チャンネル選手のハンコン遍歴
今回はFANATECのDD2を購入したということで、僕が今まで使ってきたハンドルコントローラーについて書いていきたいと思います。
DD2だけ凄く長いですが…ハンコン購入時の参考にしていただければ。
◆Logicool G29 DRIVING FORCE
主な特徴
・手縫いのレザーハンドル
・回転角は900度
・デュアルモーターのフォースフィードバック
・3ペダルが付属
・Xbox One、PS3、PS4、PC対応
・最大トルクは2.1Nm(非公式)
G29はチャンネル選手が初めて買ったフォースフィードバックのあるちゃんとしたハンドルコントローラーです。
G29を買う前に色々と調べており、このあとに買うT300RSやFANATECの存在は知っていましたが「どうせそこまでレースゲーにハマらないだろう」「ていうかFANATEC高すぎ」「G27の後継機であり、もうすぐ発売の新製品だから再生数も稼げるだろう」ということから購入したのを覚えていますw
初めて且つ割と高額ということもあり、ハンドルの質感やペダルの質感に感動を覚えた記憶があります。
自分がそうであったように、初めてハンコンを買いたいと思ってる人が選ぶにはちょうど良い感じの価格帯とパフォーマンスであると言えるのではないでしょうか。
ロジクールの最新ハンコン、G29の開封レビュー!
◆Thrustmaster T300RS GT EDITION
主な特徴
・取外し可能なホイールで簡単に交換が可能
・回転角は1080度
・産業クラスのモーターとデュアルベルトによるフォースフィードバック
・3ペダルが付属
・PS3、PS4、PC対応
・最大トルクは3.9Nm(非公式)
G29でレースゲーにハマり「上位機種はどんなもんなんだろう…」という興味がどうにも止まらなくなって購入したのがT300RSです。
ここでも色々調べており、このあとに買うFANATECと比較したりしていましたが「Ferrariのフォーミュラハンドルかっこいい!」「ていうかFANATEC高すぎ」「GT EDITIONが新製品として出るみたいだから再生数も稼げるだろう」ということから購入したのを覚えていますw
G29がギア式に対してT300RSはベルト式ということもあり、そのスムーズなフォースフィードバックに感動を覚えた記憶があります。
また、購入した理由の一つでもある「Ferrariのフォーミュラハンドル」への交換が簡単にできることもG29と比較して優位なポイントになるのではないでしょうか。
金額的に問題なく、割とガチ目に長くレースゲーを楽しみたい人はG29ではなくこちらのT300RSを購入するのがオススメです。
ロジクールのG29を持っている僕がT300RS GT EDITIONをレビューしていく! その1
◆FANATEC CSL Elite Racing Wheel for PS4
主な特徴
・取外し可能なホイールで簡単に交換が可能
・回転角は1080度
・CSWと同等のモーターとシングルベルトによるフォースフィードバック
・本体に最大5つまでのホイール設定が保存可能
・Xbox One、PS4、PC対応
・最大トルクは6Nm(公式)
T300RSでさらにレースゲーにハマっていき「FANATECって…どうなんだろう…」という想いが溢れた結果、購入していたのがCSL Elite Racing Wheelです。
このときはかなり真剣に調べており、このあとに買うDD2やCSWと比較したりしていましたが「国内で買えるCSLは風呂場のタイルみたい…(当時は現行のが出ていなかった)」「えまってDDは高すぎ…」「CSLを使ってからCSWにいった方がレビュー的に良いだろう」ということから購入したのを覚えています。
CSL Elite Racing Wheelは…T300RSと比較して「長時間の使用でも熱ダレがまったくない」「安定したフォースフィードバックを得られる」という点に優れていると感じましたが、それ以外についてはT300RSと比較してあまり感動を得られなかったことを記憶しています。
長期に渡って使用してきた今思うのは「ゲーム内での設定以外に、本体で設定ができるからゲーム内のインフォメーションを正しく受け取り、トルクのあるモーターで正しくプレイヤーにフィードバックできている」のではないかと感じています。
これは一部の方から批判・反論を受けている僕の感想なのですが、そのトルクゆえに(?)ベルト式である感触が如実に感じられるときがあり(特に低速で曲がらないといけないコーナー)、それがとても残念に思うポイントでした。
PS4に正式対応しているFANATEC製品は海外から輸入するしかありませんが、どうしてもPS4対応を希望しない限りは国内FANATECから購入するのが良いでしょう。
また、個人的にはT300RS以上、FANATEC未満(T500とかT-GT)のハンコンをお持ちの方がFANATECに手を出すときはCSLではなくCSWもしくはDDを購入することをオススメしたいです。
※CSWは使ったことがないので未知数ですが…。
T300RSを持っている僕がFANATECのハンコンをレビューしていく!
