プロサッカー選手という職業
プロサッカー選手を引退して約1年半が経ちました。
前にTwitterでも少し書きましたが引退してから『プロサッカー選手』という職業の魅力って何だろうと深く考える事があります。
この事について少し掘り下げて書きます。
私が思う魅力は大きく分けて3つ。
1.好きな事を仕事に出来る
2.お金を沢山貰える(貰える可能性がある)
3.人の喜びや熱を肌で感じて仕事が出来る
好きな事を仕事に出来る
私は4歳からサッカーを始めました。
プロサッカー選手を目指すきっかけとなったのが1993年のJリーグの開幕です。
当時私は小学校2年生、TVで観戦しました。スタジアムは超満員、試合内容は全く覚えていませんがピッチに立っている選手がめちゃくちゃカッコ良くてその選手の方々に憧れ、Jリーガーになりたいという夢を持ちました。
その夢を抱きながら大好きなサッカーをずっと続けて、プロサッカー選手というに仕事に就けた。こんな幸せな事はないですね。(大好きなサッカーに出会えただけでも凄くラッキーでした)
好きな事を仕事に出来る。この魅力はほとんどの選手がそう思っているのでは無いかと思います。
ただ、好きな事が仕事になることで辛い時もあります...。この事についてはまた改めて書きたいと思います。
お金を沢山貰える(貰える可能性がある)
一見華やかに見えるプロサッカー選手。
ご存知の方もいらっしゃるかと思いますが潤沢にお金が貰える選手は本当に限られています。
もちろん、海外のクラブやJ1のレギュラーを張り続けてサッカーだけで一生暮らしていけるだけのお金を稼ぐ事も可能です。(インターネットでおおよその平均年俸が出てます)
https://sakareko.com/domestic/4693/
ただ、プロサッカー選手としての平均寿命(26歳くらい)や年金や国保を自分で払わなければならない事を考えるとそこまでの魅力は無いのかもしれません。
人の喜びや熱を肌で感じて仕事が出来る
私が考えるプロサッカー選手という職業の最大の魅力はここにあります。
それは何故かというとスタジアムでファン、サポーターが喜んでいる姿や熱気を感じて仕事ができるという所に凄く魅力を感じるからです。
自分の名前を何千何万という人がコールしてくれた時の胸の高まり、ゴールを決めた時の頭の中が真っ白になる感情、チームが勝利した瞬間のスタジアム全体の一体感、全ては自分を取り巻く周りの人の熱気からくるものじゃないかと思います。(これはJ1でもJ3でもカテゴリーは関係ないです)
プレーしている時は正直、そこまで深く考えていなかったけど辞めてからプロサッカー選手としての11年間は本当に幸せな時間だったと感じます。
もちろん、好きなサッカーを仕事にしているからというのは前提にあるのかもしれません。
ただもし、他の仕事に就いて人生かけて日々を過ごし、人の喜びやあのような熱気を肌で感じながらできる仕事ならば、それは凄く魅力のある職業ではないかと思います。
最後に
現役選手のみなさん。
もし読んで頂けたなら嬉しい限りです。
言われなくても分かってるかと思いますがプロサッカー選手である時間はあっという間です。
プロサッカー選手としての「今」を大切に、目一杯サッカーを楽しんで下さい。
そして、試合が再開したらファンやサポーターの熱気をより感じてプレーして欲しいと思います。
ファン、サポーターのみなさん。
みなさんの熱い思いが選手を動かし、苦しくて折れそうな心を支えています。
是非これまで以上に熱気に満ちたスタジアムを創り、『Jリーグ』を選手と共に盛り上げて下さい。
サッカー観戦に行った事がない方。
サッカーのルールを知らなくても選手、スタッフ、観客の皆さんが創り出すスタジアムの熱気を感じるだけでも楽しめると思います。是非一度スタジアムに足を運んで下さい。
長くなりましたが読んで頂き有難うございました。
2008年第5節vsガンバ大阪
初めてJリーグを観戦した万博記念陸上競技場のピッチに立った時は感慨深いものがありました。
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