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ウィズコロナ時代の懇親会を考える

こんにちは、三木です。
緊急事態宣言の解除以降、診断士のイベントや研究会にも、オンラインでなくリアルの会場で行うケースが少しずつ出てきています。

リアル開催での懸案のひとつが「懇親会をどうするか?」ですが、先日実験的に行なわれました、とある感染対策を意識した懇親会の例を紹介します。
※あくまで“ひとつの参考例”としてお読みくださいませ。


1.会場と備品などのケア

その集まりは、あるテーマについて不定期で集まる懇話会的なものですが、ふだんはカラオケボックスで開催していました。
ただ、カラオケボックスは基本的に窓のない密閉空間なので、今回は窓を開けて換気ができるレンタルルームを使いました。

レンタルルームには大小2か所の窓があり、それらを開けて空気を循環させられます。部屋のドアも開放できればより心強いところですが、その部屋は雑居ビルの1室ということでフロアの他の部屋に音が漏れてはいけないと閉めたそうです。

部屋に入ってすぐ、テーブル、イスなどの家具や備品を、持ち込んだ除菌スプレーやアルコール布巾で消毒をします。
1つの大きなテーブルに数人が座る形ですが、席の間隔はなるべくあけ、人同士が正面にならないようにします。
飲食店で導入されているようなアクリル板を壁のように机に立てればより強力ですが、調達の手間を考えると少し難しいところです。


2.個人の防護装備

参加者全員マスク着用が義務付けられました。

また実験としてフェイスシールド(ドラッグストアで購入)も一部使われました。マスクをしたままフェイスシールドを装着すると、なかなかの息苦しさを感じます。マスクで口の周りを覆っているうえに、シールドが空気の流れを狭めるため、Wでつけ続けるのは厳しそうです。

シールドは透明なプラスチックですが、新品でも光の反射や偏光がいくらかあって周囲が少しぼやけて見えます。さらに、使っているうちに息で曇ることもあるようです。

シールドの目的は、自分の口から飛沫が飛ばないようにすることと、他人の口からの飛沫をガードすることです。なので、皆がマスクをつけている状況なら、その上さらにシールドまでは必要ないかもしれません。


3.飲食で気をつけた点

食事のシェアは感染経路になり得るので、「自分の食べるもの・飲むものは自分で持ち込む」というルールでそれぞれが調達・持参しました。
手をつかわずお箸だけで食べられ、ちょっとずつつまむのに都合がよいことからか、お寿司を選んだ人が多かったようです。

食事の時は、(当然ですが)フェイスシールドの方がマスクよりも食べやすいです。ただ、慣れてないと時々ベチョッと食べ物がシールドにぶつかります。。。若干の練習が必要ですね。
なお、食べている間の飛沫を防ぐため、お弁当のフタは載せたままにしておき、食べる瞬間だけ開け閉めするという工夫もありました。

ドリンクも、自分で飲む分のお酒を各自が持ち込みます。グラス等に移してのシェアは避けるため、ボトルワインや焼酎の五合瓶はやめておきましょう。(一人で全部ラッパ飲みするなら構いませんが。)

なおもう一段階の徹底として、ドリンクは缶に直接口をつけるのでなくストローを使って飲みました。
手が触れた飲み口から、口へとウイルスが移動するのを防ぐ目的で試したものでしたが、飲むときにマスクをつけ外ししなくてよいことの方が、ストローを使うメリットとしては大きいようです。
特にお酒がまわってくると、マスクをいちいち外すのが面倒になり、うっかりずっと外したままでいたことに気づく、ということもあり得ますので、ストローは意外と重要なアイテムです。

また、おつまみについても自給自足が基本ですが、もしシェアする場合は個別包装のものがいいでしょう。食べるときも、なるべく袋に触れずに口に入れるよう注意をしながら頂きます。

手元には除菌用のウエットティッシュを常備し、手を動かすたび小まめに指先を消毒することも忘れずに。


4.どこまでの感染対策をするか?

以上の1~3が、物理的な対策として行ったことですが、大事なことがもうひとつあります。これらの対策について、「何をどこまで行うか、参加者間でコンセンサスをとっておく」ことです。

感染対策そのものは必要だと皆が思っていても、「フェイスシールドまで必要か?」「食べ物のシェアはナシか?」「ストローを使うか?」など、より具体的な点については、人それぞれで意識が変わります。

お酒が入るとなおさら気持ちが緩みがちです。たとえばある参加者が「このくらい大丈夫だろう」と時々マスクを外している姿を見て、他の人が「なんて非常識な!」と気分を悪くしているかもしれません。

お酒の席をルールで縛るのは窮屈ではありますが、せっかくの楽しい懇親会を気持ちよくすごすため、事前に参加者の間で「どこまでの感染対策を行うか」相談・周知しておくことは、ウィズコロナ時代の新しいマナーとして必要ではないでしょうか。

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