企業内診断士のモデルケースを考える
企業内診断士の輪を広げる「楽しい」チームでは、日ごろ企業内診断士活動についての発表や情報交換をしています。
先日の定例会では「活躍する企業内診断士にはどんなモデルケースがあるだろうか?」をテーマにフリーディスカッションを行いました。
ちなみに「活躍」というのは、診断士業務だけに限らず、勤務している企業やプライベートなども含めてアクティブに動いているというイメージで考えました。
ディスカッションでは、はじめに各自の友人・知人でアクティブに活動している診断士を具体的に挙げ、次にその人たちの活躍しているフィールドで区分けするという流れで進めています。
<診断士界隈のフィールド>
いわゆる診断士業務を中心に活躍している人ですが、例として挙がったのはこのような方々です。
●WEBマーケティング支援、創業塾、企業顧問など幅広く活動する人
●診断士予備校の講師やキャリアコンサルタントを行う人
●商店街支援を専門として、いくつもの商店街と協業している人
●企業内診断士仲間を集めてコンサルチームを作り、各メンバーの得意を活かしたコンサルティングを行う人
●海外在住ながらZoomを駆使して様々な活動に参加し、1年間で5年分の実務従事ポイントを得た人
挙がった人は他にも何人もいて、ひと口に診断士業務といっても様々な内容・取り組み方があることをあらためて感じました。
<勤務企業のフィールド>
主に勤務している会社で診断士資格を活かして活躍している人たちです。
○自社の企業診断を行い、組織編成や補助金・助成金活用、外部顧問の導入など改革を進めている人
○会社の事業として、中小企業支援のため企業内診断士を組織化したプラットフォームを作った人
○企業内診断士として複数の会社を渡り歩き、転職によりキャリアアップしゼネラリストとして活躍している人
○診断士取得後、コンサルティングファームに転職した人
診断士資格は(広い意味では)あらゆる仕事に応用して役立てることができると思いますが、知識だけでなく診断士活動で得た情報や人的な繋がりなどを活用し、さらに会社というレバレッジを効かせて大きな仕事をされている方が特に印象に残りました。
<その他のフィールド>
診断士業務/勤務先企業の業務という枠にとどまらず、事業や社会活動を始めた人もいます。
◎専門性と複業をテーマに企業支援の事業を個人で立ちあげた人
◎オリジナルブランドのバッグを製造・販売している人
◎地域応援隊やプロボノ活動など幅広く行っている人
◎NPO活動に注力している人
診断士界隈にとどまらず活動している彼らは、自分の興味やニーズ、やりたいこと等を軸として、それらを実現すべく進めていった結果、いまの形になっているようです。
今回は「活躍しているフィールド」という切り口で企業内診断士のモデルケースの区分けをしてみました。
特徴をわかりやすく捉えるために「診断士/勤務企業/その他」と切り分けたのですが、実際は各フィールドにまたがって精力的に活動している人も少なくありません。
また、ディスカッションをしていくうちに
「専門特化/多角化」
「独立志向/企業内志向」
「勤務業界との関連性が高い/低い」
「(複業で)お金を稼いでいる/いない」
など、別の視点・切り口も見えてきてました。
企業内診断士のモデルケースの研究は、先達の活動のしかたを参考として、チームメンバー自身が「進みたい方向性を見つけること」「どうすればそこに至れるのかを学ぶこと」を目的としています。
次は上述したような別の切り口も使って、ディスカッションをより深めていきたいと思います。
※興味を持たれた方はぜひ、中小企業政策研究会「企業内診断士の輪を広げる「楽しい」チーム」まで見学にいらしてください。