踊ることなく、踊る/靴の話
夕方だろうか。
確かに日が沈み
かすかに昏い
家族と友人
光と暗さが
ゆっくりと
交わり合ってくる時間。
笑い声が響き
しゃべる声は、大きく小さく
自然に誰かが手を叩き
リズムができる
それに合わせるかのように
誰かがタップを踏み始める。
鼻歌が混じり合い。
歌声。リズム。小さく大きく。
気持ちが踊り始め、踊るとなく踊る。
話す言葉は音となり。
ゆらゆらした心地良い時間が過ぎていく。
CALMANTHOLOGY Page3
金子さんの言葉より。
写真は
軽井沢のジョンレノンが
愛した散歩道を歩いた日のこと
「踊ることなく踊る」
このシーズンに発表され僕が愛用している
エラスティックブーツ
落ち葉をゆっくり歩む
僕の心は静かに踊る。