見出し画像

2020年の株式相場はどうなるか

今年1年間の日本株相場を振り返ってみますと、年初2019年1月4日(大発会)は、前年末比452円安の大幅下落で19,561円96銭でした。2018年末終値が20,014円77銭でギリギリ2万円台だったわけですが、年末年始で、米アップルの業績不振で米株が急落したことや、外国為替相場で、一時104円くらい付けたのですよね。

それで、株式相場は波乱の年明けだったというわけです。

で、今年1年は世界的にみると米中貿易摩擦に揺さぶり続けられる展開でした。現在の日経平均株価は23,303円32銭ですから、24,000円に届くかどうかという状況。2018年は株式相場は基本下げた年だったので2019年展開はもう少し上げるかなと思いましたが、上値が重いですね。。

今年1年の相場を振り返るときに、特徴的なものは世界的は金利低下でしょう。米FRBが約10年半ぶりの利下げに踏み切り、米国債10年利回りはそれまで3%近い利回りがあったのに、今では1.7%まで低下しています。米国30年債利回りなんて、過去最低水準まで落ちていて今は2.3%くらいありますが、一時2%を切る事態でした。米国だけでなく欧州ドイツでは30年債利回り初のマイナスでしたし、中国も(実質)利下げでしたし、オーストラリアなんて利下げの印象しか残っていません。

なんで世界の国は利下げ(国債利回りが低下)するのかという単純な質問をお答えすると、それは「先々の世界の金融市場で景気後退への懸念が強まっているから」です。米中貿易摩擦の激化がどこまで続くか分からない状況の中で、景気後退の「長期化」懸念が高まり物価もなかなか上がらない状況で米国が利下げに踏み切ったという点は大きな事象だったと思います。

で、こうした2019年の相場を踏まえて2020年の展望を考えたときに、この世界的に利回りが取れない債券相場環境がどう影響するのかです。2020年の株式相場が景気拡大なのか、景気後退なのか、それは専門のアナリストでも外すような話ですからそういう話ではなく。

例えば、これまでの株価を債券の関係というのは、景気が後退局面だと、株式相場から資金が流出し、債券相場に流れる。他方、景気拡大局面だと債券から株式にという具合ですが、今の状況では、債券相場にお金は行かない(投資妙味がない)。であれば、株式相場の中で資金が動くという現象が今(この秋くらいから)見られているそう。

例えば、成長株投資⇒景気悪化懸念が出てくると⇒(債券でなく)⇒配当株、ディフェンシブ株

こういう具合です。株式市場での資金の動きということです。

なるほど…。なので、業績下方修正でも日経平均が下がらないのはこういうこともあったのね。

以上です。最後までお読みいただきありがとうございます。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?