育休中に何かしようと思っても到底できないかと思ってたが、必ずしもそうではなかった。
昨年の秋、第二子が誕生し、年末にかけて1か月間の「産後パパ育休」を取得しました。
2年前、長男が生まれた時に育休は経験しましたが、このブログでも投稿した通り「育休中に資格取得やスキルアップ!」というイメージがいかに非現実的かを痛感させられた覚えがあります。
当時は夫婦ともに余裕がなく、育児と家事をなんとか乗り切るだけで精一杯でした。
長男はいま2歳、保育園にも通い始めましたが、「魔の2歳児」と呼ばれる時期だけあり、日々さまざまな挑戦が続いています。
そこに乳児の子育てが加わることで、どうなるのかとドキドキしていました。(あ、もちろん「楽しみ!」な気持ちが一番ですよ。)
ですが意外なことに、今回は「育児や家事に追われっぱなし」という状況ではなく、思っていた以上に「何かする」時間も確保できました。
1人目の育休時との違いを整理しましたので、二人目育休を検討している方やその上司や同僚さんへの参考になればと思います。
1人目育休時の課題
1人目の育休中、「何かしようと思ってもできない」ほどに忙しくなったのは以下の5つの要因のためです。
1.頻回授乳:授乳に多くの時間を割かれ、睡眠も分断される。
2.あやし:泣いている子どもをあやす時間が大きい。
3.夜、寝ない:子どもが夜通し寝てくれない(親も起きることに)。
4.授乳以外のお世話:オムツ代えや入浴など授乳以外のお世話もある。
5.親自身のやること:家事・食事など親自身のやるべきことも多い。
*詳しくはこちらをご参照。
これらの状況に加え、以下の6つの目標を達成することも課題でした。
[目標1]人員補充:夫婦で育児・家事を分担し対応する。
[目標2]チームビルディング:育児の役割分担や信頼関係を築く。
[目標3]多能工化:授乳以外全ての家事育児が(それなりに)できるようになる。
[目標4]調達・総務事務:必要な育児グッズの調達、役所等への手続き。
[目標5]業務の標準化:家事・育児のやり方を夫婦間ですり合わせ標準化する。
[目標6]事業計画:復職後の育児・家事計画を立てる。
*詳しくはこちらをご参照。
2人目育休での変更・改善点
まず「6つの目標」について。
[1]の人員としての役割は当然今回もありますが、他の目標は1人目育休の時にクリアされていました。
[2]と[5]は、これまでの家庭運営を通して共同育児者としての信頼・共通理解ができています(…のはず)。
[3]の家事育児能力もすでに身に付けていますし、[4]の育児グッズは長男の時の物を流用、行政等の手続きも一度やったことなので淡々と処理するのみです。
もちろん、全く同じ要領とはいきませんが、スキル習得済でやり方も確立されていることで、非常に効率的に育児・家事を進めることができました。
次に、忙しさの5つの要因については、今回は以下のような形で対応しました。
【1.頻回授乳】
⇒方針を(ほぼ)母乳中心に切り替え、ミルクづくりや哺乳瓶の洗浄タスクがなくなりました。
【2.あやし】
⇒子どもの特性ではありますが、次男は起きていても泣かずに過ごすことも多く、あやす時間が比較的少なくなっています。
【3.夜、寝ない】
⇒これも子供しだいですが、夜長めに寝てくれるため、親の睡眠も確保しやすくなりました。
【4.授乳以外のお世話】
⇒長男での経験を積んだおかげで、手際が良くなりました。
【5.親自身のやること】
⇒やることは同じですが、スキマ時間でうまく済ませる習慣が身に付きました。
これらの変化によって、1人目育児の時に比べるとある程度の余裕をもって行うことができました。
兄弟の育児について
長男の育児との兼ね合いについては、次男=妻・長男=夫(私)という形でメインの育児担当を分けるようにしました。
妻は基本的に次男につきっきりで、長男の朝の着替え→朝食→保育園送り、夕方からのお迎え→夕食→お風呂→寝かしつけを私が行い、昼間の時間帯に次男のお世話を交代しつつ家事をこなすという感じです。
いろいろと出来た!
結果、平日昼間は子供1人&大人2人の状況で、比較的余裕のある時間となりました。
長男誕生以来手をつけられていなかった各種資料やベビー用品・衣類の整理整頓、家具や収納まわりの改造、前倒しの大掃除などを進められ、想定外に有意義に使うことができました。
といった具合で2度目の産後パパ育休を乗り切り、今は復帰した仕事との兼ね合いを模索している所です。
想定していたよりはスムーズにできた形になりますが、これはあくまで我が家の場合です。子どもの特性や保育園、周囲のサポート体制によって状況は大きく異なりますので、あくまで参考の一例としていただければと思います。
【ちなみに】
同じ中小企業政策研究会にて「デジタルマーケティングラボ(DML)」チームを主宰している松尾知明さんも、二人目の育休についてブログで紹介されています。とてもパワフルな過ごし方が印象的でしたので、ぜひご一読ください。