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リスキリングへのマインド"Re"セット(1)AnywheresとSomewheres

2025年の始まりに、このところ思案していたリスキリングに関連する話題を、まずはマインドセットに注目していくつか整理してみたい


【補足】考えを整理するに当たって"Projects in ChatGPT"を、編集に同じくChatGPTのcanvasを活用しています

Anywheres と Somewheres

最初の話題は「AnywheresSomewheres」、ざっくり「どこでもOKなひとたち と ここだけOKなひとたち」といったところか?

「somewhere」と「anywhere」に"s"、日本語で言う「な人々」を付けた表現は、イギリスのジャーナリスト、デイヴィッド・グッドハート氏の著書『The Road to Somewhere』(2017)で提唱された概念に由来するらしく、現代社会において多様化した人々の価値観や行動様式の特徴を捉えるひとつのキーワードとして引用されることも。

この考え方が応用できると考える領域

  • リスキリング、そのためのマインドセット進化・リセット

  • 自身の居場所の確認、異なるコミュニティでの振る舞い

  • 社会・消費活動の理解、例えば投票行動やインバウンド

Anywheres, どこでも

Anywereな人々の特徴

  • 高い流動性: 国内外を問わず自由に移動し、さまざまな環境に適応できる。その能力の背景として学歴やスキルが高い傾向にあることと関連付けられることも。

  • 多様性の受容: 異なる文化や価値観に対して寛容で、グローバルな視点を持っています。

  • 個人主義: 個人の自由や権利を重視し、伝統や集団の価値観よりも自己実現を優先する傾向があります。

他の文脈では、
特定の場所に縛られることなく、柔軟にさまざまな環境で活動できる。
都市部や海外でも適応力を発揮し、リモートワークやデジタルノマドといった新しい働き方を積極的に取り入れる。
消費活動においては、グローバルブランドやオンラインショッピングを好む傾向があり、多様性を受容するメンタリティーが特徴で、どこにいても自分の価値観やライフスタイルを貫く姿勢が、彼らの社会活動を支える。

Somewheres, ここだけ

Somewereな人々の特徴

  • 地域密着: 生まれ育った場所や長く住んでいる地域を大切にし、地元の伝統や文化を重んじる

  • 安定志向: 安定した生活を好み、急激な変化や外部からの影響に対して抵抗感を持つことがある。

  • 保守的傾向: 新しい価値観や多様性に対して慎重な姿勢を取ることが多い。

他の文脈では、
特定の地域やコミュニティに強い帰属意識を持ち、その場所に根付いて生活する。
地元の経済や文化活動に積極的に参加し、地場産業や地域イベントを支える存在となる。
愛着心より、地元商店街や農産物直売所を利用するなど、消費行動にも地域密着型の姿勢が現れます。
メンタリティーとしては、変化よりも安定を重視し、伝統や文化の継承に価値を見出す姿勢が見られる。

経済・社会活動への影響

これら分類は、現代社会における価値観の多様性や社会的な分断を理解する上で、例えばグローバリズムとローカリズムの対立(国内では都市と地方)や、社会的・経済的な格差といったものの背景を考察する一助となり、バランスを保ちながら経済・社会活動を構築するためのヒントが得ることが期待できる。

しかしながら、SomewheresとAnywheresは対立するものではなく、経済や社会活動においては補完的な役割を果たす。すなわち、地域密着型の消費が地元経済を支える一方、グローバル・全国的な視点や振る舞いが新しい市場や文化を開拓する。その一例として、昨今期待されながらも課題も指摘されるインバウンドをいずれ取り上げたい。

シリーズで取り上げたい話題(案)

  • 流動性知能・結晶性知能

  • イオニスト・ララポーター

  • インバウンド


参考)The Road to Somewhere

『The Road to Somewhere』は、イギリスのジャーナリスト、デイヴィッド・グッドハート氏による2017年の著作で、イギリス社会における新たな分断を分析しています。彼は人々を「どこでも族(Anywheres)」と「ここだけ族(Somewheres)」の2つのグループに分類しました。「どこでも族」は高学歴で移動性が高く、キャリアや教育によって自己を形成する人々を指し、「ここだけ族」は特定の地域やコミュニティに強い帰属意識を持ち、急速な社会変化や大量移民に対して喪失感を抱く人々を指します。

グッドハート氏は、この分断がブレグジット(イギリスのEU離脱)やドナルド・トランプ氏の当選、ヨーロッパ各地でのポピュリズムの台頭など、近年の政治的変動の背景にあると指摘しています。彼は、「どこでも族」が「ここだけ族」の価値観を理解し、尊重することが、ポピュリズムの拡大を防ぐために必要であると主張しています。

この本は日本語には未翻訳ですが、英語版はオンライン書店で購入可能です。

また、イギリス社会の分断に関する詳細な分析やレビューは、以下のリンクからもご覧いただけます。https://globalpea.com/1728/

『The Road to Somewhere』は、現代社会の政治的・文化的な分断を理解する上で重要な視点を提供する一冊です。特に、グローバリゼーションや移民問題、ポピュリズムの台頭に関心のある方にとって、示唆に富む内容となっています。

ChatGPT、seach機能オン、出力内容を一部編集



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