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大糸線 2022 糸魚川市初訪問

はじめての大糸線

大糸線(大糸北線)の車両を初めて見たのは2022年8月の糸魚川だった。
2022年より前に松本あたりで大糸線の車両を見る機会はあったかもしれないが、大糸線のことを強く意識して車両や路線を見たのは2022年8月だ、と言える。
2022年にもなると、赤字ローカル線問題の報道も徐々にされつつあり、大糸線、特に大糸北線が赤字路線であることは認識していたのは確かである。

はじめての糸魚川市訪問

糸魚川の駅にはじめて降り立ってしたのも2022年8月。えちごトキめき鉄道の「雪月花」に上越妙高から乗車し、終点が糸魚川だった。

雪月花車内でいただいた越後の美食(2022.8)

ちなみに「雪月花」は、車内でいただけるお料理の美味しさはもちろんのこと、アテンダントさんのおもてなしの丁寧さや行程中の様々な見どころ(二本木駅のスイッチバックやトンネル内の筒石駅のミニツアーなど)も丁寧に解説していただき、非常に満足度の高い乗車体験であった。(今年もまた乗りに行きます!)
そんな満足感を持って降り立ったのが、はじめての糸魚川。
この時はその後、金沢方面に移動したため、大糸線には乗車しなかったが、たまたま4番線ホームにキハ120が停車していた。写真を撮るだけ撮って、「また乗る機会もあるだろう」と思って立ち去った記憶がある。

初めて見た大糸線。美祢色(キハ120 22)だった。

「ジオパル」

「雪月花」を降り、金沢に移動する前に少し時間があったので、駅前の「ジオパル」を訪問した。
ここにはトワイライトエクスプレスのモックアップやキハ52、さらには煉瓦車庫の遺構が置かれていて、強い興味を惹かれた。ジオパルの玄関にあるSL「くろひめ号」もたいへん気になって解説看板を熟読したことをよく覚えている。

鉄道好きだと、糸魚川は駅前のジオパルが強く印象に残ると思う。何より駅近であり、新幹線と在来線との乗り換えにふらっと立ち寄って、鉄道関係の展示や鉄道模型、プラレールなどを眺めて満足できる。入館料も特にかからない上、トワイライトの前にあるテーブルと席でゆっくり座って休むことも可能だ。

鉄道にさほど興味を抱かない人でも、糸魚川周辺の自然の造形や地理について理解を深められるコーナーもある。糸魚川周辺はいわゆる「ジオパーク」として指定されており、ヒスイの採れるヒスイ峡や、姫川渓谷、フォッサマグナミュージアムなど、自然・地理・地形に興味がある人も十分楽しめる。

2022年8月以降も度々糸魚川を訪れているが、ジオパルは不思議と必ず足が向く場所だ。観光パンフレットなども多く備えており、その時々の最新の糸魚川事情をウォッチする拠点としてもとても使いでのある施設だと思っている。

キハ52のこと

ちなみに、ジオパル内で展示されているキハ52は、特定の日に屋外に展示される。じつは2023年5月に糸魚川を訪問した際、ちょうどキハ52の屋外展示日にあたっていた。屋外で見るキハ52の姿が見られることをとても期待したのだが、その日はたまたま雨予報。屋外展示の準備が始まりそうだな、とワクワクしながらジオパル内で待機していた所、係員さんが「今日は雨予報なのでキハの展示はありません」声をかけていらして、その時は少々残念に思ってその場を去った。

ただ、むしろこの判断は、貴重なキハ52を大切に、丁寧に保存されていることの証左だと私は理解した。大糸線のシンボル的な存在として走り続けていたキハ52を、地元で大切に維持管理していこう、という気概が感じられて、むしろ大いに好感が持てた。それこそ、「また見る機会はあるだろう」と思って、立ち去った次第である。

2023年5月のキハ52

そんなこんなで

「雪月花」乗車と金沢への移動の合間、短時間で立ち寄った夏の糸魚川。
ジオパルで触れた「鉄道好きの心をくすぐるもの」たちが、糸魚川の第一印象だった。
その後、度々糸魚川を訪問するたびに、鉄道以上の興味深いものたちに触れていくことになるが、それはまた次以降に。

駅通路のキハ52模型。2022.8ごろは動いていました。

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