ホッカイドウ競馬でデビューを予定している2歳馬達の馬名が決まりました。所属は3頭とも佐久間厩舎です。
アイアンストーン 牡 スズカコーズウェイ × ラサンバ
アンフォラ 牝 ディスクリートキャット × ムニン
ニャー 牝 ディスクリートキャット × ファニーゴールド
全馬順調のようで今のところは早期デビューを予定しています。まずは能力検査ですけどね。
道営の場合は、成長の度合いと関係なく、調教代わりといいますか、お金がもらえる調教とでもいいますか、とりあえず早期からばんばんレースに出走させてくるのが一般的だと思います。
いくら期待されている馬といっても、レースに出てみないと分からない事がたくさんありますので、「外した時のリカバリー」が可能な道営デビューは馬主にとってメリットも大きいのではないでしょうか。
一昔前ですと、園田でもそういった動きがあったのですがね・・。とりあえずデビューは園田で、走れば中央に移籍みたいな。ただ、坂路があり人の面でもアドバンテージがある道営の方がより合理的だと思います。
いや、結局ね、高額の期待馬を中央競馬でデビューさせるスタイルは当たり前にリスクが大きすぎるのです。走ればいいですよ。ただ、走らなかった時のリカバリーが効かない。
どんなに馬が見れる調教師や相馬師であっても、現実的には2頭に1頭当てていれば大したものですから、例えば3000万円あたりの馬で勝負となると、結局当たりを引くのに、倍の6000万円かかるのですよ。2頭とも外すと元をとるのはもう至難の業と言わざるをえません。
そうなると安価な馬の数を揃えて・・・となるのですが、今度は維持費の問題が出てきて、オペレーションの是非が重要になってきます。これも中央ですと転厩や移籍なんて頻繁にできるわけではないので、やはり地方競馬の方がなにかと潰しが効くのですね。
中央競馬に馬を入れるにはそれ相応の覚悟が馬主側に求められる時代です。具体的にいうと新馬から未勝利脱出まではずっと掲示板に載るぐらいの馬じゃないと正直厳しいのではないかと感じます。
昨今は地方競馬の賞金も上がってきていますので、上手にやる馬主ですと、中央競馬より何かとやりやすくなってくると思われます。
とはいえ、結局のところ、馬が強くないと稼げませんので、そのベースが生産と競りの結果次第である事に変わりはないのですがね。
今年の3頭に関しては、まずは賞金50万円を獲得して、南関東への移籍条件を満たす事が目標になりますが、3頭ともそこそこは走るのではないかと楽観視しております。