接骨院と整形外科の違いは?
こんにちは!
柔整整復師の露口です。
前回、『接骨院・整骨院・整体院』の違いについて簡単ですが、紹介しました。
今回は、『接骨院と整形外科』の違いを紹介したいと思います。
接骨院に勤務していて、何度か『レントゲン撮れますか?』という問い合わせを受けた事があります。
接骨院はレントゲン検査はできません。
整形外科ではレントゲン検査は可能です。
こんな感じで、意外と接骨院と整形外科がごっちゃになってしまっている方もいらっしゃるのではないでしょうか?
接骨院を開業するためには柔整整復師の国家資格が必要です。
柔整整復師になるためには、規定の専門学校に3年間通い、解剖学、生理学、運動学、病理学、柔道整復術、関係法規、衛生学などを学びます。
学校卒業後に年に一度開催される国家資格を受けて合格すれば、晴れて柔整整復師になれます。
これに比べて、整形外科を開業できるのは医師だけです。
医師になるためには、規定の大学に6年間通い、その後2年間の研修医期間後、3年間の専攻医をクリアすると専門医として開業できるようです。
少なくても11年間も必要なんだそうです。
私も調べてみて初めて知りました。
柔整整復師は3年で取得できるのにくらべるとやっぱりお医者さんはすごいですね!
医師ができることは多くは上のイラストの内容です。
手術やレントゲン検査、薬の処方、診断書などですが、逆に、柔整整復師はこのどれもできません。
なので、接骨院ではレントゲンが撮れないんです。
柔整整復師はレントゲンが撮れないため、患者さんのなり話を聞いたり、患部を触ってみたり、身体を動かしてみたりして、『この動きで痛いってことは○○が悪いのかな』といったように診ていくことが多いかと思います。
接骨院も整形外科も様々ですが、よく患者さんから聞くのが、整形外科ではまともに診てくれないとか電子カルテの入力でパソコンだけみて患者さんの目を見てくれないなどのマイナスな話を聞くことがあります。
柔整整復師の学校では、実際に医師の先生に解剖学や生理学などを教えてもらいます。
その時に余談で先生がこんな事を話していたので紹介します。
『整形外科や病院では待ち時間が長いのに診察の時間が短いのはなんでだと思う?』
よく、2時間待って2分の診察と例えられることもあるくらい、病院は待ち時間が長いイメージがありますよね。
こんな状況になっている理由は
お医者さんもできる事なら一人一人じっくり話を聞いて診察したいけど、限られた診察時間で何百人とくる患者さんを診察するにはこの方法しかなかったという事です。
加えて、『私達医師が患者さんの話を聞けない分、あなた達柔整整復師がしっかりと患者さんの話を聞いてあげて下さい。』と言ってくれました。
今どれだけ、患者さんの話を聞くことが出来ているのか分かりませんが、この気持ちは忘れずに患者さんに寄り添える柔整整復師をこれからも目指したいと思います。
そして、近い将来、整形外科と接骨院が連携を取れる医療体制が作れればなとせつに願います。
最後まで読んでいただきありがとうございました。