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世界に日本人は何人いる?海外在留邦人数調査統計を読んでみる。

海外生活を始めるときに在留届というものを提出することをご存知ですか?

海外で三ケ月以上滞在する場合に、現地の日本大使館や総領事館へ提出します。これは滞在する国で事件・事故や災害などが発生した際、この届をもとに所在地や緊急連絡先を確認して援護を得られます。
ちなみに、この記事のために調べて知ったのですが、旅券法により在留届の提出は義務とされています。罰則は無いようですが、いざというときのためにも提出しましょう。今はインターネットでも簡単にできます。
外務省 オンライン在留届

その提出された在留届を使った調査が外務省によって行われています。この統計には届の提出がされていないことも想定し、海外展開している企業にも協力を依頼しているそうです。
外務省「海外在留邦人数調査統計」 平成30年度版

この統計データをもとに自分なりにピックアップしてみました。

「在留邦人人数」

これは長期滞在者と永住者を含めた数値です。

世界全体で見れば、135万人の日本人が海外で滞在しており、前年比1%の増加で統計開始以降で最多人数のようです。
男女比も公表されています。男性が48%、女性は52%となっているそう。オーストラリアでの半年の留学でも女性の多さは感じていましたが数字でも出ていました。
そして、年齢比率。ちょっと意外だったのが、20歳未満が一番多いです。考えてみると家族の帯同もよく見るし、海外のが育てやすいという話も聞いたことありますね。それもあって子供の数も多いのでしょうか…。次に多いのは40代、30代、20代でした。これは何となくイメージが付きますね。

次は国別で。
最多はもちろん…アメリカ(42万人)
以下、中国(12万人)・オーストラリア(9万人)・タイ・カナダとなってます。

やはりアメリカに住む邦人の数はダントツですね。アメリカだけで在留邦人の32%、中国も加えると全体の4割以上占めているようです。
TOP3は5年以上変わっていないですが、この5年の変化をよく見るとアメリカは毎年微増、中国は毎年3%程の減少、オーストラリアは毎年5%程の増加をしています。

ちなみに統計のデータを見ていると興味深いのもちらほら…。

まずは南極
文部科学省からの回答で記載されているようですが、これは南極観測隊の人数です。例年30人程度が滞在しています。

次に少ないところってどこでしょう。もちろん情勢悪化によって公表がないのはあります。(イラク・シリア・アフガニスタン)
それらを除いての在留邦人0人の国はありました。合計で8か国。セントマーティンやバチカンなど聞いたことあるような国もありますが、バチカンを除く7か国が中米や大洋州と西アフリカにある島で、とても小さい国ばかり。

逆に言えるのはそれ以外には日本人が1人以上いるということ。データは214か国(地域)が並んでいますが、内、203以上の国(地域)に邦人がいるというのも、なんとまぁたくましいですね。

「日系企業数」

この統計では日系企業数もまとめられています。
全世界では7万5千社を超えていて、この1年でも5%の増加となっています。在外邦人数と同じく統計開始以来最多だそう。
地域別で見ればアジアに集中しており70%を占めています。北米は12%、西ヨーロッパで7%とこれだけで9割に届きそうです。

国別にみれば、中国がダントツのトップで3万2千社、アメリカが8千社、インドが4千社と続いています。以下、タイ・インドネシア・ベトナムです。
数値はここ数年、各国で増加しています。
ここで気になるのは、4位のタイの数値です。何と前年比120%増の3900社となっています。ネット上で少し情報を探してみても特に見当たらず、タイでのデータのとり方か制度か変化があったのでしょうか。

まとめ

今回たまたま見つけた今回の統計データ。眺めてみると面白かったので書いてみました。

留学や仕事など海外に出る人は年々増えているようですね。メジャーなアメリカをはじめ、製造系の仕事での機会の多そうな中国、移住先として人気のタイ、ワーキングホリデーで定番のオーストラリア・カナダと評判通りといったところでしょうか。

そして、滞在者数が一桁の国もいくつかあり、どういう生活や目的があるのか興味がわきました。

今回この統計を見た本来の理由は自分が今いる南アフリカのこと、アフリカ大陸のことを知りたかったからです。これについては次の記事にまとめようと思います。

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