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いよいよプログラムが正式に発表。あきらかに浮いていることをあらためて知る。

 そうこうするうちに、事務局から「内容とタイトルこれでいいですかー?よければ正式にアップします。」という問い合わせのメールがきた。(事務局の名誉のために言っておきますがきちんとした文面です。要約すると前述の内容ですが)

 どうとでもとれる内容と勢いだけでつけたタイトルなのでこれだけを読んでも意味がよくわからない。そしていつものことだが、秋季生涯教育セミナー。お金をとって週末をつぶすだけあって自分の以外は「勉強するぞー」的な上昇志向にあふれる内容ばかりだ。この業界にありがちな、自己啓発セミナーっぽいラインナップ。2時間勉強すれば確実に自分が向上するものだ。これはいい。いやもちろんこうであるべきハズだ。

 でもこういうのに僕はあるころからちょっと距離をおきたくなったのだ。僕らの仕事は、もちろん向上も大事だけど、野に咲く花をめでるような、あるいはうまく入れることのできたコーヒーの香りをかぐような、そんな部分も確実にあるのだ。そして僕らが仕事を続けていくには、そんな部分があることを浮き彫りにして伝えたい、ような。

 うーん。なかなか言葉にならないけど、そんな気分。100メートルを9秒ちょっとで走るように練習するのも大切だけど、走る人全員がそれはやらなくてもいい筈だ。朝のさわやかな景色のなか、ゆっくりと走るのもいい、少なくとも自分ではそれもまた大切な価値の一つである事を認めたい。

 とはいえ、裏番組にはこれまた旧知のサブカルの大家、F先生のプログラム。さらにはダウン症候群のみかた、そしてコロナ禍における医業経営があるのを知る。むむむどれもめちゃくちゃ魅力的。見たい。どう考えても自分のより実利的。ということで、さらに気が楽になる。思う存分自分のやりたいことができる、、、はず。

 ということでもうここまできたら引き返せない。次のインタビュー相手はこの本のキヨシロー先生のモデルの一人、旧知のBさん。二つ返事で快諾してくれた。COVID19はますますその勢いを増して、あちこちでクラスターが出て、その対応で忙殺される。レセプトもある。もちろんオリンピックも。日曜日の朝に予定を組む。それにむけて、さまざまな仕事をすすめていく。

 そんなふうにして、2021年の7月は終わりを迎えたのだった。

(いよいよ8月へと続きます)



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