心のしなやかさが、なりたい未来への出発点
こんにちは。
認知科学に基づくコーチングを提供している外山晋吾です。
挑戦心を持ち、変革にコミットする人が、大きく未来の可能性を解き放てるよう応援したく思っています。
全ての社会人の方は、特に今まで成功体験が多い方こそ、そのポジションや社会的責任の大きさ、仕事とプライベートの両立、また単なる時々のサイクルの中で、「~しなければならない」「~してはならない」というHave to基準に縛られることが多いです。
心がHave toにがんじがらめに縛られた状態では、心の柔軟性を失い、挑戦を恐れないしなやかさや、クリエイティブな発想が、持っている能力の限界まで発揮できないことになり、その結果、自分のゴールの実現にブレーキをかけてしまうことになります。
僕自身も、過去の自己適用の中で、まずHave toの縛りを解きほぐすことに時間を割きました。
今でも、時々Have toが忘れた頃に現れてきます。
have to の縛りがある状態については、アメリカのスティーブン・ヘイズが、ACT(アクセプタンス&コミットメント・セラピー)の中で提唱した人間の機能モデルにて、心理的(非)柔軟性が分かり易く図式化されています。
心理的に固まっている状態とは、僕のケースでは以下のような事例です。
“こうあるべき自分”と“とらわれているアイデンティティ”を示しています。
・過去の経験からくる恐れ(特に目立たない存在でリーダーではなかった)
・コンプレックスからくる自分のこだわり(ポジティブな人間でいるべき)
・ハレーションを起こすね、と周りからよく言われた(話しやすい人間でいないと)
・頼れる人間とみられている(頼れる、結果を出すことが、リーダーたる最低限の資質)
上のようなこだわりが皆さんの中で強ければ強いほど、自分の判断が影響され、日々の行動が支配されてしまいます。
・リーダーでいるためには人より努力をしなければいけない
・ポジティブでない人間を近づけたくない
・正直な意見を言わず、話しやすい環境づくりを優先し、白熱する場面を避ける場面がある
・結果を出すのが当たり前と思うあまり、結果が出ないメンバーを過剰に詰めてしまう
結局、なりたい自分へのこだわりが逆方向に働き、さらに悪いことには、無意識に周りを傷つけた経験が多くありました。
本人以外の人にとっては取るに足らない小さなこだわりが、自分の心が自由に働くことを制限する。こだわりの達成が、ゴールに向かったり、本音でやりたいことより優先される。特に成功体験を重ねている方はその連続で自分のCANを積み上げていった人も多く、しかも無意識にやっているので、本人にはスコトーマ(盲点)になっていて気づかないケースも多い。
コーチングでは、心理的非柔軟性の因子を特定することも行います。
1.自分が持っているこだわり(誰にもあります)を気づき、さらにメタ認知して=Acceptance
2.一枚一枚剥いて行く作業をおこなうことで、こころのしなやかさを取り戻し、本音でやりたいや自分の価値に気づき、ゴールに向かうエフィカシーを上げ、行動をどんどん起こすことが可能になります=価値に従い行動をCommitmentする
僕も、心の非柔軟性が解けていくと、肩の力が抜け、顔の表情が柔らかくなっていくのを感じています。
心理的柔軟であることとはどういう状態であるか、ACTに携わっている方の著書を参考にしました。
Psychological flexibility is the ability to adapt to a situation with openness awareness and focus and to take effective action guided by your values (you heart’s deepest desires for who you want to be and what you want to stand for in life)
引用: ACT with love written by Russ Harris
外山訳)心理的柔軟性とは、あなた自身でオープンさを持って気づき、フォーカスでき、さらにあなたの信じる価値に従い行動に移すことのできる、状況適応能力のこと。
*あなたの信じる価値=人生でどうありたいか、についての、自身の最も深い欲求からくるもの
これって、認知科学的には、本音のwant to に従い、行動できる状態を指しており、ここにゴール設定がなされると、しなやかにそれに気づき行動に移せる理想的な心理状態を表しています。
心理学も学問対象領域である認知科学。
僕は、英語の「Unleash Potential(可能性を解き放つ)」という言葉が大好きです。
誰の脳の働きもパワフルです。
自分自身の経験も踏まえ、クライアント皆さんの持っている能力を最大限発揮できることを信じ、本音でやりたいことばかりの未来の人生への挑戦を後押ししたいです。
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