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アート好きから見たメタバース
一応普通の人よりはミュージアムに行っていると思うので、自称アート好きから見たメタバースについての話です。
VRChatやclusterでいくつかアート系のワールドを巡りましたが、アート好きにとって楽しめそうなワールドは主に次の2つに分類されると思いました。
アート作品を所蔵しているミュージアムが作成したワールド(以下、ミュージアム系ワールド)
アーティストが自らの作品を使って作成したワールド(以下、アーティスト系ワールド)
いわゆる普通のミュージアムと比べてメタバースワールドでアート作品を見るメリット・デメリットを挙げると
メリット
出かけることなく家でアート鑑賞できる
一人で周りを気にせずいつまでも作品を見ていることができる
複数人で同じ作品を見ながら周りを気にせず会話することができる
ものすごく作品に近づいて見ることができる
座った状態でも作品に近づいて見ることができる
座ったり寝転んだりとどんな状態でも作品を見ることができる
デメリット
作品の解像度が低い
作品を見るための移動が多くなるので酔いやすい
目が疲れる
展示作品が定期的に更新されない
という感じですかね。
今回実際にメタバースワールドでアート作品を鑑賞してみて、現実のミュージアムで作品を見る際には意外と制限されることが多いということがあらためて分かりました。デメリットにはVR特有のものがありますが、解像度等については技術の進歩で改善されるかもしれません。
なおいくつか見たミュージアム系ワールドで良かったものには以下のものがありました。
ミュージアム系ワールドで気がついたメリット・デメリットを挙げると
メリット
実際の大きさよりも大きいサイズで作品を見ることができる
ワールドの作りによっては絵の中に入るという体験ができる
家でもイマーシブだったりインタラクティブな作品を体験できる
デメリット
マチエールが感じられない
という感じでしょうか。3DCG化した低解像度の作品をただ展示しているようなワールドもありましたが、そういうワールドはアート好きからすると逆にがっかりしてしまう気がしました。
実際の大きさよりも大きいサイズで作品が見られるとか、絵の中に入る体験ができるというのは普通のミュージアムでは体験できないことなので、特に新鮮に感じましたね。
次にいくつか見たアーティスト系ワールドで良かったものには以下のものがありました。
アーティスト系ワールドで気がついたメリット・デメリットを挙げると
メリット
いわゆる普通の展覧会などでは知られていないアーティストの作品が気軽に見られる
3DCGの特徴を活かした現実世界では体験できないような作品に出会える
イマーシブだったりインタラクティブな作品を体験できる
デメリット
作品は玉石混交
という感じですかね。巷ではチームラボが流行っているようですが、あんな感じの作品もメタバースワールド内であれば比較的用意に体験できるような気がします。メタバースワールドだと肉体的な体験はできないので、その点がチームラボの作品とは異なるところでしょうけど…。
こんな感じでメタバースワールド内でのアート鑑賞について感想を持ちました。大きな可能性を感じる部分もあったのですが、そもそもメタバースワールド内にこういったアート作品を展示するメリットが展示する側にどれくらいあるのかよく分かりませんね。
またミュージアムやアーティストが自分でワールドを作るわけでも無いでしょうから、メタバースワールドを実際に体験したことがある人が担当しないと業者に発注することすらできないのだろうな…と思ったりもしました。
今後もアート系ワールドを探して、メタバースワールドでしかできない体験を楽しみたいと思います。