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合格小論文セルフチェックシートの解説【一部無料公開版】

※この記事は昇格試験の小論文対策を目的に作成されたものです。

※この記事の内容はネットショップBASE内のショーカク商店にて販売している「「社内昇格試験の合格小論文セルフチェックシート(解説PDF付)」【購入特典あり】」に加筆修正したものですが、noteではテキスト情報のみで、PDFファイルなどの電子コンテンツが付かないことから割引価格に設定しています。電子コンテンツも合わせて入手されたい方はショーカク商店からご購入ください。

(50個のチェック項目についての解説を読んで
   チェックシートをフル活用しましょう!!)

【目次】
・基本構成 :    4項目(No.01~04) 
・必須事項 :  4項目(No.05~08)  
・心得   :    9項目(No.09~17) 
・超基本  :  4項目(No.18~21) 
・読みやすさ:  7項目(No.22~28) 
・実践   :16項目(No.29~44) 
・意欲   :  4項目(No.45~48) 
・信頼性  :  2項目(No.49~50) 


【基本構成】

1 結論から書いているか

小論文では
初めに自分の主張である
「結論」を書きましょう。

これは読み手への宣言でもありますが、
自分への目標設定でもあります。

小論文試験では、
出題テーマに対する
書き手の「結論(主張)」が最も重要な項目です。

それから
その結論に至る経緯を論理的に表現していくのです。

小論文試験では
文字数や時間に制限がありますので
回り道していることはできません。
真っ直ぐ王道を進みましょう。

つまり
「まず結論を書く構成」がベストなのです。

「結論はできるだけ短く書く」ということも
重要ポイントとして付け加えておきます。

2   理由で補足しているか

なぜ、その結論になったかという説明が
「理由で結論を補足する」ということです。

自分が辿りつた結論についての理由ですので
そこでは自論(自分の考え)を書いていくことになります。

自論を書くとはいえ、
あまり突拍子もない自論を展開してして
読み手を置いていってしまわないように注意してください。

この段階では「読み手が納得できる理由」
を意識して、しっかり書きましょう。

次の事例で補足できますので、

この段階では納得できる感じがする
という程度に留めておいても構いません。

3   事例でわかりやすく説明しているか

納得感のある理由に続けて
具体的な事例で読み手が腑に落ちるように仕上げましょう。

理由だけではよく分からなかったことでも
例え話をされると納得しやすくなります。

事例には
代表例や分かりやすいものをチョイスしましょう。

また
具体的に書くようにしましょう。

曖昧な例をあげてしまうと
逆に混乱させてしまうかもしれません。

事例に自分の経験を書くと説得力の高いものになります。

4    再び結論で強調しているか

最後は「だからこの結論になるんだ」
ということを書いて読み手にアピールしましょう。

再び結論を書くことで、
書き手である自分への最終チェック効果もあります。

結論と理由、事例の流れに
抜け漏れ、ズレが無いかとチェックできるのです。

再び結論は、たった一行程度ですが
小論文の質を高める効果としては
相当役に立つので、ぜひ取り入れてみてください。

【必須事項】

5   出題されていることに明確に答えているか


驚くべきことですが
半数以上の人が出題されていることに
明確に答えていません。

出題テーマは最低でも10回は読み直し
出題者が問うていることをしっかり読み解きましょう。

ここを外すと
どんなに内容が素晴らしくても合格できません。

例えば
商品開発についての出題テーマなのに
世界平和をコンコンと語るような小論文では
絶対に合格できないということです。

意外に思われるでしょうが
こんな極端に出題テーマを外した小論文は
本当に多いのです。

6    必要量を書いているか

例えば
2000文字以内で書きなさいと
出題されている場合に
1000文字しか書けなかったとします。

この場合
2000文字以内という条件を満たしているので
OKだろうとするのは自己都合的解釈すぎます。
 
出題者が提示した文量に対して
最低でも8割程度は書くようにしてください。 

2000文字であれば
8割の1600文字程度。

レポート用紙3枚以内であれば
