたいと思いますか?
また会社から「副業・複業していいよ」「リスキリングをしていいよ」と言われたとき、あなたは何を始めるでしょうか。

一人ひとりのスキルが試される時代は、私たちが思っているよりもすぐに到来します。しかし「何もやりたいことがない…」「何から始めればいいのかわからない」と思われた方もいらっしゃるのではないでしょうか。

それでも大丈夫。決して焦る必要はありません。
次の章で、多様な働き方に挑戦する前に備えておくべきマインドセット方法をご紹介します。少しずつ自分のペースで、自分らしい働き方・生き方を見つけていけば、必ず多様化する時代に活躍できる人材になれます。

多様な働き方に挑戦する前に知っておくべきこと

ひとつ、私が好きな本を紹介させてください。

デイル・ドーテン(箸)の「仕事は楽しいかね?」です。この本の中に「試してみることに失敗はない」という言葉があります。つまり、何かを始めるときに試すのは失敗にはならないんです。

また人の特性は面白く、人は変化を嫌う生き物であっても、“試す”ことには好奇心を示します。「転職する」とか「キャリアチェンジする」とか考えるとハードルが高いと感じてしまう方もいらっしゃるかもしれませんが、“試す”というマインドを持てば何事も挑戦しやすくなるのではないかと考えています。

私が昔出会った経営者の方も興味深いことを教えてくれました。

「どれだけ素晴らしいアイデアがあっても実行するのは自分しかいないよ。行動しないと形にはならないんだ」

私はこの言葉を聞いて「アイデアがいくらあっても、日の目を浴びないと何も変わらない。まずは小さくても良いから何か始めてみよう」と思い、個人事業主になりました。

一歩踏み出すことの大切さ|まずは、スモールステップを踏んでみよう

とはいえ、たとえば転職しようと思っても、書類を書いたり、面接準備をしたり…本当にやることってたくさんありますよね。面倒くさいが勝って、後回しにして…「結局何もできていない!」なんてことも起こると思います。

そんなときは、身近な人に話を聞きにいったり相談したりする「スモールステップを踏む」ことをおすすめしています。

人って予想以上に助けてくれるんですよ。「自分の人生だし、自分で一歩を踏み出さないと」と思うと、つらくなってしまうこともあると思いますが、アイデアや悩みを人に打ち明けるだけで背中を押してもらえることもあると思います。

またSNSが発達した時代です。自分の心の内をブログに記して、発信してみるのもスモールステップのひとつだと思っています。

自分で選んだ道を正解にできる人が少しでも増えますように…

今回は私が考える「到来する『個の時代』で自分らしく生きるためのヒント」をご紹介しました。

自分で選んだ道を正解にできる人が少しでも増えますように…そして次世代を担う子どもたちが少しでも可能性あふれる未来で自分らしいキャリアを築けますように。そんな思いが少しでも誰かの新しい一歩を踏み出すきっかけにつながれば幸いです。

#創作大賞2023
#オールカテゴリ部門

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