あと2週間で退職する会社でやりたいこと
6月末でいまの勤務先を退職します。
7月からは新しい会社で働きます。
有給消化もあるので最終出社日まであと2週間ほど。
いや、そもそもお前誰だよ!
と思われる方、そんな硬いこと言わずに最後まで見守ってください。
ちなみに、ここ数年で流行り?の「退職エントリー」みたいなものではありません。あのような記事を見る分には構わないんですが、自分が書くのはちょっと違うなのかなと。
今回の退職は相当悩んだことなので、退職エントリーとして誰かの娯楽として消費されたくなかったから書きません。あと、所属会社も紹介していないですし、全く無名なのでそんな人間の退職エントリーを紹介しても全くニーズがないのは明白です。それこそ、「お前は誰だよ!」でひと蹴りされて終わってしまいそうです。
じゃあ、代わりに何を書くかって?
うーん、一言で表現するなら「退職する会社でやりたいこと 」ですね。今まで何社か渡り歩いたんですが、退職することが決まった会社で私が大切にしていることです。
ちゃんと辞める
これだけ。
本当にこれだけ。
ただただ、これだけ。
今まで自分も含めて多くの退職者を見てきました。
しかし、どうしても退職後に「◯◯さんの△△の案件ってどうなっていたっけ?」「過去の資料はある?」みたいな事象が発生します。
さらに、辞め方次第で転職しても旧職場との関係が悪くなりがちです。
なので、今回は私と同じように6月末で退職する人に向けて、あと残り少ない日数で何をやっておくのが良いのかを紹介し、今の職場には後腐れなく気持のちいい状態で送り出してもらおうという内容です。
(いや、5%くらいは同じく6月末で退職する傷の舐め合い)
(さらに5%くらいは自分を正当化させたい)
ちゃんと辞める
私の中で退職にあたりポリシーがあって、それは「自分が辞めたあとに誰かが困ることは絶対に避けたい」ということ。これに関しては多くの人が同じような考えを持っているはず。
今の職場を退職する旨を上司やチームメンバーに伝えると上司には少し引き止められましたが、自分の思いを伝えると快く受け入れてくれました。
感謝、、、
感謝しかない。。。
本当に好きな上司やメンバーたち。
ありがとうございます。
よく転職の話になると耳にするのが、「自分がいなくなっても会社はある程度回っていく」という内容。たしかに、それは理解できます。
ただし、退職するだけで人員の配置転換、さらには今期や来期の計画に自分も入っていたわけなので、多少なりとも調整が必要になり、迷惑をかけているのは事実です。いまの状態でも迷惑をかけているので、退職後も迷惑をかけても良いのだろうか?
それが根底にあるので、「どーせ辞めるからあとは引き継ぎだけやっていればいいや」という考えには至らないんです。
ポイントは退職後も残るメンバーが困らないようにするにはどうすればいいか?
さらに、今の会社のメンバーとは一生お付き合いしたい人が多いので、悪い印象を持たれたくないというのも理由として上げられます。
(そっちの方が大きいかも。。。)
ちなみに、もし、同業種に転職するなら変な辞め方は絶対にやめたほうが良いです。日本国内で見ると、どの業界も会社間同士で直接取引がなかったとしても、今の職場を知る人が転職先にいる可能性があります。
「業界狭いので」
という言葉はどの業界にも当てはまります。
特に最近は会社員でも書籍を出版したり、SNSなどで有名になるなど、いわゆる会社や会社員のタレント化が進んでいます。そのため、以前は業界大手や特殊なビジネスモデルをやっている会社だけが業界内で知られていましたが、そうでもない会社でも露出を増やして知られるようになってきました。
(「そうでもない会社」っていうのは良い意味で、ですよ?)
(「そうでもない会社」でも露出が増えるのは良い傾向ですよ?)
(そもそも「そうでもない会社」というのが失礼なのか)
さらに、特にSNSを通して「会ったことが無いけど相互フォローしている」みたいな関係性も増えてきました。
つまり、「業界狭いので」がより狭くなってきたのがここ最近の傾向です。
そんな中、変な辞め方をして、もし、旧職場の人間に転職先を知られ、お互いを知る者同士が社内にいたら旧職場の人から何を吹き込まれるかわかりません。それも、ご自身がやったことが自分の身に降り掛かってきたと思えばそこまでですが。
いずれにせよ、変な辞め方はなるべく避けるべきです。
ここでいう変な辞め方というのは主に以下。
・音沙汰なしで辞める(バックレ)
・適当な引き継ぎ
・会社の悪口を残る社員に言いふらす
・退職が決まった直後に適当な仕事をする
・権利ばかり主張する
・退職代行を使う
もちろん、体調や精神を病んでしまったり、パワハラなど受けてしまった場合はすぐに退職か休職しましょう。体を壊してしまったら復帰するのは大変です。
精神を病んでしまった方を何人か見てきましたが、数日だけ復帰しても次週にはまた体調が悪くなることを繰り返してしまい、完治させるのは相当苦労していました。なので、復帰が少しでも短くなるよう、早めに仕事から離れましょう。
今回は伝えたい人は元気な人!
めっちゃ元気な人!
来月の1日から次の職場で元気いっぱい働く人!
変な辞め方は極力避けましょう。
じゃあ、「今の職場には後腐れなく気持のちいい状態で送り出してもらう」ためにはどうすればいいか?