◆FANATEC PODIUM WHEEL BASE DD2
主な特徴
・取外し可能なホイールで簡単に交換が可能
・回転角は無制限
・ダイレクトドライブによる実車と同等のフォースフィードバック
・5年の保証とキルスイッチが付属
・Xbox One、PC対応
・最大トルクは24Nm(公式)
FANATEC CSL Elite Racing Wheelを購入したあと「DDの次世代モデルが出たら買えば良いかな」と思っていたのに、ある日突然欲しくなりすぎて気づいたら買っていたのがDD2です。
このときは金額が金額なだけに超絶調べており「DD1は保証が3年(DD2は5年)でキルスイッチがなし(DD2は付属」「ダイレクトドライブを買ったらこれ以上はほぼ存在しない」ということから購入を決断しました。
購入を決断するにあたり一番悩んだのは「CSWを飛ばしてDDにいくのはレビュー的に良いのだろうか」という点です。
海外の掲示板等でよく見かけたのが「CSWとDDはフィーリングが似てる、ほぼ同じ」「DDにはCSWとの金額差ほどの価値を感じない」というところだったので、CSWを使ってからDDを買ったほうが良いんじゃないだろうか…という想いがありました。
が、今までギア式のG29、ベルト式のT300RSとCSL Elite Racing Wheelを使ってきたので「ダイレクトドライブのDD2」に行くのは正しかったのではないかと思っています。
※CSWは街のレースシム屋さんに体験しにいこうかと思います。
肝心のフィーリングですが、FFBを強くすればするほどにその真価が発揮されるという感じで、F1 2019で鈴鹿の1コーナーに入っていくときにとてもハンドルが重くなるが、コーナーを抜け立ち上がるときに「スー」っとFFBが抜けて…というようなものが感じられ、今まで使用してきたハンコンでは得られない豊かな表現のFFBを感じ取ることができます。
CSL Elite Racing Wheelのときに感じていた(簡単にいうと)ベルトのゴム感ですが、DD2はベルトが無いのでそういった感触はなく、低速コーナーでハンドルの角度を維持しても変な違和感なくFFBの表現を楽しむことができます。
但し、DD2特有なのかダイレクトドライブ特有なのかは分かりませんが、低速時に「コリコリ」とした感触を感じ取ることができ、DD2の電源をオフにしてハンドルを握り、左右に「クックッ」と回すと顕著に感じられます。
僕のダイレクトドライブのイメージとしてはハンドルを回すと「クルクルクルー」っていう感じでなにも抵抗なく回るのかと思っていましたが、(簡単にいうと)ギアのような仕組みが取られていて、それを元にFFBを生み出しているのかもしれません。
モーター直結とはいえ、モーターからのパワーを伝えるには何かしらの抵抗が必要なので、そういった感触があるのは仕方ないのかもしれません。
※このあたりはDD以外のOSWを使っている人が同様の感想を持っているのかお聞きしたいところ。
そしてハンドルを回すFFB以外、路面の状況を把握させるための表現もこれまでのハンコンよりも豊かで、縁石のような分かりやすい箇所では特に素晴らしいように思います。
iRacingで縁石に乗り、マシンが少し浮いたかもという状況のときには自身が実際に「ふわっ…」と浮いたかのようなものを感じました。
さらにスピンした時にちょうどマシンの下に縁石があり、フロアが擦れタイヤが地面に設置していないときのFFBの感じなども感じ取れているような感触もあり、とにかくこれまでのハンコンでは得られなかったものがDD2では感じ取れる(ような気がする)ようになっています。
色々話しながらのレビューは(この記事を書いた後に撮影する)You Tubeの試走動画を見てもらえればと思いますが、少なくともCSL Elite Racing Wheelよりも低トルクのハンコンを使っている人がDD2を購入しても「満足できない」ということはないと思います。
F1 2019、iRacing、ACCをやった感じ、FFBの数値は30~40までの間で「これは危ないかも」というトルクを持っていると同時に、過去に使用してきたハンコンのどれよりも「危険とも思えるパワーの出方」に驚かれると思います。
このnoteはDD2の使用後、主にiRacingで2日ほど試走した感想となります。
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◆FANATEC ClubSport Wheel Base V2.5
2020/03/23 追記
主な特徴
・取外し可能なホイールで簡単に交換が可能
・回転角は90°-900°
・ダイレクトドライブに近いデュアルベルトによるFFB
・本体に最大5つまでのホイール設定が保存可能
・Xbox One、PC対応
・最大トルクは8Nm(公式)
前提として「自宅で充分な時間プレイできていない」「実プレイ時間は30分」「Asseto CorsaのF3」「FFBは100だがゲーム内設定は不明」「D.D.R 秋葉原本店の3号機個体」であることをご承知おきください。
CSL Elite Racing Wheel for PS4(以下、CSL)でもFFBを上げていくとかなり強い、と思っていたのですがCSWで100にしても「あれ…思ったより弱い??」という感じの第一印象。
DD2でFFBは30~40くらいの範囲で調整(残りはゲーム内で調整)しているため、そこまで強く設定していないのですが「CSWの100は自宅でのDD2設定よりも明らかに弱い」ということを感じます。