2枚半以上が目安となります。 

出題テーマにしっかり答えて
必要文量を書ければ
確実に上位50%以内に入ります。

ここまで来れば合格ラインはすぐそこです。 

7    昇格相当となる自分の考えを書いているか

上位職の視点も必須項目の1つです。 

どんなに出題テーマに的確に答えて
必要文量を書いたとしても

それが既存職の視点を抜け出せていない場合
当然合格レベルに達していないと判断されます。 

しっかり上位職に求められることを把握
その視点を盛り込んだ内容を書きましょう。 

8    一般的な表現を使っているか

読み手である評価者は必ずしも
あなたの業務に精通しているわけではありません。

つまり
職場内でしか通じない表現
(いわゆる職場特有の方言ともいうもの)ではなく

まったくの素人でも理解できるような
表現を使わないと評価されません。

評価されないというより
方言を使われても真意を理解できないので
評価できないという方が正しいかもしれません。

はじめは
職場見学に来た学生に説明するようなつもりで
表現してみてください。

ただし
実際の読み手は学生ではなく

第一線でマネジメントをしている
上司クラスのビジネスマンであることを
(もしくは熟練の外部評価者であることを)
決して忘れないようにしましょう。

あまりに素人向けに書きすぎると
幼稚だと判断されたり

慇懃無礼で失礼な表現になってしまうかもしれません。

この、行き過ぎないバランス
料理の塩梅のように感覚的ではありますが

読み手のことをしっかり意識すれば
自ずと正解はわかってきます。

しっかり読み手を意識して書きましょう。

【心得】    

9    掘り下げができているか

掘り下げとは
「なぜ?なぜ?」を繰り返すことですが

これが浅いと
短絡的な幼稚な印象を読み手に与えてしまいます。

例えば
「仕事におけるリーダーに必要なこととは?」
という出題テーマがあったとします。

このテーマについての掘り下げが浅いと
「指示を出すこと」が結論となります。

一方で
しっかり掘り下げた答えの例としては
「チームワークの目的意識の共有」となります。

読み手が「ふむふむ」「なるほど」
「もう少し説明してくれるかな」

思われるポイントまで掘り下げるのです。

では
この結果に至る掘り下げの経緯を見てみましょう。

出題テーマ
「仕事におけるリーダーに必要なこととは?」

→指示を出すこと(最初の答え)

 ↓

なぜ?なぜ?を繰り返し、
出題テーマから外れないように掘り下げていく。

なぜ?
→指示を出さないと
 チームメンバーが個別に動いて非効率だから

なぜ?
→非効率だと漏れ、重複があり
 最大アウトプットが出せない

なぜ?
→チームで動く理由は
 相乗効果を期待し最大アウトプットを出すこと

なぜ?
→チームワークの理由を
 メンバーに理解させた上で業務に従事させる

つまり?
→チームワークの目的意識の共有(結論となる)

今回はわかりやすくするために
一点を掘り下げましたが

実際はもっと複数のラインを
掘り下げていくことになります。

どんどん裾野が広がっていくイメージです。
(一般的にはロジックツリーと言われる手法)
 
注意点としては
掘り下げすぎると
出題テーマから「外れるポイントがある」ということです。 

つまり
掘り下げといっても
適当なポイントで自分の結論を集約することが
とても大切になります。

この集約にも
慣れとコツが要りますので、
何度も練習してスキルとして身につけていきましょう。 

10    広い視野が表現できているか

自分の仕事や職場のことだけを書く人もいますが
それでは自分のことしか考えていない
視野の狭い人に見えてしまいます。

昇格するということは
関係者や関連部門と利益を折衝することも
求められてきますので

関係者や他部門のことを理解しつつ
自分(自職場)の利益を追求していくスキル
必要なのです。

自分には広い視野があり
昇格に値する能力があることをアピールすることも
忘れないでください。 

11    自信のなさが文章に現れていないか

自分の考えや主張に自信がない場合
文章の所々に曖昧さが現れます。

例えば
「~と思われる」
「~と考えている」

を多用している小論文からは
その主張に自信が無いことが
読み手にしっかり伝わってしまいます。

特に文末の表現
自信の無さが出やすいので注意しましょう。

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