年末の洗車繁忙期対策はお済みですか?
洗車ツール、カーディテイリング用品の専門メーカー・株式会社本荘興産、代表取締役の平井新一と申します。カーショップ、整備工場、ガソリンスタンドに向けて車の美容事業のノウハウやアドバイスなどを情報発信してまいります。
繁忙期をただ忙しく過ごさない
12月は一年で一番、洗車入庫が増える月です。一年の締めくくりにお客様とコミュニケーションを取り、お礼や感謝の気持ちをお伝えしたいですよね。ガソリンスタンドでは門型洗車機やセルフ化などの流れはあるものの、客商売の魅力はやはり、人と人のつながりです。忙しい時だからこそ、一言二言、言葉を交わすことができれば、お客様も引き続きお店を利用してくれるのはもちろん、チラシ程度の情報発信でもしっかりとキャッチアップしてくれる可能性も高まるのではないでしょうか?ただし、「忙しい=時間を割けない」という問題が大きく横たわっているのは確か。そこには工夫とアイデア、仕組みづくりが必要となります。
ウェブ予約をうまく活用すべし!
この数年で一気に電子決済やウェブ予約が普及してきているように感じます。人は一度、便利な方法を手に入れたら、それまでの方法がとても面倒に感じられるもの。私自身もスマホが財布代わりとなり、新幹線も飛行機もホテルもレストランもほぼすべてWeb予約を活用しています。さらにWeb予約により特典や割引などのメリットもあるので、現金を持ち歩くことに戻ることは考えられません。しかし自動車業界で電子決済やWeb予約はやや遅れ気味。「自動車=高額である」「車検や点検=購入頻度が少ない」「板金塗装=突発的な購入」という理由によってなかなかデジタル化が進んでいません。つまり、裏返すとWeb予約を普及させるための重要なポイントがわかります。「手頃な価格で買えるもの」「購入頻度が多いもの」「定期的な購入が見込めるもの」ということになります。それは何か?もうお分かりですよね。ズバリ「洗車」なのです。
洗車をきっかけに何を売る?
例えば手洗い洗車の平均価格2,500円としましょう。1日5台×20日=100台となり、売上は25万円です。単に手洗い洗車だけを提供し、何も売り込みや提案もしなければ、25万円以上に売上は見込めません。つまり良い洗車を提供することはもちろん大切ですが、せっかくの“手洗い洗車のお客様”です。単価アップや次の買い物のご提案をしないのは勿体無いと思いませんか?門型洗車機のお客様に売り込むのはさすがに難しいですが、手洗い洗車のお客様なら、きっとお話を聞いてもらえるはず。洗車作業後にボディコンディションの問診票や診断シートを作成しお渡しするなどして“会話のきっかけ”をつくってみてはいかがでしょうか?洗車では落としきれない頑固な汚れや傷やシミなどの状態を説明し、除去や復元の可能性について解説する。そこからコーティングの販売につなげていく…という流れをつくれるかもしれません。
楽にしてあげることが大切!
最後にすべきことは、洗車に従事するスタッフの身体負荷軽減や快適な環境づくりです。例えばSUVやワゴン車が連続して入庫したとしたら…さすがに大変ですし、ルーフ面などを簡素な脚立などで作業していたら落下の危険もあるかもしれません。また年末となると寒さも本番になっています。防寒対策も必要になります。そこでご提案させていただきたいのが、手洗い洗車“最適化”ツール「WASHMAN(ウォッシュマン)」です。シャフトが付いたモップを中心としたツールなので、大きな車を洗う際の身体的な負担を軽減するとともに、脚立の昇降回数も減らせます。さらに水に直接触れることも減らせるので、手荒れやしもやけにもなりにくくなります。また“楽そうに洗車している姿”は、お客様からも、きっとポジティブに受け取ってもらえるはずです。「働き方改革」が叫ばれる時代、根性で汗だくで洗車している姿は、少々ズレてきているようには思いませんか?例えば、高級寿司のカウンター。難しい顔で寿司を握る大将と笑顔で軽く会話をしてくれる大将、私なら後者のお店を選びます。あなたならどちらを選びますか?