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ビジネスの戦闘力「正解を探すより、腹を決めよう!」

こんにちは。長谷川 晋です。

過去2回のnoteをご覧になってくださった方々、本当にありがとうございました。「1ページをなめるな!」と「人生をプロマネしろ!」では、ビジネスで使える具体的な提案方法のまとめ方、そしてキャリアの考え方をお伝えしました。

今回は、どんなビジネスでも誰とでも結果を出すために必要な根本的スキルの話をしたいと思います。

さて、私はTwitterにて「#ビジネスの戦闘力」 というテーマで毎日投稿をしており、これからの日本を背負う次世代リーダーに向けて情報発信をしています。

私の個人的な経験をベースにリーダーシップやマーケティングなど、様々なアングルからビジネスの戦闘力を高める情報を発信していますが、すごくシンプルにすると、ビジネスの戦闘力は以下の公式で説明できると個人的には考えています。

ビジネスの戦闘力 = 腹を決める x 巻き込む + 段取る

この公式の中で特に重要なのは「腹を決める」です。冒頭で触れたどんなビジネスでも誰とでも結果を出すために必要不可欠な最初のスキルとは、この「腹を決める」だと私は考えています。

なので、ここから「腹を決める」とはどういうことなのか?どうやったら「腹を決められる」のか?を説明していきます。
(反応が良ければ、「巻き込む」や「段取る」についても次回以降のnoteでまとめようと思います。ぜひコメントなどで要望お聞かせください。)

「腹を決める」ことを考えるようになったきっかけ

まずは私が「腹を決める」ことが大切だと思うようになったきっかけについてお話しします。

今までのキャリアの中で様々な相談を受けてきました。
「会議でうまく合意形成したい」
「クライアントに刺さる提案をしたい」
「上司ともっと意味のある関係を構築したい」
「キャリア相談に意味を感じない」などなど

ある程度キャリアを積んだ私が改めてそういった相談に向き合ったとき、こういった悩みの本当の原因は、「自分が腹落ちするまで考え抜けていないこと」だと感じるようになりました。

たしかに、私も若い頃に似たような不満を抱えてました。会議で合意を取れなかった原因を、自分のコミュニケーション能力が足りないとか、意思決定ができないマネジメントのせいだとか、上司のサポートがなかったとか、嘆いていたわけです。

ただ、冷静にその当時を振り返ると、本当は表面的な伝え方や他人のせいではないんですね。むしろ、会議で厳しい質問が来たり、反対されたとしても、提案を通し切れるくらい事前に考え抜けていなかった自分。たとえ上司がサポートしてくれなかったとしても、1人で戦える覚悟を決めていなかった自分なんです。

つまり、ビジネス上の多くの悩みの根本的な原因は、他人のせいではなく、自分自身で腹が決まるまで考え抜けていないことだ、というのが私の結論です。逆を言うと、自分の腹が決まってしまえば、ある程度解決するということです。

なぜ「腹を決める」必要があるのか?

では、次になぜ「腹を決める」必要があるのか、少し深掘ってみたいと思います。

「腹を決める」理由その1
世の中、特にビジネスの世界に正解がないからです。現在まさに入試シーズンですが、学生時代の勉強は比較的、白黒がはっきりする世界です。ただ、ビジネスでは何が正解かやってみないとわからないことが多い。特に経営者が直面する問題は、70% vs. 30%でこちらが正しそうという誰でも決めれるものではなく(であれば、そもそも経営者が決断する必要があまりない)、50.000001% vs. 49.999999%くらいの差しかなさそうな「極めてグレー」な世界。または、フェーズや何を重視するかという見方によって正解が多数ある「虹色」の世界。こういった状況下では、これで行こう!これで行きたい!と自分が腹を決められるまで考え抜かないと、前に進めない(または後でブレてしまう)のが現実です。

「腹を決める」理由その2
人に動いていただくため
です。ビジネスを成功させるためには、周りの方々からの協力が不可欠です。あれは難しい依頼だったけど、サポートしてあげたいと思った経験を誰もがしていると思います。その時は、大体の場合が、依頼主は覚悟が決まっていて、依頼の仕方に熱意や想いがこもってるから、積極的にこの人を助けようと思えるのです。つまり、自分の腹も決まっていないのに、人を動かすことなんて出来ないんです。私が働いていたFacebookのMark Zuckerbergもその良い例だと思います。正解かどうかは誰もわからない。でも「世界中を人々と繋いで距離感を縮めるんだ」というMissionに対して、1点の曇りなく信じて腹が決まっているからこそ、たくさんの優秀な人がFacebookに入り、一生懸命に働いていると実感しました。

