海外推理小説:三幕の殺人
著者:アガサ・クリスティー
イギリスのデヴォンシャー生まれ。
世界的なベストセラーを多く生み出し、「ミステリーの女王」と呼ばれる。
そのうちの1つがエルキュール・ポアロを主人公としたシリーズ。
三幕の殺人は、そのエルキュール・ポアロの長編小説。
あらすじ
イギリスの田舎にある豪邸が今回の物語の舞台です。かつて有名な俳優だったサー・チャールズ・カートライトが主催するパーティーが行われ、名探偵エルキュール・ポアロも招待されました。しかしそこで事件は起きます。
同じくパーティーに招待されていた牧師のバビントンが死んでしまうのです。カクテルを飲んだ直後だったために、毒殺されたのではないかという話が浮上しました。だが、グラスからは毒が検出されないし、バビントンが殺される理由も見当たらず、事件として扱われることはありませんでした。
しかし、数ヶ月後、今度はサー・チャールズ・カートライトの友人である医師のストレンジが、同じような状況で命を落とします。
これらの事件に興味を持ったポアロは、捜査に加わります。ポアロは、一見無関係に見える2つの事件の間に繋がりがあることを見抜き、綿密な捜査を開始します。容疑者には、サー・チャールズ・カートライトをはじめ、彼の友人たち、そして屋敷の従業員など、様々な人物が挙あげられます。
ポアロの他に、この事件に興味を持つ人物が3人います。被害者と共通の知人であるサー・チャールズ・カートライト、そして彼の友人であるサタースウェイト、エッグでした。彼らは、それぞれ独自の視点から事件を調査し、ポアロの推理を補佐します。
事件の舞台となるのは、かつての俳優であるサー・チャールズ・カートライトを取り巻く華やかな世界です。彼の友人たちには、それぞれ秘密を抱えており、複雑な人間関係が事件に深みを与えます。
ポアロは、事件の捜査を進める中で、ある意外な事実を発見します。それは、被害者たちの死には、共通のトリックが使用されているという事実です。この発見は、事件の真相解明に大きく貢献するのでした。