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VUCAと美術とICTと・・・

新年度が始まりました。
一年というのは本当にあっという間です。
今年はこんなことやてみよう!という願望を抱くのですが、なかなか日々の業務に追われて達成できない・・・ということもあります。

VUCAの時代を生き抜く子どもたちにどのような学びが必要なのか。今学校に課せられた課題はたくさんあります。
先日、こんな衝撃的なアンケート結果が公表されました。

Simejiランキングより 

Z世代が選ぶ「将来役に立たない教科TOP10」です。
いかがでしょうか・・・・。ちなみに、このアンケート結果をすぐに本校の生徒に伝えたのですが、「えー!」「嘘だー!」「必要でしょ!」と言ってくれました。忖度したのか、本当にそう思ってくれているのか、、、まあ後者であって欲しいですが。

しかし、このような結果が出てしまっている原因は必ずあります。単に、うまく描かせる、うまく作らせる、ということを目標にしている授業ではおそらくこのような結果になってしまうでしょう。どうして美術を学ぶのか、を共に考えながら授業をしたり、社会と密接に関わっている点にも触れながら授業を展開ししたりする必要があると思うのです。

現在の教育に関わるキーワードを挙げてみました。

ちょっと視点を変えて・・・。

18歳意識調査 
Q自分の国の将来について「18歳の意識調査(筆者改変)」
Q自身と社会の関わりについて「18歳の意識調査(筆者改変)」

18歳の意識調査というものがあり、先日最新版が公表されました。
6カ国の中でもダントツ最下位位の日本。
自分を大人だと思っていない日本人。自分の行動で、国や社会を変えられると思わない日本人。まあ、要因は複雑化しているのはわかりますが、
教育にもかなりの原因はあると思っています。
こうした意識の変化に美術教育も微力ながら、大きく寄与できると信じています。


いい加減、教育観の変革を教員がしていかなければならない時期になっています。
face to faceのこれまでの学びからside by sideの学びへ。

教員が全体に対して一斉に指導内容を話し、同じペース・同じ教材・指示された同じタイミングで話しあいながら子供達が学ぶという当たり前の学校風景でした。GIGAスクールで一人一台タブレットを得た今、こうした「共時性」の学校社会から子どもたちを解放し、もっと自分に合ったペース・環境で学び、自然なタイミングで協働しながら学ぶ授業を作っていけるのではないか・・・と思います。(文科省の岩岡さん:前鎌倉市の教育長のお話)

美術は個別最適な学びをずっとやってきているはずです。また協働的な学びに関してもかなり意識的に行われていると感じています。
GIGAスクール構想によって一人1台タブレットが支給され、学びのあり方も大きく変わってきているのですが、ちょっと苦手だなと思う先生はタブレットの導入を控えている傾向にあります。

そこで、一冊の本をご紹介します。(結局宣伝かよ・・・)

中学校美術×ICT(明治図書)

ICTを使って学びが豊かになる実践を集めました。表現と鑑賞の各領域における実践とともに、総合や教科を横断した実践も収録。各実践において、具体的なアプリや全体計画、授業展開、評価とともに、作品の写真も多数掲載しています。ICTの効果的な活用方法も必見。

全国の先生方の実践を紹介しているのですが、かなり前に取り組んだものです。ちょっと古くなってきているかも。
それくらい学校現場の変化も激しくなってきています。

ICTに苦手意識を感じている先生方、ぜひお読みいただいて一つでも実践してみてください。
そうすると「なんだ、こんな感じね!」とスイスイと自分の授業に落とし込めると思います。また、こんなこともできるかも!こんなどはこうしてみよう!
というクリエイティブな授業改善に繋がってくると思います。

教師が変われば子供も変わる。
教師が楽しみながらいろんなことに挑戦している姿を見せるのも立派な教育だと思います。
子供達とも一緒になって、学校を面白く変えていく、そうした風土を作っていくと「18歳意識調査」の結果も少しずつ変わってくるのではないでしょうか。


ということで結局宣伝になってしまいましたが、新年度も頑張っていきましょう!

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