豊田章男アメリカスピーチの内容とトヨタの自動運転の未来展望
はじめに
豊田章男氏は、気になる経営者の1人です。
今後の彼の生き様が日本の将来に大いに
関わってくるのは間違いないと思います。
豊田章男氏を知ることは
すなわち日本の今後を
知るということに他ならないと思います。
彼の一挙手一投足に注目する
必要があるかもしれません。
米バブソン大学卒業式スピーチについて
豊田章男氏は創立100周年を迎える
米バブソン大学の卒業式で英語スピーチを
行いました。
豊田章男氏は、米バブソン大学経営大学院で
MBAを取得していました。
スピーチの中で「自分だけのドーナツを
見つけよう」というメッセージを
伝達しました。
これは卒業生たちの人生の指針になるのは
間違いないと思います。
またトヨタでは誠実さ、謙虚さ、
他者への敬意を価値観として重視するという
トヨタウェイを強調していました。
そして豊田章男氏は米バブソン大学で、
変化を積極的に受け入れることを
学んだそうです。
トヨタのネットワークについて
豊田章男氏はネットワークの力を
重視しているようです。
それをディーラー網に見ることが出来ます。
トヨタはディーラーをとても
大切にしているのです。
自動車産業を立ち上げ、艱難辛苦を
共にしてきた古参ディーラーと
創業家の豊田家との絆は想像以上に
強固なのです。
メーカーとディーラーという単なるビジネス
関係ではなく、豊田家とディーラーは
代々家族的つきあいが続行しているのです。
また協豊会というトヨタと仕入先
すなわちサプライヤーとの絆が
とても良好な関係にあるのです。
これらのネットワークを、クルマの
製造販売だけでなく、モビリティサービスに
活用すれば、トヨタは将来の
ビジネスモデルを描けると思います。
トヨタの自動運転について
豊田章男氏は、自動運転の一番の
抵抗勢力だったそうです。
しかしながら、車いす使用者だけでなく、
身体に障害のある人々の未来を考慮すると、
自動運転は移動の自由を提供できるし、
過疎地域での公共交通の担い手不足の
解消にも貢献すると考え、豊田章男氏は
抵抗勢力から脱却したのです。
豊田章男氏はユーザー目線に立って、
自動運転車は自力運転が困難な人々の
選択肢を増やせると考えたのです。
それから、2016年にトヨタは
米シリコンバレーにAI技術の開発研究拠点を
設立したのです。
そして何とトップの座にギル・プラット氏を
招いたのです。
ギル・プラット氏は米国防総省の
国防高等研究計画局で
ロボティクス・チャレンジのプログラム
マネージャーを務めたことで有名な人物です。
最後に
大義を重視する豊田章男氏と
ギル・プラット氏は交通事故をゼロにし、
社会をより良くしたいという思いが
お互いに通じ、意気投合したそうです。
米バブソン大学で、変化を積極的に
受け入れることを学んだ豊田章男氏が
トヨタをモビリティサービスカンパニーに
変換できるのか見ものです。
自動運転の向かう方向は完全に
定まっていないし、その勝者もまだ
決定されたわけではないのです。