#MGBW #05 田島貴男
初めて田島くんに合ったのはおそらく91~2年、
京都METOROでのイベントだったと思う。
当時僕と沖野くんが始めたばかりの「COOL TO KOOL」のゲストDJだったかな?長身の頭のてっぺんに黒いベレー帽斜めに乗っけて、かっけーやつに違いなかった。
僕らは間接的に90年代のCLUB JAZZムーヴメントで繋がっていて、近いところにいたのはずなのだけど、実際に音楽を一緒にやるのに四半世紀以上かかったことになる。
実は今回の曲の前に前作「何度でも新しく生まれる」の時に入れずにとっておいた曲のスケッチを元にオファーして快諾してもらった、しかしのそあと何週間もどうやってもしっくりくるメロが出てこず、いっそ今回はなしに
しようかとも思ったのだ。で、結局スクラッチから曲を作り出したのが先月の半ば。我ながら呆れる往生際の悪さといきあたりばったりさ。
当然ながら一ミリも後悔していないし新しく作った曲は紛れもなく今の自分の気分。
こういう直感どうりに行動できなくなったら自分的にアブナイ。
今回も採用されなかった例のスケッチが不憫だが。
そんなわけでアルバムの中で一番最後に出来た曲。
歌の録音時は”軽やかな獣が獲物に悟られずに近づくようなフットワーク」で夥しい数のテイクを重ねて行く田島貴男くんを見ながら、聴いた人がどんなこと想像するのか妄想にふけっていたのだった。