JRAブリーズアップセール2023
今年のサラブレッドセール第一弾、掲題のセールが4月25日に開催されます。私は不参加。といいますか売れない相馬師ですので、特に馬見の依頼がありません(笑)。東京に行く用事がたまたまあるので日程があったら様子見できるかもぐらいの感じです。
昨年の上位10傑はこんな感じ。
リバーラ 牝 キンシャサノキセキ 購買価格1595万円 獲得賞金額3645万円 ※ファンタジーS.
ウメムスビ 牡 ファインニードル 購買価格1395万円 獲得賞金額2663万円
モンドブリューム 牡 サトノダイヤモンド 購買価格2860万円 獲得賞金額1964万円
シルフィードレーブ 牝 アメリカンペイトリオット 購買価格935万円 獲得賞金額1589万円
オバケノキンタ 牡 マクフィー 購買価格1045万円 獲得賞金額1540万円
ラミアストラーダ 牡 エピファネイヤ 購買価格3410万円 獲得賞金額908万円
フェイマスドクター 牡 エスポワールシチー 購買価格550万円 獲得賞金額770万円
マーゴットレーヴ 牝 エスポワールシチー 購買価格1100万円 獲得賞金額700万円
カレーパン 牡 ストロングリターン 購買価格770万円 獲得賞金額695万円
コパカバーナビーチ 牝 モーリス 購買価格1155万円 獲得賞金額571万円
特に傾向めいたものを感じない年でしたが、まだ三歳春ですし、70頭の中に中央の重賞勝ち馬が1頭混ざっていたらそれだけでも優秀な競りといっていいでしょう。もっとも獲得賞金ゼロの馬が30頭もいるのですがね。
本セールは各馬の獣医検査における評価や育成過程を嘘偽りなく公開しており、情報の透明性においては国内トップのセールです。高く売るために厳しい調整もされていないのでそういった面での安心感もあります。ただ値段的な妙味はあまりありませんし、新規馬主向けかというとそんな事もなく、むしろ「大馬主に叩きつぶされる経験」をまずは軽くしておくセールといった趣すらあります(笑)。
私が最後に参加したのは2017年みたいですね。サマーセールで競り負け、このセールでも競り負けたのがプレトリアというヨハネスブルグ産駒だったのですが、今見たら6800万円稼いでましたわ。まぁこんな話ばっかりではあります(笑)。
実際にこのセールで買えたのは
エルドリッジ 牡 ティンバーカントリー 69戦6勝 取引価格900万円 獲得賞金額3948万円
ランズデール 牡 ボストンハーバー 18戦3勝 取引価格1800万円 獲得賞金額160万円
サオトメ 牝 ヨハネスブルグ 14戦3勝 取引価格1200万円 獲得賞金額1379万円
この3頭のみ。3900万円使って5487万円回収の回収率140%。エルドリッジはその年に上場されていた馬達の中で一番利益率が高い馬でしたし、実は成績的にはそんなに悪くありません。ランズデールは一村氏が来場していて本人が無茶競りしただけで私のせいではありませんし(笑)。プレトリアを買えていればドヤ顔ものだったのですが惜しかったな(笑)。
ただトレーニングセールはやはり現場の人間の方が強いですし、ある程度はアクセルを踏まれているので調教を担当している人ならその能力も察しているケースが多く、基本的には「良さそうな馬をきっちり金を払って持って帰るセール」である事に変わりはありません。
昨年でいえば仮に私がセールに参加していて競るとしたらおそらくはモンドブリュームでした。落札価格2600万円ですから「やっぱりしんどい」という事です。妙味はありません。
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