気持ちの切り替えなどできぬ 難聴録3
突発性難聴と初めて告げられたときの対応には、大いに不満がありました。
私の場合は左耳の聴力が低いことが診断の要因だったのですが、耳鳴りや耳の詰まり、吐き気等には言及なし。
「よくあることですよ、とりあえず薬で」
という投げやりな対応には失望したのですが、忙しいと人はそんなもんでしょう。
セカンドオピニオンを求めて訪れた病院でも
「耳鳴りを気にしない」
「何か楽しいことでも」
「前向きに」
といった言葉をかけられ、肩を叩かれる始末。
それらが大事なことくらいわかっているのです。
そもそも私は楽観主義なほうだし。
状況を変えたくて医療に頼っているのにこんな様子では話にならないし、仕事もあるし、私は「無理をして日常を続ける」という選択をしました。