元ギャル男読モが写真家になってNYに移り住んだ経緯 〜感化編〜
初めまして。筒井心一です。
日本にいた頃のあだ名、そして雑誌(このあとお話しますが)での通り名だった『しんち』と呼ばれる事もまだしばしばあります。
自ら己のあだ名を紹介するというのは非常に間抜けな絵面ですね。でも言ったからには『しんち』、覚えて帰ってくださいね。ぺこり
現在アメリカ合衆国はニューヨークに居を構え、コンセプチュアルアーティスト/フォトグラファーとして活動しています。
僕の、記録型ストリートフォトプロジェクト”#TheWayYouWEREThatDay”のインスタグラム、是非ご覧になってみてください。
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#TheWayYouWEREThatDay
その街の変化や変遷を語る上で一つの象徴である、”ファッションのトレンド”。時代感を巧みに汲み取り、それを服装で表現できる、いわゆる”イケてる(死語)”ユース達を定点観測的に記録し続ける事により、未来から見たときに一つの歴史帳になるのではという着想に基づくプロジェクトです。
街に出たり、彼らが主催するイベントをしらみ潰しに回ってみたりして日夜、”イケてる(死語)”子達を探し、見つけた際は声を掛け写真に収めさせてもらうという、このスピード化、効率化された社会の中で何とも非能率で確実性のない作業を日々行っております。
そんなニューヨークでのスナップの事についてあれこれ話したりお見せしたりするYouTubeを始めました。是非チャンネル登録宜しくお願いします!↓↓
#TheWayYouWEREThatDay Youtube
そうそう、それとタイトルと冒頭で触れた通り、2000年代半ば、18歳の頃から4,5年間ほど『men's egg』といういわゆる"ギャル男雑誌"の誌面にて読者モデルとして活動していました。
いや本当にギャル男でした。
我ながら突っ込み所しかなくてどうしようかと思っています。
眉毛を極限まで細くする事にどういった意味合いがあるの?とか、その左側頭部のカラフルなネジネジはなに?とか、あとやっぱその前髪は鬱陶しくないの?とかね。
でも『人に歴史あり』ってどっかの偉い人が言っていたような気がするのでそう言う事なんだと思います。
そんな一目で『関わりを持ちたくない人間』枠に該当するであろう筒井でした。
早速ですが、そんな一介のギャル男読者モデルとして活動していた筒井になんと一丁前にスペインはバルセロナでの撮影依頼が舞い込みます。
物心ついてからの海外経験は0。中高と英語の授業は大嫌い(まあそれ以外の教科に関しても決して良かった訳ではないが)。
そんな僕が初めてこの話を聞いた時に思った事
『パスポート取りに行くのめんどくせえ。しかも高え!』
それだけ。
ハタチそこそこのなんの取り柄もない子供に与えられた海外撮影のオファー。
それをそんな風に考えてしまう程、海外というものに全く興味がありませんでした。むしろ一方的に海外かぶれな人々をダサいと毛嫌いしていたような気がします。
ともあれ周りからの説得もありしぶしぶパスポートを取りに行き、いざバルセロナへ。
まあここからは月並みな展開です。
現地の人々とのコミュニケーションはもちろん英語。
当時、中学高校で勉強した『ある程度の知識』ほどの英語力だった筒井。
もちろん会話のスキルなど持ち合わせが無く、耳で聞いているだけではスペイン語か英語なのかの違いすらわかりませんでした。
後から聞いた話でしたが、ヨーロッパ圏(特に都会)の人々は大抵英語をそれなりの水準で話せるので彼らは外国人には当たり前に英語で話しかけてきます。
そんな中、赤子同然の事態に陥った筒井でしたがその環境が強く好奇心をくすぐりました。
拙い中学英単語をなんとか捻り出して人々とコミュニケーションをとる、それがこんなにも楽しいことなのか!一気に自分の中の世界が広がった様に感じた事を覚えています。
そしてもう一つ。
その時同行し撮影を担当してくれた日本人とハンガリー人のハーフのフォトグラファーさん。彼の様々な国での活動とその、多様なカルチャーを肌で感じてきた人ならではの独特な世界観と人生観に大きく影響を受けました。
彼の持つ独特な考え方、存在感、全てが僕には新鮮でバルセロナでの数日間、色々な話を聞きました。
『常識なんてないんだよ』
世の中は広い。自分が思っている正解や常識は全ての人のそれではないという事を彼の経験を通して教えてくれた言葉です。
とても人の影響を受けやすく、感化されやすい僕。
日本に帰ってから心の中に芽生えた新たな夢。
『いつか海外留学しよう』
いやー改めて思い返してみると我ながらなんつー単純さ。
つい一週間前までパスポート取りに行くのをあんなに拒んでたじゃねーか。
でもほら、よく言うじゃないですか
『思い立ったが吉日』ってね。
いやまだすぐ留学する訳じゃねーけどな
-つづく-
次回は
【第2話】元ギャル男読モが写真家になってNYに移り住んだ経緯 〜変化編〜
日本に帰ってからの気持ちの変化と、そこから新たに考えた事などを綴っています。
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