奥山真司

金融機関に勤めています。 先ずは過去の忘れられないストーリー。 そしてこれからの未来に…

奥山真司

金融機関に勤めています。 先ずは過去の忘れられないストーリー。 そしてこれからの未来に向けて日々感じたこと、考え行動したことを書き記したいと思います。

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記事一覧

#スシロープリン🍮

スシローさんのプリン🍮を食べながら思った。 と の違いを。

奥山真司
1年前

仲間

何だか、いつも周りには有り難い「仲間」がいる。 それは同じ会社でない人もいる。 でも、一緒にいると不思議と居心地がいいのだ。 何故なら、根底には「あいつが頑張っ…

奥山真司
1年前
1

長月🌙

あっという間に、今年も第4コーナー💦 頭ん中は「しまった!」というワードが巡り巡っている。 耳を澄ませば年末の「第九」が聞こえてきそうだ。 しかも、ここから年末ま…

奥山真司
2年前
1

本業支援

「偉そうに、何が本業支援だ」 → 仰る通りです!💦 そうなんです。 アホな金融機関ほど「支援」て言っちゃうんだよね。しかも、かなり上から目線。 全く日本語というか…

奥山真司
2年前
4

旅館とは②

[旅館には2人の社長がいる] 実は良くあることなんです。 社長さんは対外的に代表者ではあるが、実は内部の社長は板長なのだ。 食材の仕入先からのリベート(袖の下)は…

奥山真司
3年前
2

旅館とは①

ぼくは「旅館とは日本の文化」と考えている。 しかし、時として旅館という業界は金融機関にとって全くコントロール出来ない代物となる事が往々にある。 完全な装置産業で…

奥山真司
3年前
2

任売Vol.3

極度の緊張状態で急性突発性難聴となり、右耳が聞こえなくなった。 しかし、売買は成立させた。 朝一に法務局に行き、登記簿を取得(差押が入っていれば、移動中となり登記…

奥山真司
4年前
4

任売VOL.3

「マジかぁ、百戦錬磨のSさんが線香を立てるとは…。… 終わっちゃうかなぁ、俺」と考えた。 現地に向かった。 潜みながらビルを見た。 「あれ?1階の占有屋さん、電気…

奥山真司
4年前
3

任売 VOL.2

占有屋さん、支手決済、税務署。。。 う〜ん、まさにタイトロープ。 痺れる💦 しかも時間も無い。 兎に角、売買を成立させるには占有屋さんを退去させ、買受人にキレイな…

奥山真司
4年前
2

任売

不良債権処理をやっていると、競売と同じく隣り合わせになるのが、任売(にんばい)だ。 複雑な債権債務の関係があり、権利関係が複雑、かつ調整が難航するようであれば競…

奥山真司
4年前
8

不動産競売2

平成10年から20年ぐらいまでかな? 企業の破綻、不動産競売となると必ず強面のおじさん達が暗躍してきた。 3点セットの資料の中には、必ず執行官が写すモノがある。今も…

奥山真司
4年前
10

不動産競売

[不動産競売] いつからか、ぼくはこの手法を繰り返すことにより、何だか知らないが色んな経験をしてしまった。そんな事件を書き記したい。 [不動産競売とは] 不動産競…

奥山真司
4年前
8

未知との遭遇3

債権債務の紐付けと貸出金と被担保物件の紐付けが終わった。 なんだか、外は明るくなり始めていた。 籠城している店舗にも次第に明るい日差しがブラインドから差し込んで…

奥山真司
4年前
10

未知との遭遇2

「とりあえず、。。。」 午前0時頃、ぼくは嫁さんが持たせてくれた、おにぎりを出した。社長さんは籠城して約7時間、何も食べていなかった。 すごい勢いで食べた。 「…

奥山真司
4年前
9

未知との遭遇

金融機関に入って8年目、30歳となり、相応の知識も得てきた頃だ(松井秀喜がジャイアンからニューヨークヤンキースへ移籍した年)。 思い起こすと、事業者との交渉だとか…

奥山真司
4年前
9
#スシロープリン🍮

#スシロープリン🍮

スシローさんのプリン🍮を食べながら思った。



の違いを。

仲間

仲間

何だか、いつも周りには有り難い「仲間」がいる。
それは同じ会社でない人もいる。

でも、一緒にいると不思議と居心地がいいのだ。

何故なら、根底には「あいつが頑張っている」からぼくも!とかではなく、
ただ単にお互いに「地域金融を愛している」のだ。

このめっちゃ魅力ある金融という仕事を未来に。
そして、10年後の近未来のエース達に託したい。

長月🌙

長月🌙

あっという間に、今年も第4コーナー💦
頭ん中は「しまった!」というワードが巡り巡っている。

耳を澄ませば年末の「第九」が聞こえてきそうだ。
しかも、ここから年末まで早いんだよなぁ💦

という事で、仕切り直そう!

①やりたいことをやろう。
②突っ走ろう。
③後ろは見ない。

…引き続き今と変わらないけど、更に爆走しよう!

