グラボ2枚でOBSの配信を快適にする方法
今回は以前からやろうやろうと思っていたけどやっていなかった「グラボ2枚を使ってOBSの配信を快適にする方法」を紹介していきます。
◆2枚目のグラフィックボードを使う理由
1枚目のグラボにゲームを処理させ、2枚目のグラボにOBSのエンコード処理をさせることでゲームと配信処理を分散するため。
これにより、ゲーム内のグラフィック設定を高い設定にできるかつ配信の高画質化を両立させる。
◆用意するもの
・PCIe 4.0 X16 スロットの空き×1
・2枚目のグラフィックボード
通常、ゲームをやっている方であれば既にメインのグラフィックボードが付いているかと思いますので、OBSのエンコード処理をさせるために2枚目のグラフィックボードを用意します。
今回はNvidia GTX 1650 Superを用意しました。
選定の理由として、GTX 1650 Superは高画質エンコードの「NVIDIA NVENC H.264(new)」に対応している「Turing世代」であることが大きなポイントです。
※ただし、2枚目のグラボにエンコードさせる場合「NVIDIA NVENC H.264(new)」を選択できても実際には有効になっていないという話もありますが…世代的には対応しているという部分を優先させました。
ですので、1650無印ではなく1650 Super以上を選ぶようにしたいところですが、配信のエンコードのみ実行させることやそれ以上のグラボだと無駄に電力消費をするだけなので、1650 Super以上を選んでもあまり意味はないかなと思います。
※NVIDIAとAMD RADEONのドライバを混在させるのは良くないため、1枚目のグラボがAMD RADEONの場合は2枚目もAMD RADEONにした方が良いかと思います。
◆グラボの取り付け
実際に取り付けた画像がこちらですが、2スロット占有するRTX 2080Tiの真下に来る形になっています。
排熱的なことを考えるとちょっと怖いですが、、様子を見てみます。
※ちなみにRTX 2080Tiを支えるためのスロットに固定するタイプのステーは取り付けできなくなりました…。
この状態を見るに、3スロット占有がデフォルトになってくるようなRTX 3080やRTX 3090ではこの方法を取ることができなくなるかもしれません。
※Ampere世代では2枚のグラボを利用しなくても、問題なくゲームの高設定と配信をできるようになっているかも?
◆OBSの設定
グラボを取り付けたらOBSの設定を行います。
設定の出力タブを開き、エンコーダを「NVIDIA NVENC H.264(new)」にしてGPUを「1」にします。
GPUを「1」にすることで2枚目のGPUを使用する設定になります。
※1枚目を使用する場合は「0」を選択する。
◆動作の確認
OBSで配信開始(実際に配信していない状態でも)し、タスクマネージャのパフォーマンスタブで追加したGPUの状態を見て「Video Encode」が動いていれば大丈夫だと思います。
ゲーム側のグラボを見ると「Video Encode」はまったく動いていません。
◆追加したグラボが認識されない場合
僕の環境では2枚目のグラボを挿して起動すると正常に認識されていましたが、正常に認識されない場合があるようです。
その場合は、Nvidiaの最新グラフィックドライバーをダウンロードし、インストーラーを起動して「クリーンインストール」にチェックを入れて再インストールすると正しく認識されるようです。
ということで今回は2枚目のグラボを追加することでゲームも配信も快適にする方法を紹介してみました。
元々iRacingの設定は高かったのですが、Dynamic LODの設定でWORLDオブジェクトを常に表示できるようになったのは個人的にかなり良くなったなという点と、リプレイを見ていると配信画面が重くなってカクカクしていたのも改善されたのもかなり大きい点でした。
また、懸念していた排熱も、6時間の耐久でiRacingを起動しっぱなしにしても特に問題なさそうだったので安定性も問題なさそうです。
ちなみに、僕は1枚目のグラボがPalitのRTX 2080Tiを使っているのでPalitの1650 Superを買いましたが、Amazonでも買えるMSIのグラボの方が安そうです。
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