感情にも応急手当てが必要と教えてくれた心理学
低空飛行な毎日が長らく続いていた時に、私を救ってくれたものがある。
それは…
友達が勧めてくれた占いではなく
発達障がいは食べ物や水を変えれば治るよという自然派食品でもなく
祈りが全ての悩みを解決してくれるという街で声をかけてきた新興宗教でもない。
心理学や精神医学、福祉学という学問。
混乱状態だった時、藁をもすがる思いでこれらの学問に没頭した。
このままいったら、私は死んでしまう…
命の危機すらあったから、強迫的に学んだ。
得体の知れないものに飲み込まれて鬱だったけど学びを止めなかった。いや、不安がいっぱいで止められなかったのかもしれない。
今振り返ると、これこそがレジリエンスというものなのか?
そして過集中という特性も、この時にもっとも威力を発揮していた。(特性さん、ありがとう)
前進したり後進したり、時には足が止まることもあったけど、少しずつ少しずつ状況や気持ちの整理が進んで、それと比例して、今は生きやすくなってきているのかもしれない。
まず心理学を学び出してびっくりしたことは、心理療法っていうものがあったこと。
こんなにも解決方法があったんだと、本当に驚いた。
心理療法の数の多さにも驚いたし、なんでもっと我々一般庶民に浸透していないんだろう、これじゃ宝の持ち腐れじゃないかって、悔しかった。
これらを知っているのと知らないのとでは、幸せの格差が生まれてしまうのではないだろうか…
そして私は独学で学んだ。答えがここにありそうで、、、
認知行動療法
マインドフルネス
セルフコンパッション
問題解決アプローチ
ナラティブアプローチ
アンガーマネージメント
森田療法
アドラー心理学
トラウマインフォームドケア
オープンダイアローグ
傾聴技術
ノーマライゼーション
リフレーミング
とかとか、他にもたくさん。
臨床心理士のような専門家ではないので、浅く広ーく。でも精力的に。
はじめは図書館の本を読んでいたっけな。
そのうちAmazonで気になる本をポチりだし、
いつしか研修に参加したりするようになっていた。
発達障がいや精神医学についても学んだなー
有料のもの
無料のもの
アルゴリズムのおかげか、無料の研修も色々と情報が手に入ってくるようになった。
そこで様々な人との出会いがあった。
休日にも関わらず、見えない所でこんなにも人のために情熱を燃やして学びを深めている人達がいるんだということ自体に、私自身励まされたりもした。
そして今……
身体の怪我や病気には、人は敏感に手当てを施すのに、どうして心の怪我に対しては、適切にケアできない環境なんだろうという疑問が湧いてきた。
日本も海外のように、カウンセリングが日常生活にもっと溶け込めば良いのになぁ、、、
学校教育に心理学を積極的に組み込んでほしいなぁ、、、
「感情の衛生」がいかに大切か、国民の多くが共通認識としてもつようになればいいのになぁって、、、思う。
私はセルフコンパッションの研修も受けたのだが、これが結構印象に残っている。
グループセラピーのようだった。
1週間あったさまざまな感情をグループメンバーで吐露しあった。
あー、みんなも1週間さまざまな葛藤や不安の中で生きているんだなーってノーマライズされて安心したことを覚えている。
自分ばっかりしんどい、が軟化していった。
そして、怒り、悲しみ、不安感、自責感、喜びなど、一つ一つの感情を丁寧に見つめていった。
また、担当の臨床心理士さんがその一つ一つの感情を、大事に大事に扱ってくれたことがすごく新鮮だった。
感情ってこんなに大事に扱うべきものだったんだ。
今まで、いかに大事にしていなかったのか。
自分自身も周りからも。
大切に扱われたこともないし、自分自身でも扱ったことがなかったから、衝撃だった。
自分の本当の感情が理解できてくると自分を心の底からいたわり、ねぎらいたくなった。
慈悲の気持ちが芽生え、自己否定できなくなった。
私は心理学で自己愛を育て直してもらったように感じる。
最後にひとつ動画を紹介したい。
「感情にも応急手当が必要な理由」
ガイ・ウィンチ
言いたいことを全部言語化してくれているようで♡
YouTubeの「字幕」を「Japanese」にすると、日本語字幕がでます。
感情にも応急手当が必要な理由
ガイ・ウィンチ