本業支援

本業支援

「偉そうに、何が本業支援だ」
→ 仰る通りです!💦

そうなんです。
アホな金融機関ほど「支援」て言っちゃうんだよね。しかも、かなり上から目線。
全く日本語というか、人々のお心をわかっていません。

ストレートに言うと、「事業者さまは【生業】として事業で稼ぎ、従業員とその家族まで食べさせている」のだ。

そんな事業者さまが必死で生業としている事業を[事業性"評価"]だとか、[経営“支援”]とか

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旅館とは②

旅館とは②

[旅館には2人の社長がいる]

実は良くあることなんです。
社長さんは対外的に代表者ではあるが、実は内部の社長は板長なのだ。
食材の仕入先からのリベート(袖の下)は未だに聞く事もあるのだ。しかも従業員も板長の方に懐いてるなんて事も多々あるようだ。

このような旅館は非常にコントロールするのは難しく、再建には長時間を要する

そんな中、社長兼板長さんを目指すお客様がいた。永遠の課題であった現場と経営

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旅館とは①

旅館とは①

ぼくは「旅館とは日本の文化」と考えている。
しかし、時として旅館という業界は金融機関にとって全くコントロール出来ない代物となる事が往々にある。

完全な装置産業であり、多額な金融債務、脆弱な収益体質等々。
ぼくのエリアのトップ地銀は決して手を出して来ない業種である。
しかし観光も地域の主力業種である以上、ぼくら信用金庫は守らないといけないのだ。

地域の旅館が集まる一帯は旅館オーナーたちが口を揃え

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任売Vol.3

任売Vol.3

極度の緊張状態で急性突発性難聴となり、右耳が聞こえなくなった。
しかし、売買は成立させた。
朝一に法務局に行き、登記簿を取得(差押が入っていれば、移動中となり登記簿は取得出来ない)。

今だ!という事で即効で売買を成立させ、所有権移転登記を完了させた。

その後、売却代金で手形を落として何とか無事終了した。その企業は今も頑張っている。
社屋はなくなったが、市内の工事現場でその企業の看板を良く見る。

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任売VOL.3

任売VOL.3

「マジかぁ、百戦錬磨のSさんが線香を立てるとは…。… 終わっちゃうかなぁ、俺」と考えた。

現地に向かった。

潜みながらビルを見た。

「あれ?1階の占有屋さん、電気がついてる!」

すごく、びっくりした。
まだ朝焼けの早朝に悪そうな方々が占有しているフロアーに出入りしていた。

すると、1台の大型のトラックが来た。

荷台に事務所内の色んなものを積み始めた!

7時、トラックは荷物を載せて何処

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任売 VOL.2

任売 VOL.2

占有屋さん、支手決済、税務署。。。
う〜ん、まさにタイトロープ。
痺れる💦
しかも時間も無い。

兎に角、売買を成立させるには占有屋さんを退去させ、買受人にキレイな状態で渡さなければならない。

先ずは競売阻止を目論み、占有屋さんと賃貸契約を結んだ先代との交渉から始めた。

月末に回ってくる手形について説明し、売却代金で手形を落とさなければならない。現況、当社に資金の余力は無い。不渡りとなり、次

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任売

任売

不良債権処理をやっていると、競売と同じく隣り合わせになるのが、任売(にんばい)だ。

複雑な債権債務の関係があり、権利関係が複雑、かつ調整が難航するようであれば競売。
反面、債権債務が明確であり、売却金額が合意できて債務の回収が可能であれば任売。

こんなイメージで対応していた。

ある破綻間際の企業があった。土木業者ではあったがバブルで急成長。豪華な4階建ての社屋を建てていた。

バブルは弾け飛

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不動産競売2

不動産競売2

平成10年から20年ぐらいまでかな?
企業の破綻、不動産競売となると必ず強面のおじさん達が暗躍してきた。

3点セットの資料の中には、必ず執行官が写すモノがある。今もそうかもしれないが、仏壇が有れば必ずその写真を付ける。

ある物件(居宅)を整理した時だった。

今のようにインターネットで日本全国から入札できるようなシステムではなかったため、取得の意向があるお客様へ持ち込み、落札出来るように広報し

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不動産競売

不動産競売

[不動産競売]
いつからか、ぼくはこの手法を繰り返すことにより、何だか知らないが色んな経験をしてしまった。そんな事件を書き記したい。

[不動産競売とは]
不動産競売(ふどうさんけいばい)とは、民事執行法(以下「法」という)に基づき、債権回収のために、債権者が裁判所に対して申立てを行うと、その不動産を裁判所が売却する手続である。強制競売と担保不動産競売を併せて一般にこのように呼ぶ(Wikipedi

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未知との遭遇3

未知との遭遇3

債権債務の紐付けと貸出金と被担保物件の紐付けが終わった。

なんだか、外は明るくなり始めていた。

籠城している店舗にも次第に明るい日差しがブラインドから差し込んできた。

なぜ、60間近の社長と朝まで籠城しているんだろ?と薄々感じながら、弁護士さんへの資料を作り込んだ。

その時、バタン!
入口の扉が音がした。
ついに奴らが踏み込んできたのか?

違った。
弁護士先生が登場した。
「ちょっと早起

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未知との遭遇2

未知との遭遇2

「とりあえず、。。。」

午前0時頃、ぼくは嫁さんが持たせてくれた、おにぎりを出した。社長さんは籠城して約7時間、何も食べていなかった。

すごい勢いで食べた。

「奥山さん、弁護士来るまでどうしますか」
→(いや、おにぎり差し入れして帰るつもりですが?と心の中でつぶやいた)

「そ、そうだね、じゃぁ多分会社の再建は無理ですから、整理方針をつくりましょうか💦」
「いいね!正直にお伝えするよ。なん

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未知との遭遇

未知との遭遇

金融機関に入って8年目、30歳となり、相応の知識も得てきた頃だ(松井秀喜がジャイアンからニューヨークヤンキースへ移籍した年)。

思い起こすと、事業者との交渉だとかが楽しく、やりがいを感じていた頃かもしれない。ただ比較的に綺麗な仕事であったから、そのように思っていたのだとも思う。
綺麗な仕事とは、正常な事業者との取引であり、その逆は誰もが嫌がる不良債権処理だ。

やりたくはなかったが、平成14年か

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