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セミナーはオンライン化で何が変わったか

withコロナもはや2度目の桜の季節を迎えようとしていますが、この1年間でメジャーになったものの一つに「オンラインイベント」があります。

診断士関係のイベント・セミナーでもオンライン化がもはや日常となっていますが、「オンライン化によって何が変わったのか?」整理をしてみます。


<準備段階>

1.集客の完全オンライン化

セミナーの参加申込は以前からオンラインフォーム(ちょー助、こくちーず、等)使っていましたが、申込の手前にある“集客”をリアルの場で行いづらくなりました。

診断士セミナーの集客手段といえば、メーリングリストやSNSでの告知に加え、研究会や各種会合の参加者にチラシを配るなどの直接勧誘があります。

イベントがたくさんある診断士界隈で他のセミナーとの差別化をするためには、対面営業が馬鹿にならない働きをしていたのですが、今はその手が使えないのがなかなか痛いところです。

もちろんZoom会合の場で勧誘もできなくはないのですが、現地で会うよりもパワー不足なのは否めません。


2.会場のオンライン化

オンライン化でリアルのセミナー会場がなくなったことは、実は運営的にはメリットがけっこうあります。

まず、会場費という固定費がかからないため、採算がとりやすくなりました。
採算が取れるほどの参加者が来るか迷うようなテーマのセミナーを開催しようという時も、会場費という大きなコストを気にしなくてもいいので、「まずはやってみよう!」と前向きに考えることができます。

席数についての心配も少なく、Zoomの無料版ライセンスでも100名まで入れるので、よほど大きい規模のセミナーでない限り大丈夫です。

これまで会場探しで苦労していた主催者にとってはありがたい限りですね。

また、参加者にとってもメリットがあります。
会場への移動がないため、全国、いや全世界どこからでも出たいセミナーに参加できます。

移動自体がないことから、他のスケジュールとの調整もしやすく、思い立ったタイミングですぐ参加できるのもいいところです。移動自体がないことから、他のスケジュールとの調整もしやすく、思い立ったタイミングですぐ参加できるのもいいところです。

PCなどでセミナーを聴きながら他のことをする「ながら受講」ができるのも、忙しい人にはメリットでしょう。

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3.集金のオンライン化

参加費の支払いは「当日に現地で手渡し」が大多数でしたが、オンラインでは代替手段が必要となります。
そのための、参加登録時に決済もできるサイトが急速に普及してきました。

「Peatix」「イベントレジスト」「こくちーずプロ」などが中でもよく使われており、オンライン決済だけでなくイベント準備から開催の場面で役立つ機能もついているので重宝していますが、お金が絡む関係で事前のユーザー登録などの手間が増えたこともたしかです。
今後どのサービスがより便利に、メジャーになっていくかに注目をしています。


<開催当日>

4.講義のオンライン化

セミナーの講師にとっては、やりづらくなったことが多いかもしれません。
リアルの講義では喋りだけでなく、身振り手振りのジャスチャーや、参加者へ目線を送ったり、会場内を歩いたりと全身を使ったお話しができていたのですが、オンラインだと通常は正面からの顔しか映せません。

参加者の反応が見えづらいのも大変です。
リアルの場では、参加者のリアクションによって「ここを詳しく説明しよう」とか「この辺は皆わかっているようだからカットして進めよう」といった判断ができるのですが、オンラインではそれが難しく、話していながらも「参加者にちゃんと伝わっているのだろうか」と不安になることがあります。
※Zoomで映る参加者に「真顔」が多いのも、けっこうメンタルに刺さります・・。

また、自宅からオンラインで講義をする場合、まわり(家庭内環境)への配慮も要ります。
事前に奥さん(orダンナさん)に相談して、その時間だけ外出してもらったり、子供が入ってこないよう気を引いててもらうなど、入念な根回しが必要になります。

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機材面ではPC、カメラ、マイクはもちろん、通信回線を安定したものに変えたり、顔を照らす照明や、背景を隠すグリーンバックまで導入している人もいます。

なんだかオンラインの講義はデメリットばかりに思えてきましたが、移動がないことから全国各地の人をブッキングできることは新たなメリットですし、映像表現を豊かにできることにも期待できます。

たとえば「mmhmm(んーふー)」というアプリを使うと、さながらTV番組のような映像アレンジができるそうで、Powerpointだけでなくこういったツールも駆使すれば参加者へのインパクトがグッと上がりそうですね。

参加者がPC等を介して参加しているということもポイントで、チャットツールで質問やアンケートをしたり、参加者側から画像・映像を出せたりすることは、セミナーを盛り上げるための新たな可能性になっています。


<セミナー後>

5.交流のオンライン化

「本当に大切な話は懇親会で聞ける」という格言もあるように、懇親会はセミナー本体に負けず劣らず大事な機会です。
オンラインでも「Zoom飲み会」のような懇親会をできなくはないのですが、初対面の参加者同士で画面越しのコミュニケーションとなると、リアルの宴のようなワイワイガヤガヤの一体感にはどうもほど遠く感じてしまいます。

会合に付き物の「名刺交換」もオンラインの難点のひとつです。
リアルだと名刺交換によってその場で会った人を記録しておけるのですが、オンラインだと逐一メモでも取らなければいけません。

「オンライン名刺交換」や「その場でFacebook友達申請をする」など、工夫がときどき見られますがまだまだ代わりとしては荷が重く、紙の名刺の偉大さにあらためて気づかされたしだいです。

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6.開催後日のオンライン化

セミナー参加者アンケートについて、Googleフォーム等でのオンラインアンケートはリアル開催の時代には紙に比べて回答率が芳しくなかったですが、オンライン開催では目に見えてよくなりました。

セミナー前にアンケートフォームのURLを参加者に事前連絡しておき、セミナー中にも声掛けやURLの掲示をし続けることで、参加者がセミナーを受けながらアンケートの入力をしてくれているのかと思います。
※リアル会場では、講義中にスマホをいじるのは(アンケート入力のためとはいえ)気が引けるということもあったのでしょう。

さらに、セミナーを録画しておき、後日動画で配信することもできます。
音楽ライブや演劇などでもうポピュラーになった手法ですが、日程の都合で参加できなかった人も動画視聴者としてフォローできるため、リアル開催よりも多くの人にセミナーを届けることができます。


オンライン化は単に会場がWEBに変わるだけでなく、準備段階から開催後までさまざまに影響していました。

もう「コロナが収まるまでオンラインで我慢しよう」というスタンスではなく、オンライン開催は今後も続き定着していくものとして、開催方法のスタンダードの確立と、オンラインの強みをさらに伸ばしたやり方をこれからも考えていきます。


で、そんなオンラインセミナーの開催のお知らせ!

【診断士なら!知らなきゃ損するマスターコース ~入門&徹底比較~セミナー2021】

毎回好評をいただきながら、昨年はコロナため中止になりました本セミナー。
6回目となる今年はオンラインで復活します。
日時は3月27日(土)14:30~16:45。

マスターコース(プロコン養成塾)の概要から各コース紹介、そして受講した人の生の声を聴く機会も用意していますので、マスターコースってどんな感じか知りたい方、診断士活動の方向性などを考えている方など、Withコロナの荒波を乗り切る一助となれば幸いです。


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