HBAセレクションセール2018

明日、掲題のセールが行われます。

私は、何年振りでしょうか・・・多分8年振りぐらいだと思うのですが、今年は不参加です。

下調べの段階で「妙味のありそうな馬がいなかったから」、「オーナーから今年のセレクションはもういいよと指示があった」というのが、その最大の理由なのですが、正直、私も他の購買者の方と競り合って買う気が全くしないというのが本当のところです。

昨年は、二頭だけ競りました。私の記憶が確かならば、どちらもアンダービッダーだったと思います。一頭目の落札価格は、1000万円ジャストで、アマデウスという馬名がついており、2歳のこの時期にデビュー済。中央で2着1回、3着1回ですから、そんなに外してはなさそうですが、せめて800万円で買わせてくれというのが本音です。

二頭目は、まだ馬名がついていません。ディープブリランテ産駒で、こちらは1200万円ぐらいだったと思います。ハーランズルビーの2016がその上場名。こちらは相手が矢作師でしたので、多少競ったところで勝てるとも思えず、早々に嫌気がさして競りから降りました。

セレクションセールは、前日に下見の日がもうけられていて、その上場頭数は200頭弱。この頭数を、多くの調教師、牧場主がじっくり時間をかけて見るので、見落としなんてのは、ほぼ期待できません。

単純に、良い馬には購買者の視線が集中します。

私は、要するに「最初から諦めた」という事です。これは、本来は余り宜しくありません。

チャンスは、どこに転がっているかわからないので、セールにはすべて参加して、例え競り負けの連続でも、淡々と選馬を行っていくべきだと思います。

しかし、言葉が少し乱れますけど、「やってらんない」という面があるのも確かです。

仔馬の購買には、景気や世相といった世間の経済的環境が当たり前に影響するのですが、馬の相場が高いからといって、それについていって無理をしても、余り良い事がないんですよね。

欧州の方では、英国のEU離脱問題があって、既に競走馬の価格は下がり気味です。おそらくUSAでもそんなには強気の値段がつかないと思います。なぜか、日本だけバブル並の景気となっていますが、別にレースの賞金があがっているわけではないので、購買者サイドの負担が増えているだけではないでしょうか。

競馬には、夢とロマンという側面があり、私も「日本ダービーにいつか、自分が選んだ馬が出走してくれないかな」と淡い夢を見ていますけど、「地に足のついた競馬を先に模索しないと、夢をつかめない」というのも、また一つの現実です。

今年からセレクションセールは、実質的に2日に分かれており、サマーセールの初日にプレミアムと題して、同じ上場基準の馬達が出てくるようです。そちらには参加しますけど、どちらにせよ多分結果としては「買えない」という事で同じでしょうね。

正直なところ、社台グループの良血馬軍団を向こうにまわして、多少の抵抗を企図するのならば、「USAのキーンランドセールで一発大物を当てるしかない」というのが、今の私の持論ですけど、これはこれでハイリスク。

今年も厳しい競走馬セールシーズンの到来です。


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