HBAトレーニングセール2022 - 予習 -
GWが明けたら北海道へ仔馬を見に行く予定があり、特に購買予定はないので掲題のセールには行っても行かなくてもどっちでもいいのですが一応予習をかねてざっと下調べをしてみました。
まず実際に走っているのはどういった馬達だったのかを調べるために活躍馬を抽出。トレーニングセールですので、既に2歳戦を走りおえて3歳戦も4か月が終了している2019年産が調査対象です。1つ上の2018年産を入れてもいいのですがこの世代はセール自体が中止されています。
(2019年産)
サトミノロマン ディープブリランテ 獲得賞金1100万円 購買価格1265万円
トップスティール カレンブラックヒル 獲得賞金812万円 購買価格1705万円
トラーパニ ドレフォン 獲得賞金812万円 購買価格2035万円
スコラーリ トゥザワールド 獲得賞金775万円 購買価格1485万円
アローワン コパノリッキー 獲得賞金700万円 購買価格1045万円
いつもなら上位10傑まで挙げるのですが、5頭まででも十分そうな感じ・・・。
ざっくりと総評を言ってしまうと「旨味も妙味もない」。
3位のトラーパニと4位のスコラーリという馬がノーザンファームの購買チームによるお買い物で「さすがに外さないのね」という結果なのですが、5位内の馬全てが1000万円以上しているわけですから、「相馬眼はそれなりに正確で良さそう馬をきっちりお金を出して買ったけど結果は値段ほどではなかった」といった傾向になりがちであるという事ですね。
勿論、上場馬は毎年違いますので「だから今年も駄目そう」といった話をしたいわけではありません。このセールからはモーリスが出てますし、最近だとバビットなども出ていますからね。
ただ自分で2歳馬達を競馬に使えるわけではないJRAのブリーズアップセールと違って、「販売馬の所有者も馬主で自分で競馬に使えるのに売る」といった判断を2歳春の段階で受けた馬達はやはり相当にしんどいという一面があるという事は言えるでしょうね。
トレーニングセールに出てくる馬達はそれなりにアクセルを踏まれていますので、能力の有無を売り手側がある程度は把握しています。あとは「これは走りそうだから高く売れるだろう、ガッポガッポやで」なのか、「これは走らんわ、安くても売っておこう」なのかを客側が見極めればいいだけという事です。
加えて、このセールは客層もきっついのですよ。5傑にはいってくる馬を綺麗に拾っていくノーザンファームが毎年出張ってくるし、候補馬なんてほぼ被るから「彼等を札束の力で叩きつぶせるのか?」と考えると、「すいませんでした」といった結論にしかなりえません。
というか、金惜しみ無しで確実に走る馬が欲しいのなら道営が終わる11月頃に「本当に走った2歳現役馬」を買えばいいだけのような気も(笑)。ぶっちゃけ1500万円だすと言ったら結構な活躍馬でも買えると思いますよ。