「腹を決める」ための考え抜く5つのフレームワーク

「腹を決める」ために考え抜く必要性はわかったけど、具体的にどうすれば考え抜けるのか?という疑問にお答えするために、5つのフレームワークをご紹介します。あくまで私が腹を決めるために使っている個人的なものなので参考程度にしてください。重要なことはこのフレームワーク自体よりも、皆さんが自分にあった、自分が腹を決めるための引き出し・やり方を見つけることだと考えています。

#1 ある場合 vs. ない場合
#2 上手くいってる vs. いってない
#3 成功時のサイズ x アクション
#4 ベストケース & 最悪なケース
#5 冷静なロジック + 熱い想い

#1 ある場合 vs. ない場合
私は「ある場合 vs. ない場合」の対立構造で考えるフレームワークを「551の蓬莱作戦」と名付けています(関西出身の方は共感いただけると信じております。。。気になる方はこちらのCMをご覧ください笑)
このフレームワークの意図は、立ち止まって目的や課題を明確化し、何をやるべきか考えを広げること。
例えば、この定例打ち合わせってある場合とない場合で何か違いはあるのか?と疑った時に、ある場合とない場合の差をあぶり出し、目的や課題をクリアにできます。

#2 上手くいってる vs. いってない
このフレームワークの意図は、上手くいってるものは継続・加速させ、いってないものは停止・変更すること。
例えば、来期のビジネスプランの企画どこから手をつけようか?と迷った時に、まずは今期のプロジェクトで何がワークして、何がワークしなかったのかを手始めに考え始めると良いと思います。

#3 成功時のサイズ x アクション
このフレームワークの意図は、選択肢がいくつかある時に、左脳的・ロジカルに評価をすること。
例えば、次のキャンペーンで若者とシニアどちらを狙うべきか?と悩んだ時に、それぞれのオプションが成功した場合の売上・利益・客数がどれくらいなのか、及びその成功目標を達成するプランの難易度をロジカルに見定めると、どちらを選択すべきかが見えてきます。これはP&Gの提案書の定型フォーマットから学びました。

#4 ベストケース & 最悪なケース
このフレームワークの意図は、想像力・妄想力を働かせて、選択肢ごとの上下の触れ幅を確認すること。
例えば、この新商品を次の春に発売するべきか?とディスカッションになった時、最も良い理想的な状況と、最も最悪な状況を同時に想像することで、最悪だと思っていたシナリオが意外と打開する方法があるなと気付いたり、逆に理想的なシナリオが絵に描いた餅だなと気付けたりします。元日産のゴーンさんも同じようなことをインタビューで話していた記憶があります。

#5 冷静なロジック + 熱い想い
このフレームワークの意図は、論理的には同程度の選択肢であれば、テンションが上がる方にすること。
例えば、海外展開においてどちらの国に注力すべきなのか判断が付かない時に、こっちの国に自分の商品が置かれてた方がワクワクする!という直感に従います。意外とこの考え方は大切だと思っていて、もちろん冷静なロジックで選択肢を絞り切っていることが前提ですが、それでもなお決め切れない場合は、悩み続けるのではなく、テンションが上がる方を思い切って選択する方が良いと考えています。自分のテンションが上がるだけでなく、実際に実行するチームのテンションがどれだけ上がるかという目線も重要です。

最後に、5つのフレームワークを使いこなす使用上の注意ですが、とにもかくにも「自分の腹を決める」ために使うことです。決して「正解を探す」ために使わないようにしてください。

まとめ

以上、「正解を探すより、腹を決めよう!」でした。
どうしても無意識のうちに正解を探して、悶々と悩んでいる状況に陥ってしまいます。そんな時は、ぜひこのnoteを思い出しいただけたらと思います。

ビジネスの課題に、そもそも正解なんてない。

考え抜いて腹を決めたら、あとはそれが正解になるまでやり続ける。

私も経営者として、この意思決定で大丈夫かと不安になることは多々あります。だけど、毎日腹を決めて自分の選択が将来正解だと言えるように全力を尽くしています。

皆さんもぜひ「正解を探すより、腹を決めて」いきましょう!

また、Twitterでビジネスリーダーの方々が「#ビジネスの戦闘力」を上げるヒントになる投稿を毎日行っています。宜しければ、@ShinHasegawa8を覗いて、フォローしたり周りにオススメいただけると大変嬉しいです。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました!



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