フランスの優男、サッシャ・ディステルについてのあれこれ
先週の山下達郎「サンデー・ソングブック」(1月3日放送分)を聴いていて、サッシャ・ディステル(Sacha Distel)の名前が出てきて吃驚。番組の中でかかったのは、ジョー・レンゼッティが書いた「It Can Happen To You」(UK Warner WB 7371)1970年。
https://www.youtube.com/watch?v=4pbgaCHQV00
山下達郎さんも、ゲストの宮治淳一さんもサッシャ・ディステルにあまり関心がなさそうだったけれど、ディステルといえば、僕の大好きな歌手/俳優/作曲家/ジャズ・ギタリスト。フランス生まれでギタリストとして一番有名なのは、MJQのジョン・ルイスと共演した『Afternoon In Paris』(Atlantic)1956年。とりあえず幻の名盤という事になっている。
https://www.youtube.com/watch?v=s3Q2Fp789wM
もうひとつ、彼の名前を有名にしたのは、「La Belle Vie」を作曲したこと。実はサッシャ・ディステルの存在を知ったのは笠井紀美子の70年のライヴ盤『ジャスト・フレンズ』。「フランスの作曲家サッシャ・ディステルの曲です」というMCにのって歌い始めるのが「The Good Life」なのだ。
https://www.youtube.com/watch?v=9cnfH4o8G58
「La Belle Vie」はアメリカに渡り、ジャック・リアドンによって英詩が付けられ「The Good Life」になった。63年にトニー・ベネットがレコーディングしヒットとなり、スタンダード・ナンバーとして歌い継がれていく。
その後この曲は、ダイナ・ワシントン、トニー・オーランドやジュリアス・ラ・ロサなどにもカヴァーされる。黒人コーラス・グループのザ・ドリフターズも、この「The Good Life」に目を付け、64年にはこの曲をフィーチャーしたアルバム『The Good Life With The Drifters』(Atlantic)をリリースしているほどだ。
https://www.youtube.com/watch?v=aT8a1EWNM5Y
サッシャ・ディステルは私生活も派手で、ブリジッド・バルドーやディオンヌ・ワーウィックともロマンスの噂があったとかなかったとか。
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