第一始祖民族について
今回は新世紀エヴァンゲリヲン、劇場版エヴァンゲリヲンにてその存在が語られた第一始祖民族について考察していく。また今回特に妄想要素が強く、証拠も不確実である。
○第一始祖民族とは
Wikipediaには
最初の文明を築いた知的生命体。彼らは生命の種を撒き、それらは月と呼ばれ、一部が地球に漂着。これを「ジャイアントインパクト」と呼ぶ。「白き月」の「アダム」から生まれた人類が「使徒」で、「黒き月」の「リリス」から生まれた人類が現地球人類の祖先であった。
https://srw.wiki.cre.jp/wiki/%E7%AC%AC%E4%B8%80%E5%A7%8B%E7%A5%96%E6%B0%91%E6%97%8F
とある。さらに詳しく説明すると、
彼らは人類からすれば神に近いレベルの能力をもつ(実際第一始祖民族の事を指して神というワードを使用する人もいる)。
遥か太古の別の惑星で文明を築いたが、なんらかの理由により母星が崩壊。他の惑星に移住せざるを得なくなった。
この時惑星間移民の船として黒き月や白き月などの「月」が全宇宙へと放出された。
そしてその月1つにつき一体の不完全な第一始祖民族のコピーが搭載された。これがアダムやリリスである。
この時新天地で生命を創造することができるようにコピー達に神の能力の一部である「実」を授ける。
また生命の実と知恵の実が揃い第一始祖民族(神)に近しい存在が生まれた時、その莫大なエネルギーを押さえ込み新天地が破壊されないようにする抑制装置としてロンギヌスの槍、その使用方法をまとめた予言書である裏死海文書が月に納められた。
というのが彼らの概要である。
○移民計画の全容
では、彼らの移民計画とはどの様なものだったのだろうか。ここからが個人の考察である。
まず移民計画と言うが、何故月に第一始祖民族達は直接搭乗しないのか。これには2つの理由が考えられる。
1つ目は惑星間移動にかかる時間である。半径150億光年とも言われる広さの宇宙を生命体が移動することは現実的ではない。コールドスリープ状態であったとしても何億年間も全員を生存させるためのエネルギーは莫大な量となるからだ。
2つ目には移動させなければならない量がある。新天地を探す宇宙船が1つしかないと非常に効率が悪く、複数に分かれて搭乗すると全員が新天地に辿りつけない。
以上が第一始祖民族が直接月に搭乗しない理由である。
○第一始祖民族は今どこに
では、第一始祖民族は一体どこにいるのか。
先に結論から言うと恐らくガフの扉またはバラルの扉の先である。
この結論に辿り着いた経緯を説明していこう。
まず、先程述べたようにコールドスリープ状態で何億年もの旅をする事はほぼ不可能である。生命維持にかかるエネルギーや身体を保存するために必要なスペースがあまりにも膨大になってしまうからだ。
では一体どのようにすれば何億年間も宇宙を旅することができるのだろうか。
簡単な話、肉体を捨てればいいのである。
つまり、第一始祖民族は自らの肉体を捨て魂のみの存在となりガフやバラルの扉の中にて保存されているとすると合点がいくのだ。
また、扉の中に何か謎の物体が存在する可能性は高い。
この画像は13号機が覚醒し、ガフの扉が開かれた時のもの。13号機の真上、つまりガフの扉内部に謎の物体が存在している。
恐らくこれが第一始祖民族の魂が保存されている場所なのではないだろうか。
○惑星間移民の終着点
ここからは新天地に到着した第一始祖民族がどのようにして肉体を取り戻していく予定だったのかについて考察(妄想)していく。
地球に辿り着いた白き月に乗ったアダムは生命の実を持つヒト「使徒」を創造。地球を支配する。
そこにリリスの乗る黒き月が地球に衝突。これをファーストインパクトと呼ぶ。これによりアダムを始め各使徒は活動を停止する。
リリスは体内または黒き月からL.C.Lを放出。地球の海は生命のスープとなり、様々な生物が進化と絶滅を繰り返し知恵の実をもつヒトである人類が誕生する。
そこからは各エヴァンゲリヲン作品でも変わらずサードインパクトが起き、リリスが神化する。この時新劇場版のみシンジが世界を左右することなく、リリスは生命の実と知恵の実の両方を兼ね備えるインフィニティという生命を生み出す。
前置きが長くなってしまったが、お気づき頂けただろうか?第一始祖民族と同様に生命の実と知恵の実を持つインフィニティこそ、第一始祖民族の魂が宿る先のはずだったのではないだろうか。
そう考えると何故か同じ地球という惑星に衝突した黒き月も合点がいく。もしこれが生命の実と知恵の実を1つの惑星に揃えるために仕組まれたとすれば?生命が生存できる環境を発見した白き月から信号を受け取った黒き月がその新天地に向かうようプログラムされていたのではないのか?
つまり大きな流れとして生命の実を持つヒトである使徒と知恵の実を持つリリンのうち、完全な状態へと進化した方の肉体に第一始祖民族の魂が宿る。これが第一始祖民族の移住計画の終着点なのではないか、ということである。