ラフダイヤモンド:整備工場の日常から見える価値の再発見
洗車ツール、カーディテイリング用品の専門メーカー・株式会社本荘興産、代表取締役の平井新一と申します。カーショップ、整備工場、ガソリンスタンドに向けて車の美容事業のノウハウやアドバイスなどを情報発信してまいります。
整備工場の経営者たちは、毎日の洗車業務に頭を悩ませています。人手不足という時代の流れの中、効率を重視した洗車作業に追われることが多く、この洗車は時間や人員の制約から無料で提供されており、品質は必ずしも高くないのが現状です。
仮に1日10台の洗車を行うとすると、年間で約3000台を洗うことになります。これは30,000分(約500時間)を無料の洗車に費やしていることを意味し、投入される労力に対する見返りは明確ではありません。さらに、この作業にかかるコストは年間約60万円にも上ります。
多くの場合、効率化を図るために高額な門型洗車機の導入が検討されますが、その設置費用やランニングコスト、さらには必要な設置スペースも問題となります。
ここで注目されるのが、手洗い洗車を省力化するツール「ウォッシュマン」です。10万円から20万円でフルセットを揃えることができ、電源も不要で水道代の節約も期待できます。効果は顕著で、洗車時間を40%短縮し、身体への負担も65%軽減。さらに、天然羊毛を使用した高品質の洗車は、高価な車への施工にも最適です。
このように改善された洗車サービスが顧客に受け入れられれば、洗車をきっかけに高額なボディコーティングへとつながる可能性があります。もし有料洗車を購入した約300人の顧客のうち30%が50,000円でコーティングを施工すると、約450万円の売上が見込まれます。
たかが洗車、されど洗車。この日常的な作業が少しの工夫と投資で大きな収益につながる可能性を秘めています。整備工場にとって、洗車は単なる作業ではなく、輝くダイヤモンドのような価値を持つこともあるのです。
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