短編小説の力
みなさん、こんにちは。しんまるです。
時々、短編小説を読みたくなることがあります。基本、長編が好きなのですが、ちょっと軽いものを読みたいなと思うことがたまにあります。
ただ、軽いものを求めているだけに、読後の充足感もまぁそれなりにという感じで、なかなか衝撃というか、この本すげーって思うことがあまりありません。と、なんて生意気で贅沢な奴なんでしょう、私。
久しぶりにこの著者の小説を読みました。たぶん、まだ2冊目。そのお方の名前は「原田マハ」氏。
今回、読んだ本のタイトルは「さいはての彼女」
帯に書いてあるメッセージには「頑張ることに疲れた時、読んでほしい1冊です」とありました。
疲れるほど頑張っているわけではありませんが、久々に著書の本を読みたいなと思ったのと、タイトルに惹かれました。
前に読んだ著者の本は長編で、それもとても面白かったです。今回は短編ということで、どんな本だろうと楽しみにしていました。
で、読み終えた最初の感想は、
「なんでこんな本が書けるんだろう」
という心の底からの驚嘆でした。
短編小説なのに、ギューッと中身が詰まったいくつかの物語。主人公は皆さん女性の方で、日々を懸命に生きている方たちです。
冒頭、気付いたら、あっという間にストーリーに引き込まれていきます。
まるで、登場人物の姿をすぐ横で見ているかのように。まるで、旅をしている登場人物と同じ風景を見ているかのように。そこにいる人たちの会話が聞こえてくるみたいに。
ここまでリアルさを感じさせてくれるのか。なんでだろう。
いくつかの好きなセリフというか、メッセージがあります。備忘録のために残しておきます。
この小説を読んだら旅に出たくなります、きっと。それは、家族もしくは恋人とあるいは気心知れた友人との旅かもしれません。
今年は父親と二人旅、両親とも旅行に行くことができました。来年もまたどこかに旅行に行きたいと思います。というか、絶対に行きます。
でも、来年は「ひとり旅」もしようと思います。
きっと、思わぬ発見があるはず、そう信じています。
まさか、短編小説を読んで「note」を書こうとは思ってもいなかったので、ちょっとびっくりしているのですが、短編小説の力というものを思い知らされました。
解説でも書かれていましたが、この本は読者へのギフトですね。原田マハ氏の本はまた読むとして、また、素晴らしい短編小説に出会えるといいなと思います。
最後までお読みいただきどうもありがとうございました。