チームに恩返ししたいと思える選手とクラブの関係性
こんにちは守屋です。
【チームに恩返ししたいと思える選手とクラブの関係性】
についてシェアしたいと思います。
サンフレッチェ広島の塩谷選手がアル・アイン(UAE)に移籍する際の言葉で、
「広島にはすごくお世話になっている。だからこそ感謝の気持ちを何らかの形で表現したかった。5年契約を結べば、クラブは僕の違約金をそれなりの金額に設定できる。もし移籍することになったとしても、お金をクラブに残したい」
引用元:https://www.soccer-king.jp/news/japan/jl/20170615/601057.html
と言う風にコメントを残しております。
また、過去をさかのぼれば鹿島アントラーズ在籍中だった内田篤人選手も、シャルケ移籍の際に移籍金を鹿島が受け取る形にしていました。
「鹿島は2010年、DF内田篤人をシャルケに移籍させたときにも、推定1億5000万円の違約金を受け取っている。クラブと選手の信頼関係が良好だからこそ、移籍がスムーズだとも言える。」
引用元:http://gendai.ismedia.jp/articles/-/38022
■必要なのは日々のコミニケーション
移籍金を設定するという時点で、既に選手は自分自身の価値が多少なりとも市場で評価されると見込んでの設定となることが多いです。
クラブ側も選手の移籍を阻止するために、高額の移籍金を設定して流出を阻もうとします。しかし、クラブ側と選手間での良好な関係が築けていない場合は逆に移籍したくても移籍できないと言う結果を招いてしまいます。
記憶に新しい移籍金問題で言えば。2012年夏にCSKAモスクワに所属していた本田選手にセリエAのラツィオが高評価を与えて接触したものの、移籍金が高額だったこともあり移籍は実現しませんでした。
その後2010-2013をモスクワで過ごしたのちに、ACミランへと移籍しましたが移籍金問題が無ければもっと早い段階で違うチームへと移籍していたかもしれません。
参考元:https://www.soccer-king.jp/news/world/20120517/19113.html?cx_tag=page1
多くの選手は一つのクラブで選手人生を終えることは難しいですし、色々な可能性を求めて移籍を希望するのも当たり前と言えます。
しかし、クラブ側が選手に対してしっかりとした日々のコミニケーションの中で親のように気にかけてくれたり、相談に対して真摯に聞いてくれたりと言う部分が選手の中に残れば、必ずどんな形でも還元したいと思えるのではないでしょうか。
ある選手はコーチとして戻ってくるかもしれません。ある選手は下部組織の指導に当たるかもしれません。ある選手は提携企業として貢献してくれるかもしれません。
クラブとして大事なのはもちろん勝利であり、結果なのは言うまでもありません。
しかし、それと同じくらい大事なことは「人を大事にし、いつでも戻ってこれるような人間関係を選手、サポーター、関わる人と築くこと」ではないでしょうか。