アベノマスク
アベノマスクが届いたのは六月七日だった。次の日から早速会社へそれを付けて行った。以前にY子さんと「アベノマスクがまだ届かない」と話したことがあったので、アベノマスクを付けてY子さんの居るところまで行き、私の顔に取り付けたそれを指差し、「コレ、アベノマスク。やっと届いた。憧れのアベノマスク。毎日ポスト確認しててやっと届いた」と報告した。アベノマスクはサイズが小さく、まるで子供用マスクだ。
アベノマスクが届いた人は数人いて、届いたけど使っていない、封も開けていないという人の割合が多い。会社にアベノマスクをしてきたのは、私が知る限りでは私だけだ。安倍政権は無駄にマスクを配布していることになる。もったいない。私は話のネタになると思ってアベノマスクを付けて会社へ行った。そして話のネタにした。
こんどY子さんと話すときは
「アベノマスクは2個送ってくるから、マスクとして使うことに躊躇われるなら、改造してブラジャーとして使えば良いね」
「ええ!何言ってるんですか」
「Y子さんはブラジャーしてるの?」
「してますよ」
「本当に?ちょっと見せて。本当にしているのか証拠を見せてよ」
「ちょっと待ってください」とY子さんは言い、シャツのボタンを上から順番に外していった。Y子さんの胸元が見えてくる。細い身体にふたつの膨らみが。そして白いブラジャーが見えてくる。「ほら、してるでしょ」とY子さんははにかんだ笑顔で私の目を見ながら言う。
「Y子さん、以外とおっぱい大きいんやね」
「ええ!わたしのおっぱいのことどう思ってたんですか」
「身体、細いし、おっぱい小さそうに思ってた」
「わたし結構おっぱいあるんですよ。ほら見てください」とY子さんは言って、ブラジャーを外して乳房が露わになった。
「へえ、思ってたよりおっぱい大きいね。形も良い感じ」と私は言いながらY子さんの乳首をそっと触った。Y子さんの乳首は固くなってきた。私が左乳首を触り、Y子さんは自分で自分の右乳首を触っていた。Y子さんの唇が濡れてきたような気がした。私はY子さんの唇を指で触れるとY子さんは私の指をくわえてきた。私たちの気持ちがたかぶってきた。私たちはお互いの名前を呼び合いながら抱き合い、愛撫した。
良いところで休憩時間終了のチャイムが鳴った。私はY子さんの身体から離れるのが名残惜しく、思わずY子さんのスカートをまくりあげてパンティーの上から触ったが、
「続きはまた今度ね」とY子さんは言い、その場を去っていった。私はその場に取り残された形になり、固くなっていたイチモツをスラックスの上から握っていた。ふと床を見ると私のアベノマスクが落ちていた。