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ポケモンカードゲームと過ごした13年
『ポケカAdvend Calender 2024 23日目』
はじめまして、あるいはお久しぶりです。静岡県で活動しているポケカプレイヤー、しんいちパパと申します。今回ポケカアドベントカレンダーに寄稿させていただくことにしました。なぜなら今年2024年は我々親子にとって節目となる出来事がたくさんあったからです。そこで、良い機会かと思ったため、この企画で紹介させていただきます。
①しんいちパパ、愛知CLオープンリーグ完走。
ポケモンカードを始めたのは2010頃で、そこから2013年頃までは、数多くの公式大会、自主大会に参加していました。一番大きな実績としては、当時関東の強豪プレイヤーが集う場であった「おーす未来のチャンピオン杯」【通称みらチャン杯】で準優勝したことでした。
ところが、いくつかの自主大会での上位進出はあったものの公式大会ではほとんど活躍の場はなく、いつも息子の後塵を拝しておりました。
そこで上位進出とまではいかなくとも、一度くらい公式大会で勝ち進んでみたいと思いを新たにし、今年の愛知CLに臨んだのでした。
ご存じの方も多いとは思いますが、愛知CLは年間で唯一エクストラレギュレーションでの公式大会が催される場です。愛知CLに参加を決めた後、最初に考えたのはスタンダードレギュレーションで参加するか、エクストラレギュレーションで参加するかということでした。
結論は上記の通りエクストラレギュレーションで参加したのですが、これにはいくつか理由がありました。
1⃣、BW、XYのカードプールでアドバンテージがある。
2010年に始めた自分は他の方々に比べて、BWやXYのカード、それも現在では高額になり手に入れがたいカードも比較的多く持っているという明確なアドバンテージがありました。これを生かして、広いカードプールから有利なデッキを選択し、勝ち上がろうという狙いがありました。
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2⃣、大会が1日で終わる。
実はこちらの方が、理由としては大きかったと思います。ご存じの方もいると思いますが、自分は50歳を越えており若いプレイヤーの皆さんと比べると試合への集中力が長く続かず、長期戦になるほどミスをしやすくなります。そこで、最大でも8回戦で予選が終わるオープンリーグであれば、何とか体力がもつと考えられたからです。
上記のような考察から、参加するリーグが決まりました。次はデッキ選択です。これに関しては2023年末から使用していたこのデッキをベースに構築していくことを、おぼろげながら決めていました。
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元ネタは海外サイトのLimitlessで、アメリカのBen Osmundson選手がFirehouse Tabletop & Games Masters Leagueという224名規模の大会で2位に入賞したリストで、「未来の一閃」に収録された[技マシン エヴォリューション」を、古代能力[Ω連打]をもつホルビーに貼って使うことで、後攻1ターン目から2進化ポケモンを2体立て、特性イライラかふんを持つラフレシアによるグッズロックや特性ゴーストブリーチを持つヨノワールによる特殊エネ効果の打ち消しで相手をロックしつつ、ホルビーの技「ほるほる」で相手の山札を削りきるデッキです。
結論から言うと、このデッキではあまり勝てませんでした。先攻になると進化するのに一巡待たなくてはならないためワンキルされることもあり、さわり始めた当初、ホルビーの技[たがやす]でサポートカードを山札に戻すことを意識してなかった私は、近場で行われるエクストラの大会で大した成績を上げることはできなかったのです。
転機は大阪が誇るエクストラレギュレーションの聖地、黄鶏屋さんのポストからでした。第73回PKCで準優勝されたプレイヤーが下記のようなリストを使っておられました。
サポートサーチが可能でソーナンスの影響を受けないエルレイドの採用は、私が直面していた問題を一気に二つ解決してくれるものでした。さらにゴーストブリーチで止まりきらなかったルギアVstarデッキやレジドラゴVstarデッキにもアローラペルシアンGXの特性で抗えるように見えました。
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このデッキの要素を取り入れてから、急速にエクストラで勝てるようになります。また地元の友人ASZW氏が練習に付き合ってくれたおかげで、特にドラゴ対面がすごく鍛えられた気がします。最終的にできあがったデッキが下記のものになります。
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レジドラゴデッキが流行っていたため、ルギアは数を減らすと予想し、思い切ってアローラペルシアンのラインを削り、エルレイドラインを増やしました。おかげで、大会中デッキの動きは始終安定していました。
大会結果 前半
1戦目 VSレジドラゴ 〇
2戦目 VSミライドン 〇
3戦目 VSサーナイト ×
4戦目 VSレジドラゴ 〇
5戦目 VSルギア 〇
6戦目 VSレジドラゴ 〇
6戦中3戦がレジドラゴで、エネを割ることを優先し、[たがやす]+[特性 バディキャッチ]で毎ターンエネを割りつつ山札を削ることによって勝ち上がりました。5戦目のルギアは不利対面でしたが、2ターン目に相手が進化できなかったことやVstarが1体サイド落ちしていたらしいこと、その上で、ほるほるで残り一枚のVstarをトラッシュに落とせたこと、が大きかったです。