※ゲーム内の設定が分からないので明確には言えませんが、本来はもっと強くできるのだと思います。
そして次に感じたのが違和感のないスムーズなFFBであるということ。
CSLのときは低速コーナーで「ベルト!」という感じがものすごいあったのですが、CSWではそのような感触はなく、スムーズ・滑らかというような表現になるのではないかと思います。
あとから思うとFFBの強さが関係しているのか、その辺りが不明なもののマイルドなFFB過ぎるかも?という捉え方もあるかもしれませんが、この辺りはゲームから返ってくるFFBにもよるので、普段やっているiRacingでプレイできたら印象は変わるかも。
ただベルトの限界によるレスポンスの悪さなのか、ゲーム内設定が誤っているのか、自分がその時ちゃんと走れていなかったのか、、原因は分かりませんが「いい感じにコーナーを曲がれているときに返ってくるFFBの気持ちよさ」はあまり感じられなかったかなという印象。
T300 < CSL < CSW < DD2 であることは間違いなく、T300からCSWにしていれば、もしかしたら満足してDD2の購入はもっと後になっていたかもしれません。
OSWやDDといったホイールベースは、そのトルクからコックピット周りの再構築を迫られる(コックピットがしっかりしてないと勿体ない)可能性があることから「CSWはバランスの取れたベルトドライブの最高峰」と言って良いかもしれません。
※DDが出るまではCSWがFANATECのフラッグシップモデルだった。
CSWとDD2を比較すると圧倒的にDD2に軍配が上がります。
DD2購入前にめちゃくちゃ調べて「CSWとDDはフィーリングが似てる、ほぼ同じ」「DDにはCSWとの金額差ほどの価値を感じない」というような記事を見ましたが、これは僕の感覚だと圧倒的に別物。
※スムーズである部分でのフィーリングは似ているかもしれない。
金額差が大きすぎるので価値観はそれぞれですが、、これだけ違うならこの金額差は仕方がない・納得かなという感じでしょうか。
CSLとCSWの約2万円の金額差は、わずか30分という短い時間にも関わらずCSWの方が良いと感じられたので、2万円の差で両機種を迷っている人にはCSWを薦めたいと自分は感じました。
◆Simucube Simucube2 Pro
主な特徴
・取り外し可能なホイールとワイヤレスホイールに対応
・デュアルCPUによる超低遅延パフォーマンス
・40を超えるモーターから選定されたブラシレストルクモーター
・2年の保証とキルスイッチが付属
・PCのみ対応
・最大トルクは25Nm(公式)
本来は自分で買おうと思っていたものの、Simucubeに提供か特別価格で…とメールしてみたら、日本初のSimucube公式パートナーに選ばれて提供していただいたのが、Simucube2 Proです。
DD2と比べて、小さく重いがFFBは同等の25Nmという驚きのスペック。
最初に走り始めたときに感じたのは「にゅる」っとしたFFBであることと、DD2と比べてもかなりスムーズな回転を感じられること。
最初の走行時からエフェクト類をほぼ抜いた状態で走ってもDD2と比べて「にゅる」っとした感触に思える。
DD2でも極力エフェクトを抜いた設定にしていたため、Simucube2 Proで同様にエフェクトを抜いた設定にすると、同じ方向性のFFBになっていくように感じる。
但し、KMRさんのお店で乗ったようなSimucube1の感触にはならないので、この世代のダイレクトドライブはこういう方向性なのかもしれない。
走行中のFFBはある一定のところでリアが出てスピンモードに入る手前で感じやすくなったように思え、逆にここからアクセルを踏み込んでいけるというポイントも感じ取りやすくなったように思える。
また、車の向きが変わるタイミングが非常に分かりやすくなったように感じられ、DD2では「変わった…かな?」と恐る恐るアクセルを入れていくようにしていたと思うが、Simucube2 Proでは「あ、変わったな」と確かなFFBが返ってきているように思える。
縁石などの表現に関して、DD2は縁石の表現が(ある意味分かりやすい)一定の大きさで表現されているように感じるのに対し、Simucube2 Proは繊細に表現していることが感じられ、縁石の大きさ毎に細かい振動と大きな振動で表現されているように感じる。
電源が入っていないときはDD2で感じたコリコリ…という感触はないが、電源が入った状態でゆっくり走って左右にハンドルを振るとDD2と同様のコリコリ感を感じる。
最初にDD2、次にSimucube2 Proという流れでそれぞれ走ったみた後に使用感を振り返ってみると、DD2は「さすがダイレクトドライブ、レスポンスの高いFFB表現が素晴らしい」と感じるものの、全体的に大味なFFBだったがある意味ダイレクトドライブであることを分かりやすくパッケージした製品であったように思える。
一方で、Simucube2 Proは全体的に繊細かつトルクを出すときは出すという感じで、表現力は一枚も二枚も上手、Simucubeがいう「他の物に浮気しても貴方は必ず戻ってきます」という言葉が一層信用出来るものに感じる。
Simucube2 Proの使用後、iRacingで数時間試走した感想となります。
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