私が現在計画しているのは以下2点。
①自分の化身のような引き継ぎ資料を作成
②ノウハウは全て置いていく
1つずつ解説していきます。
①自分の化身のような引き継ぎ資料を作成
いわゆる引き継ぎ資料の作成です。
ただし、私が作成する引き継ぎ資料は一般的にイメージされる引き継ぎ資料とは少し異なるかもしれません。
何が違うか?
それは情報量です。
かなり細かく言語化して書き残しています。
多くの場合、引き継ぎは資料は一応作成して、他は口頭で伝えているケースが多いと思います。ただし、それだけだと、引き継がれる側は全てを理解できません。ましてや、メモしたところで、そのメモを見返しても内容を思い出すのは困難です。
私はそれを防ぐために、全ての案件を言語化できるようにスプレッドシートでまとめています。
例えば、案件概要、CL担当者、CL担当者の性格、受注経路、受注金額、季節性、過去実績など。
会社によってはCRMで顧客情報を管理することもあるかもしれませんが、CRMでは残しきれない細かい情報を洗い出していきます。
いわゆる、自分の化身のような引き継ぎ資料を作成します。
その資料を見れば全てが書いてある状態にするのがゴールです。
現時点では絶賛作成中ですが、もう少しで完成します。
私の場合は使い慣れたスプレッドシートで作成していますが、Excelでも何でも構いません。ただ、「一覧化されて困ったらすぐに引き出しやすい状態」にしておくのがベストです。
そこまで作る必要あるんかい?
と、思う方もいるでしょう。
あくまで個人の自由ですが、私の場合は必要あると思っています。自分が抜けたあとはその資料さえ見ておけば全てが残されているので大丈夫な状態を維持し続ける。
最低限、退職までにやるべきことだと思っています。
②ノウハウは全て置いていく
引き継ぎ資料にも含まれる内容ですが、会社で得たノウハウは全て会社に置いていきましょう。こっそり自分の中だけで完結しないように。
例えば、
・受注には至らなかった過去の提案書
・独自に入手したツールの紹介資料
・他社事例集
など、使えそうなものは残しておきましょう。
勝手に削除しないように。
引き継ぎ資料のようにすぐに使う可能性は低いですが、いずれ必要になる時がきます。
例えば自分が退職した半年後に過去に提案した同業種の引き合いが来た際、自分が作った過去の提案資料が参考にされるかもしれません。
このように、退職後も旧職場に貢献することも可能です。
今の会社クソだな!
ムカつく会社だ!
嫌だよそんなの!
って思っていても、です。
いまの会社が大嫌いだから困らせようと思ってもお互いが損するだけです。むしろ、行き過ぎた復讐行為は会社側から訴えられる可能性もあります。
(あっ、私は今の職場が好きですよ)
ちなみにこんな事件も起きています。
下手すると会社から訴えられます。
個人対企業で裁判で戦うことになり、だいぶ分が悪いですし、かなり時間の無駄です。
ガチです。
なので、たとえ退職する会社や上司が大嫌いでも、決して復讐する行為は避けましょう。
今の会社でしかできないことに挑戦する
残すところ少ない現職での仕事。
引き継ぎ資料も順調に作成が進み、退職後も迷惑をかけることがないと思ったら次のフェーズとして、退職までにいまの会社でしかできないことを挑戦してみましょう。
私の場合は引き継ぎ資料もそうですが、新人教育に挑戦しています。
特にいまの会社は本格的に運用型広告(私の職種)を提案し始めたのは私が入社した時期からになるので、新入社員がゼロから学ぶ土台ができていません。
なので、ゼロから教えています。
さらに、私が退職したあとも新しく運用型広告を学びたい人が増えた際に、ここの情報さえ見ておけば大枠は抑えられるといった内容の資料も作成しています。
ただし、運用型広告は業界の動きがかなり速いので全てを理解するのは研修だけでは無理です。なので、あえて大枠を抑えられる、という風にしています。あとは情報を取りに行くスタイル。信頼性が高い情報はどこにあるかを残したりしています。
結果、私が退職したあとも研修の形は変わろうと、私の資料は参考にしていただける可能性が高いです。
「今の会社で何ができるっけ?」
と考えついた先が私の場合は新人研修でした。
これはご自身に合った内容やいまの会社に必要であると思えば何でも良いです。
例えば、
・最後に大型案件を受注して終わる
・営業のアタックリストを整理する
・共有ファイルを整理する
など、ご自身ができそうな範囲内で挑戦してみてください。
まとめ
今回の内容をまとめると以下。
・ちゃんと辞める(変な辞め方をしない)
・後腐れなく辞める体制を整える
①自分の化身のような引き継ぎ資料を作成
②ノウハウは全て置いていく
・今の会社でしかできないことに挑戦する
上司や社長、チームメンバーに退職が承諾されても、最終出社日まで少し気まずいですよね?
はい、私もです、気まずいです。
超絶気まずいです。
笑っちゃうくらい気まずいです。
なので、あえて堂々としています。
基本的に7:30くらいから出社して仕事を始めるのですが、退職を伝えたあとも変わらず7:30に出社して仕事をしています。「退職を決めても一切手を抜かずにやりきる」といったプライドと、ちょっとしたパフォーマンスでもあります。
「退職するから手を抜くのは絶対にやらない」
そんな思いで書いてみました。
ひとまず、6月末で退職するみなさん。
お疲れ様でした。
もし、よければTwitterもやっているので、「私も6月末で退職しまーす!」と声をかけてください。
こんな構成のアカウントです↓↓↓
一緒に傷の舐め合いをしましょう!!
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