見出し画像

「診断士の輪」について考えてみた。

 『企業内診断士の輪を広げる「楽しい」ブログ』をご愛読いただきありがとうございます。スタートしてからはや1か月、執筆メンバーも無事ひと回りしました。「企業内診断士にもいろいろな活動・関わり方をしている人がいるんだなあ。」なんてことを感じてもらえていると幸いです。

さて今回は、このブログのタイトルにもある“診断士の輪”というものについて。

 診断士になってからの変化として「人とのつながり(=輪)が劇的に広がった」と言う人がよくおられます。
 研究会、プロコン塾、診断士協会・支部、イベントなど、人と知り合う場面がたくさんあることがその理由のひとつかと思いますが、このほかに、中小企業診断士の世界には、人のつながりが広がるための要素が3つあるのではと考えました。

1.共通点をもつ共感・安心感

 中小企業診断士試験を合格した者同士ということで、「苦しい受験勉強を超えてきた仲間」という共感や、「(難関資格だけに)ある程度しっかりした人(少なくとも変な人ではない)だろう」といった安心感が、お互いにわいてきます。
 そのおかげで、わりと気兼ねなく声をかけられ、名刺交換などして関係をスタートしやすくなっているのではないでしょうか。

 また、「中小企業支援」という大きな目的を共有する者同士、今後いろんな場面で会う可能性も高く、特に興味の方向性があう人だと、研究会やイベントといった「次の機会」へのお誘いも自然とできるようになります。
 ※ただの「異業種交流会」のように、共通点のあまりない間柄にだと「また会いましょう!」と口では言ってはみても、頭の中は「で、会ってどうしよっか…?」と浮かんだりして、社交辞令で終わってしまうこともよくありますね。。

2.いっしょに働く機会がある

 診断士活動では、知り合った人と一緒に仕事をする機会があります。たとえば実務従事など、1つのプロジェクトで苦楽を共にしたメンバーは関係がとても強くなります。もちろん研究会や懇親会などで普通に話をするだけでも親しくなれますが、仕事を通して相手のキャラクターや能力、興味などいろいろな面が見えてくることで、お互いの理解がより深まるのです。

 また別の面として、診断士の仕事のために「自分に仕事を紹介してもらいたい」「自分の仕事を一緒にしてくれる協力者がほしい」という気持ちが生まれ、いろんな人と出会おうという目的意識にもつながります

3.コミュニティのクロスオーバーと新陳代謝

 中小企業診断士は、仕事の種類・分野がさまざまなことから、研究会などのコミュニティも多岐にわたり、多くの人が複数のコミュニティに参加しています。

 自分と同じ研究会に所属している知人と、ときにセミナーなどで顔を合わすことがありますが、ふだん会っている人と別の場で会うと、「見知らぬ人の中で知り合いがいる」という強い共感がうまれたり、その人の「新たな一面が見えた」と理解が深くなったりします。
 もしその人が久しぶりに会う人なら、「久しぶりですね、せっかくだからこの後一杯どうですか(笑)」なんて、交流を再開するきっかけにもなりそうです。
 さらに、その知人から、新しいコミュニティの人を紹介してもらうことも当然あり、人の輪を広げることにつながります。(共通の知人がいると、初めて会った人とでもその知人の話題をネタにして話がはずむなんて利点もあります。)

 そして、中小企業診断士には毎年新たな合格者がいます。それは各コミュニティへの新しいメンバーの加入が一定量約束されているようなもので、継続的な“新たな出会い”が生まれ、人の新陳代謝も進んでいきます。


 このように、中小企業診断士の世界は、(変な言い方ですが)人の輪をひろげる仕組みとしてよく出来ているように思えます。知り合った人達から情報を得たり、力を借りたりして、仕事に役立てていけたらいいですね。

【オマケ】
 知り合いを作ることばっかり一生懸命な「名刺コレクター」や、居心地のいい診断士コミュニティばかりに入り浸っている「診断士業界ひきこもり」なんて人も、たまーーにおられます。
診断士活動は楽しいですが、うっかり自分がそんな感じになっちゃわないよう気をつけなければいけません・・・(自戒をこめて)。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?