チーム地元浦安市の明海大学で、特別授業を行う
シャイニングアークスは、ホストエリアとなる地域社会に対して、ラグビーチーム/選手だからこそできる「貢献」とは何かと考え、様々な活動を企画し実践している。
そもそもラグビーチームにできる地域貢献とは何か。
そのひとつに、ラグビー選手・アスリートとして歩んできた得難い経験を共有して、地域に新しい刺激をもたらすこともあると考える。ただ、それは一方的にチームから地域社会に与えるものでは無いとも思う。お互いに刺激しあい、地域に暮らす人みんながより楽しく元気な毎日を送っていくことを目標としたい。
ラグビー界だけに限らないが、ラグビーでは特に「チーム・ビルディング」という活動を大切にし、日々のポイントで実践している。それによって、いわゆる「ONE TEAM」となるためである。
地域貢献活動をするにあたっても、地域社会との「チーム・ビルディング」のような気持ちで、お互いに連携を深めていきたい。
今回は、2021年6月17日に行われた地元・浦安市の明海大学における喜連航平選手・特別授業の様子を紹介する。
自分が苦しんだ経験をさらけ出し、ワークセッションで『我がこと化』してもらう
チームの1stジャージを身に纏って壇上に立ったのは、入部4年目となり、今シーズンから選手会長も務める喜連航平選手。
授業を行った明海大学ホスピタリティ・ツーリズム学部に通う学生たちの多くは、観光産業やブライダル業界等に就職することを目指している。だが、このコロナ禍の影響で社会状況は大きく変わってしまう。就職を目指していた業界の門戸が大幅に閉じられてしまったのである。
喜連は、『何のために』という大きな目標を見失いがちな状況に直面している学生たちに向かって、自らが直面してきた苦しみをリアルにさらけ出すことによって、ラグビー選手だからこそできる応援をしたいと考えた。
講演のテーマとして掲げたのは、『Self Managementの重要性』。
自らのラグビー選手としての歩みを紹介しながら、その節目節目で経験した困難から立ち直るために行ってきた自己分析〜自己承認の方法を具体的に示していく。
喜連の話が進むに連れ、最初は半ば義務的に授業を聴講していた学生たちの目が輝き出す。
途中で、学生たち自身で話し合い自己分析していくワークセッションの時間も設けられ、喜連が学生たちと直にコミュニケーションを取っていく。
共に成長していくために
授業が終わったあとは、たくさんの学生たちからポジティブな挨拶を返された。今回の特別授業をきっかけに、もっとシャイニングアークスのことを知ってもらって、交流を深めていきたい。また、コロナ禍が落ち着けば、ホームグラウンドの『アークス浦安パーク』にも気軽に立ち寄って欲しい。
これからも、地域の学校や大学との交流を含め、ホストエリアに密着した活動を継続して行っていきたい。