動きづらい状況の診断士一年目にやっておいた方がいいこと
新型コロナウイルスの緊急事態宣言は先週解除されましたが、診断士業界も依然としてリアルのイベント開催には慎重です。
Zoomなどオンラインのイベントや研究会で診断士一年目の方とお話する機会がありましたが、皆さんやはり「どう活動したらいいかつかめない」「コロナが明けたら本格的に活動はじめたい」という様子でした。
通常の一年目は、実務補習からスプリングフォーラム、支部イベント、研究会見学など、次々押し寄せる新しい刺激や出会いに興奮しながら過ごしている時期でした。
それに比べてとても動きづらい状況の今ですが、そんな中でもやっておいた方がいいことをまとめてみました。
1.オンラインイベントに参加しよう
春の診断士イベントは、リアルの開催は中止になっていますが、多くのイベント・研究会はWEB開催という形ですでに再開されています。
各支部のHPや、T-SMECAニュース(東京協会に入会すると配信される月刊誌)を見てもらうと、たくさんのイベントや研究会の開催情報にアクセスできます。
まずは興味を持ったものに参加をしてみて、ネット越しでも雰囲気を味わってみてください。
2.研究会を覗いてみる
研究会は「興味持ったらまずは覗いてみる」というスタンスが良いと思います。
会によって参加する負荷の大小はありますが、たとえば10個見学し、5つ程度入会してみて、1年の間に続けるかを考えるくらいでもいいでしょう。
また、2年目以降からでも新しい研究会に入ることは何も問題ありません。(大学のサークルに2年から入ろうとするといろいろ大変ですが、診断士の研究会は全くそういう感じはないので)
診断士の研究会は人の出入りも日常的ですし、「見学をして入会しないと恨まれる?入会しても行かなくなったら恨まれる?」なんてことは考えなくても大丈夫です。
【ご参考に(その1)】
3.オンライン懇親会のすごし方
診断士のイベントや研究会で学ぶことはもちろん重要ですが、その後の「懇親会」で会った人と打ち解けて人間関係に繋げていくことも、イベント本体同じくらい大事なことです。
とはいえ、オンラインの懇親会の場合、リアルな飲み会に比べてやりづらいことがあります。
「個別に話しかけづらい」「話すタイミングが難しい」「身振り手振りが使えない」「相手の反応が読みづらい」などなど。
かといって黙ったままでいると、もはやその場にいないような感じになってしまいます…。
オンライン懇親会では、話を回してくれる宴会ファシリテーターの存在が重要です。
宴会ファシリテーターは、全体での話題をうまくコントロールし、参加者の皆が何かしら喋れるように話しかけたりで楽しい雰囲気を演出してくれます。そういう人がいる時は、会話が広がって他の参加者とも仲良くなれます。
そうでない場合(むしろその方が多い?)は、自分が話を回す役割をやってみましょう。
新人は特に診断士として自分が話すネタが無くても問題ありません。先輩診断士なりにどんどん質問をしていけばいいでしょう。
「1年目に何しました?」「支部ってどうです?」「研究会は行ってます?」「会社との両立どうしてます?」「実務ポイントどうしてます?」「診断士仕事で稼げます?」など知りたいことはいくつも出てくると思います。
自分から進んで語るのは苦手でも、質問をすればいろいろと答えてくれる診断士は多いです。診断士の活動内容は人によりさまざまで、多くの人の話を聞けば、自分の今後の活動の選択が広がります。
なお、聞きたい質問を事前にいくつか手元にメモで持っておいてもいいでしょう。リアルの飲み会でやるとちょっと野暮ですが、オンラインなら相手には気づかれないので大丈夫です。まだ何も知らない新人の特権として、たくさん質問をして会話を広げていきましょう。
4.名刺交換とその先
イベント・懇親会で知り合った人とは、リアルの場ではほぼ必ず名刺交換をします。診断士1年目となるとそれは怒涛のように行われ、1年の間に数百枚の名刺が営業マン顔負けで飛んでいきます。
オンラインだとこれができないため、その後の関係をつなげる敷居が高くなってしまっています。
なのでおススメは、会話をしている最中に「Facebookやってますか?友達申請させてください」と言って、Facebookでつながる方法です。
Zoomのチャット欄に自分の連絡先やFacebookページのURLを載せて見てもらうのもいいかもしれません。
バーチャル背景に名刺画像を載せるというのも最近出てきました。
いずれにしても「会っただけ」で終わらせてしまうと、その後につながることなく関係は自然消滅しやすくなります。
リアルの名刺交換でもそんな具合なので、ましてバーチャルな画面上での印象などなおさら、翌朝にはすっかり頭から消えています。
Facebookでつながることは、それぞれの日々の活動の様子が見え、“イイね”やコメントでコミュニケーションもとれるので、いわゆる「ゆるい繋がり」を続けることができます。
※Facebookの活用については、こちらをどうぞ。
ということで、リアルで集まることが難しくてでも、できることはいろいろとあります。
診断士試験を合格した直後に出鼻をくじかれ、迷っている方も多いと思いますが、一年目の勢いに乗って前のめりに活動を始めれば、同期のライバルたちより一歩二歩先を行くことができる(かもしれません)。
最後に
われわれ中小企業政策研究会も、例年は5月までの新入会員募集なのですが、コロナへの対応として今年は7月まで募集を延長しています。
政策研の紹介は以前の記事にありますので、ご一読&参加ご検討をぜひよろしくお願いします。
【ご参考に(その2)】