#11 登校時

こんにちは或いはこんばんは

今日は学校に行ってきた。
学校はバスか自転車を利用しなければ登校が難しい距離にあるのだが、
今日はバスを選んだ。
いつも通りバス停に着くと時間に少し遅れてバスが来る。
進行方向に対して左側、後方のタイヤの上の席に座る。
そこが空いていなければ席が空いていても立つ。
つり革は進行方向に対して左、入口から2つ目のつり革を持つ。
そこも空いていなければ入口付近の停車ボタンがついた柱を掴む。
そこが空いていないのは想定していないが、
その場合は発狂してその場で箱を降りるだろう。
私の決まりを書き出しているうちに箱が来た。
箱に乗ると車輪の上の席が空いていた。
今夜は尾頭付きだな。そう思った。
十数分間機械仕掛けの箱に揺られながら駅につくのだが、
言うまでもなく乗り換えが発生する。
最速で学校に到着できる便は既に行ってしまっているようだ。
次は15分後、人造人間を運用制度とする銀河を使用し、
今日の新着情報を得て時間を潰すことにした。
乗り換える箱は学校に直行するため、
私と同じ高校の生徒が後ろに並んでいる。
催してきた。
私の登校における最難関イベントである「催し」が発生してしまった。
下手したら学園生活終わるナリ。
ここは気合で耐える。
出そうな感覚が肛門を刺激するが、深呼吸をすることで実の進行をどうにか食い止める。
いつものことだろう。
何度も耐えてきたじゃないか。
そう自分を鼓舞し、耐え続ける。
漸く箱がやってくる。
頭が出かかっている気がしなくもないが、気のせいだろう。
箱に乗ってしまえば箱の振動で乗り切れる。
安心した瞬間、決壊した。
読者の諸君、ありがとう。

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