6戦目が終わった時点で5-1、リーダーズボードに迫る勢いでした。
大会結果 後半
7戦目 VSホルビーエヴォ ×
8戦目 VSインテリザ ×
7戦目はWCS経験者とのミラーに敗れ(正直凡ミスしています…。)、8戦目も涙が出るようなミスで勝ち試合を不意にし、CL愛知を終えました…。
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正直終了後はNOTE書く気マンマンだったのですが、チムアチャの優勝リストを見て己の力不足を痛感し、今の今まで隠しておりました…。
とはいえ日々の仕事に追われつつ、50過ぎのおっちゃんがトライした結果としては充分なものであるような気もして、今回この場を借りて発表することにしました。
本来は、強いデッキをアレンジして使用するのが楽なのですが、今回は未知のデッキを手探りで掘り進む感じが面白かったです。結果的に勝てるデッキに巡り合えていたのは幸運でしたし、対戦相手の方々も皆マナーのいい方ばかりで、有り難かったです。この経験を、来年にも活かせるといいと思いました。
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②シンイチ、第一回駿河屋CS優勝
息子のシンイチは、2011年から公式参加を始め、2012~2013年の公式大会で、トーナメントへ進出するなど当時はそれなりに勝ち進んでいました。ところが、小学生4年生以降はスポーツ少年団の活動が忙しくなり、一度ポケモンカードは休止しておりました。
中学2年生時の愛知CLでトーナメントに進出し、その後コロナ禍に入ったため、2022年の日本代表権を保持していましたが、高校での部活動が忙しかったため、WCSに参加することは叶いませんでした。
それなりに勝ち上がることは多かったものの、優勝に縁のなかった息子でしたが、今夏静岡で行われた駿河屋CSで初の優勝をすることができました。駿河屋様のXから画像を抜粋しましたので、ご覧ください。
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大会開始前にはジャッジとして来られていたCHANGさん(@changpcg)にもご挨拶できました。
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③みらチャン杯OBとの再会
今年度大きな変化となったのは、息子が大学生になったことです。そのため、生活の拠点を東京に移し、大学でもポケモンサークルに所属し、新たな出会いが増えたようです。
そんな生活の中で、旧知の間柄である「おーすみらいのチャンピオン杯」参加者と再会することが相次ぎました。
まずは、カビゴンLOの開発者として有名なりょ→さんの息子さん、ぽぽ(@popopopopokeca1)さんです。冷静沈着且つ判断力に優れたプレイヤーで、2023シーズンは、青馬堂本店で行われたシーズン2の大会で優勝されています。彼とは、昨年地元のジムバトル開催店舗で再会し、それ以来数々の大会でご一緒したり、一緒にかつた杯に遠征させていただいたりと、仲良くしていただいています。8月に行われた静岡CLでも優勝されました。
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続いて、愛知CLに向けて知見を広げようと参加したTeamAquaGYMの大会で再会した、みらチャン杯で運営もされていた、あきパパさんの息子さんである鴨(@fargar_d)さんです。相変わらずテンポのいいプレイヤーで、大会でもトナメに進出されていました。
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最後に息子の大学での先輩でもあり、WCS出場経験もある、ふじパパさんの息子さんであるKazunoko(@Kazunoko_pokeka)さんです。ここのところ夢幻杯チーム戦準優勝、かつた杯チーム戦ベスト4など、大会戦績が素晴らしいです。穏やかな雰囲気の好青年で、かなりの実力派プレイヤーです。
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④最後に
ポケモンカードゲームで遊び始めたのが、2011年からだったと記憶していますので、今年で13年を過ごしたことになりますが、今年一番感動したのが、先述のぽぽさん、Kazunokoさん、シンイチの3人で小学生時代に組んでいた「チームたかし」を再結成したことです。それぞれの父上とも再会し、旧交を温めました。
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たかが、カードゲームという人もあろうかとは思いますが、長年取り組んできたことで、このような縁を持つことができたのは、望外の喜びでした。
願わくば、現在活躍しているジュニア・シニアのプレイヤーの皆様にも、このように大人になってからもかかわり合える仲間と会えることを期待し、結びとさせて頂きます。
追記
息子が20歳になったら、一緒にお酒を飲みに行こうと言っていた、PLAY FACTORY TOKYOが今年度9月末にて閉店されました。店長のみやもーさんには、みらチャン杯に初参加した時から大変よくしていただき、いつか恩を返せれば思っていただけに残念ですが、きっと新たな場でも精力的に活動されているに違いないと、思いを新たにしました。いつの日にか再会できることを楽しみにしております。