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海外推理小説:ビッグ4

著者:アガサ・クリスティー

イギリスのデヴォンシャー生まれ。
世界的なベストセラーを多く生み出し、「ミステリーの女王」と呼ばれる。
そのうちの1つがエルキュール・ポアロを主人公としたシリーズ。
ビッグ4は、そのエルキュール・ポアロの長編小説。

あらすじ

物語は、国際的な犯罪組織「ビッグ4」の存在が明らかになったことから始まります。ビッグ4は、その正体を隠しながら世界中で悪事を働き、その悪事のためには犠牲者が出ることもまったくいとわない、なんとも恐ろしい組織です。

世界的な名探偵エルキュール・ポアロのもとに、ジョン・イングリッシュという男がやってきます。その男は、意味不明な言葉を残しながら「ビッグ4」という言葉を繰り返します。ポアロは巧みな観察力と推察力を有しており、この男の言葉から、国際的な陰謀が渦巻いていることを察知します。

ポアロは友人のヘイスティングズと共に、ビッグ4を追ってヨーロッパ各地へとおもむきます。彼らは、危険な状況に何度も遭遇しながらも、巧みな推理と行動力で、徐々にビッグ4の謎に迫っていきます。

この物語にはエルキュール・ポアロシリーズの中でも特に、様々な国籍の人物が登場します。国際的なスパイ、謎の美女、裏社会のボスなど、個性豊かなキャラクターたちが物語を彩ります。

ポアロは、持ち前の観察力と推理力で、複雑な状況を解き明かしていきます。彼は、危険な状況の中でも冷静さを失わず、常に一歩先を読むことで、危機を乗り越えていきます。
そういう点では他のポアロシリーズと共通していますが、ビッグ4は密室殺人や個人の復讐といった小規模な事件ではなく、国際的な陰謀をテーマとしています。そのため、物語のスケールは大きく、ポアロシリーズでは特殊な作品の1つといえます。

書籍:ビッグ4

Kindle:ビッグ4

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