JRAブリーズアップセール2019
掲題のセールまであと一か月程になりました。
私も4月からアドバイザーをさせていただく事になった吉川氏付きの相馬師としてセールに参加します。
昨年は不参加。
一昨年に同じく吉川氏から依頼を受けて参加しましたが、その時に推薦したのはタイセイソニック(中央2勝馬)とプレトリア(中央2勝馬)でした。前者が取引価格2916万円の獲得賞金3842万円、後者の取引価格が1350万円で獲得賞金は2784万円。
当たり前に両馬は4歳現役馬ですし、これからまだまだ稼げますので、チョイスそのものは間違っていなかったのですが、結果としてどちらも競り負けているわけですから余り意味のない購買活動でした。
トレーニングセールは、たとえ色んな過程や経緯があっても、最終的にはこういった結果になりがちです。
理由は簡単で「わかりやすいから」。
やっぱり既にアクセルを踏まれている馬達が上場されているわけで、ある程度のエンジン性能を騎乗者は把握していますし、走行フォームからでもその能力を推察しやすいわけです。
典型的なのは、千葉セリですね。なんか無茶苦茶な競られ方をする馬が毎年いますけど、あれは上場している側から購買者サイドに情報が流れているからです。
「これは走りますよ」
この一言だけで簡単に値段が上がっているわけでして、社台ファームの威光というものが、どれほど馬主に効くのかというお話でもあります。
基本的に、トレーニングセールというのは「走ると判明している馬を一本釣りで持って帰るセール」です。そして、分かりやすい分、競ってる方は確信をもって競っているわけですから、なかなか降りません。結果、落札価格は上がり、妙味のある馬はいなくなるという事になります。
「セール時に走るとは思われてなく、それゆえに落札価格は低かったが、たまたま走った」
と
「セール時に走ると推察できたのに、たまたま落札価格が低くおさまった。そして、想定通りに走った」
とでは、落札価格と獲得賞金が同じでも、中身に雲泥の違いがあるという事です。
前者はただの運、後者は論理的な購買活動による成果ですから。
そして、後者のような馬は、トレーニングセールになるとほとんどいません。頭数が多いサマーセールでなら何頭かはいますけどね。
おそらくは、今年も結果としては「買えませんでした」になると予想されます。
私としては、「どうしようもない」といいますか、基本的には「そんなアホほど競って無理矢理に落札なんてしなくていいですよ」というスタンスですので、仕方ないですね。
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